中だるみになる原因とは?
中高一貫校の最大のメリットは、なんといっても「高校受験をしなくて済む」ことです。
3年制の中学校に進学した方たちは、1年生のころからすでに次に来る「高校入試」を意識して過ごさなければなりません。
内申点を上げるために、提出物の期限を守り、丁寧にノートを取るよう心掛け、定期テストでよい成績が取れるよう常に努力を続ける必要があります。
しかし、中高一貫校では、目の前の目標となる高校受験がありません。
そのため、どうしても高校受験を控えている方たちと比べると、緊張感は薄れてしまいがちになります。
そのうえ、次のようないろいろな要因も重なってくるのです。
中学受験の疲れ
いっぱいに伸ばしたゴムは、手を離すと元通りに縮みます。
あなたは中学受験に向けてひたむきに努力して志望校への切符を手に入れたのですから、疲れてしまって、少しぐらい休憩したいという気持ちになるのもむりはありません。
しかし、ひたむきに頑張ったあとの休憩の心地よさは思いのほかに、大きなもの。
ついつい、その心地よさをいつまでも堪能してしまう羽目に陥ります。
自信喪失
小学校でも塾でもトップクラスだったあなたが希望をもって入学した進学校には、同じように選りすぐりの優秀な生徒が集まっています。
授業のレベルも高く、周りの生徒たちが楽々と解いている問題が自分には解けない、頑張ってもわからない、と自信を失ってしまうこともありますよね。
何をしていいかわからない
がむしゃらに頑張った中学受験。
でも、実は塾が決めた詳細なカリキュラム通りに勉強しただけだったのではありませんか?
中高一貫の進学校では宿題がなく、家庭学習は生徒の自主性に任せているケースもあります。
塾に言われた通りにしか勉強してこなかったあなたは、何をしていいのかわからない、することがない、だからしない、と思っているのではないでしょうか。
勉強のやり方自体を知らないと、何もしないままただ時間だけが過ぎていってしまいます。
部活や趣味を満喫
中学・高校では、勉強だけではなく部活動も熱心に行われます。
ゲームや楽器の演奏、モノづくりなど、さまざまな趣味に熱中できるのも、今の時期だけですよね。
でも、これらに熱中するあまりに、勉強の時間がどんどん削られてしまうことも。
このままではいけない、そう思いながらも楽しいことが優先されてしまいます。
中だるみと反抗期って関係があるの?
中高一貫校にいるあなたが中だるみする、もう一つの大きな要因が「反抗期」です。
中学・高校の6年間は、心も体も急激に成長をする時期。
これまで周囲の大人の価値観をそのまま受け入れていた素直なあなたも、保護者や先生の指示を拒否したり、抵抗したり、反抗的な行動をとったりすることが増えてきます。
学校や社会の中で感じる不安やストレス、自己主張、さまざまな矛盾に対するやり場のない思いなどがあふれてきて、いらいらとしてしまいますよね。
心理学でいうと、反抗期とは「自我同一性(アイデンティティ)」を確立するための時期であり、守られるだけの子どもから独立した大人になるための、重要なプロセスなのです。
保護者や先生が心配してくれているのはわかるのに、反抗期のあなたは素直に聞けません。
むしろあなたにとっては、今、人生に必要な根本を学ぶのに忙しく、のんびりと「勉強」している暇などありませんね。
それでいいのです。
今は、次に飛躍するための力を貯めている時期なのです。
中だるみをしているあなたへの対処法とは?
あなたはそれなりの原因があるとは理解しても、いいかげんに中だるみを終わらせたい、このままではまずいとも思っています。
中だるみから脱却する方法はあるのでしょうか。
将来の目標を持つ
医者になりたい、科学者になりたい、自分で会社を経営したいなど、将来の目標を持つと、そのために逆算して「今、何をするべきか」が見えてきます。
目標に向かって進みはじめれば、中だるみなどしている場合ではなくなります。
身近で具体的な目標を持つ
とはいえ、今はまだ将来像が見えてこない人もいますし、遠すぎる目標を追いかけるのは難しいと感じる人もいるでしょう。
まずは、より具体的で小さな目標を設定して、それをクリアしていくことを重ねましょう。
たとえば、次の定期テストでは計算ミスをなくす、1日に英単語を5つ覚える、など「できた・できない」がはっきり見える目標がオススメです。
一つひとつは小さなステップでも、積み重なると大きな成長になります。
それが自信となって、先へ進む力が生まれてきますよ。
誰かに宣言する
「毎日英単語を5つ覚える!」「毎日数学の問題集を1ページずつやる!」など、具体的な目標を決めたら誰かに宣言してしまいましょう。
家族や友だちでも、SNSでもOKです。
一度言葉にしてしまうと、引っ込みがつかなくなるもの。
応援してくれる人の存在も、励みになりますよ。
勉強のやり方を知る
勉強方法がわからずに困っているのなら、まずは勉強のやり方を知りましょう。
これにはやはり、信頼のおける塾や学校の先生、あるいは家庭教師を探すのが一番効率的です。
先生と一緒にやるからこそ、勉強のやり方を知り、勉強を続ける環境が整います。
スイッチを切り替えられる環境で勉強する
自分の部屋では、ゲームや漫画、趣味の雑誌など、気になるものが周りに多すぎて勉強が進まないかもしれません。
図書館や塾の自習室、カフェなど、気持ちを切り替えて集中できる環境を探してみましょう。
中高一貫生にはオンライン家庭教師がオススメ!
誰だってひとりで頑張り続けることは難しいものですが、努力したことを認め、励ましてくれる存在が近くにいればモチベーションも上がります。
中だるみを解消したいという場合、オススメの方法のひとつはあなただけの家庭教師を持つことです。
あなたがどこで困っているかを一緒に見つけ、あなたの努力を受け止め、認め、励ましてくれる家庭教師がそばにいてくれたら、と思いませんか?
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まとめ
自分について、人生について探っていくための十分な時間、すなわち「中だるみ」の時間を取れるのが、中高一貫校に進学するメリットのひとつです。
とはいえ、あまりに長い中だるみ期間があると、学力と自信を取り戻すのは大変になります。
マナリンクのオンライン家庭教師は、そんなあなたの味方です。
オンライン家庭教師と一緒に、あなたの将来をあなたの手で、切り拓いていってみませんか。