そもそもよく耳にするけどTOIECとは?
受験を控えた高校生や大学生、社会人になると特に耳にする機会が増えるのではないかと思います。
TOEICは大きく分けてTOEIC TestsとTOIEC Bridge Testsの2つに分けることができます。
そしてこのTOIEC Testsの方はさらに4つの試験に分けることができます。
以下の画像を参照していただくとわかりやすいでしょう。
引用: http://www.iibc-global.org/toeic/toeic_program.html#anchor02
そして一般的にTOEICというと基本的にはTOEIC Listening & Reading Testのことを指します。(この記事でもこれ以降、TOEIC=TOEIC Listening & Reading Testとして話を進めていこうと思います。)
このテストはビジネスの場面や日常生活での英語能力を図るためのテストで、グローバルスタンダードとして世界160カ国で実施されている非常に汎用性の高いテストと言うことができます。
知識・教養としてのアカデミックな英語ではなく、より実践的なオフィスや日常生活における英語によるコミュニケーション能力を幅広く測定するテストとなっています。
そのため、主に就職や転職の際に英語力の指標としてTOEICのスコアを使用することが多く、多くの大学生や社会人がTOEICの試験に臨んでいます。
TOIEC初心者がまず知るべきポイント
TOEICは以下のような形式からなるテストになります。
- 問題数は200問(リスニング100問・リーディング100問)
- マークシート方式
- 990点満点(リスニング495点満点・リーディング495点満点)
- 制限時間120分(リスニング45分・リーディング75分)
- 年間10回(1・3・4・5・6・7・9・10・11・12月)全国約80の年で実施
- 受験料:7,810円
TOEICは5点刻みのスコアで評価されます。
TOEICの問題構成は?
TOEICを大きく分けるとリスニングセクションとリーディングセクションの2つにわかれるということは知っていただけたかと思います。
ここからはその2つのセクションごとにもう少し細かな出題内容についてみていきたいと思います。
45分間で行われるリスニングセクションはPart1〜4で構成されます。
75分間のリーディングセクションはPart5〜7で構成されます。
細かい出題内容などについては上記の画像を参照していただけると良いかと思います。
全200問を2時間でこなさなければいけないため、問題のボリュームとしてはかなり多いのもTOEICの難しいところではあります。
テストはいつ行われる?
TOEICのテストは年に10回行われます。
2022年度で言うと、この記事の執筆時点で申込みが行われているのは以下の日程になります。
- 10月2日(日) 午後実施 申込期間8月16日(火)10:00〜8月22日(月)15:00
- 10月23日(日) 午前実施 申込期間8月23日(日)10:00〜8月29日(月)15:00
- 10月23日(日)午後実施 申込期間8月30日(火)10:00〜9月5日(月)15:00
- 11月20日(日)午前実施 申込期間9月13日(火)10:00〜9月26日(月)15:00
- 11月20日(日)午後実施 申込期間9月27日(火)10:00〜10月3日(月)15:00
- 12月18日(日)午前実施 申込期間10月18日(火)10:00〜10月31日(月)15:00
- 12月18日(日)午後実施 申込期間11月1日(火)10:00〜11月7日(月)15:00
上記が2022年内に実施されるテストの日程と申込期間の一覧になります。
まず初受験で初心者が目指すべきスコアは何点?
まずTOEICをはじめて受験する初心者はどれくらいのスコアを目標にすれば良いのでしょうか?
TOEICをはじめて受験する初心者の方々はまずは600点を目標のスコアとして掲げるのがおすすめです。
当然、初受験で目標とすべきスコアはその人の現時点での英語力によって異なります。
なので600点以上の力がある人はそれ以上を、それ以外の人は600点を目標にするといいでしょう。
ではなぜTOEIC初心者の方には600点を当面の目標スコアとして掲げるのがオススメなのでしょうか?
TOEICはリスニング495点とリーディング495点の計990点満点の試験であることは皆さんにもすでに知っていただけたことかと思います。
990点満点の試験で600点が目標って少し低い目標設定では?と思う方も、もしかしたらいるかも知れません。
ですが毎試験誤差はありますが、TOEICの平均点は基本的には600点前後になるように作られています。
そして、TOEICで600点を取るためには一般的には200〜300時間の勉強が必要だと言われています。
毎日2時間勉強をしても3ヶ月〜5ヶ月かかるということになるのでけっして簡単な目標とは言えないかと思います。
ですが、簡単な目標ではありませんが、600点を取ることは誰でも実現可能な目標でもあります。
基礎的な単語と文法事項をしっかりと固めることができれば600点を取ることができます。
これが800点や900点となると不可能では有りませんが、誰にでも実現可能な目標かと言われると正直「うーん…」と言う感じです。
誰でもしっかりと学習を積むことができれば達成可能な目標という点からも600点をまず第一の目標とすることは合理的であると言えます。
さらに、TOEICを受験する目的は人それぞれだとは思いますが、就職や転職のためという方が多いのではないかと思います。
就職や転職の際にTOEICの点数はプラス要素に働き、もちろんスコアが高いにこしたことは有りませんが、600点が1つのボーダーラインとなっている企業も少なく有りません。
そのため、就職・転職目的の方も600点をまず目指すのがおすすめです。
目標スコアを取るための勉強法は?
では目標スコアと取るためにはどのような勉強法が効率的なのでしょうか?
ここからは各スコア別に目安となる勉強時間と、効果的な勉強法をご紹介していこうと思います。
ここでは現在の英語レベルが400点レベルと想定して600点までの勉強時間と勉強法、そこからは600点➡700点、700点➡800点と100点刻みでご紹介していきたいと思います。
400点➡600点
まずは400点から600点を目指す場合です。
多くのTOEIC初心者の方々はここからのスタートになることでしょう。
- 目安となる勉強時間…200〜300時間
- 効果的な勉強法…TOEIC頻出・基礎単語・基礎文法をとにかく反復する。
前述したとおり、600点を達成するにはとにかく基礎的な単語と文法をマスターすることが重要です。
網羅系の文法参考書を一冊、ボリューム1900〜2300程度の単語帳を一冊それぞれ完璧にしましょう。
600点➡700点
次に600点から700点を目指す場合です。
- 目安となる勉強時間…200〜250時間
- 効果的な勉強法…出題傾向や頻出問題をしっかりと抑え、単語はアクセントや発音まで覚える
700点では就職や転職で有利になることが多く、昇給や昇格の条件として700点をボーダーラインとしている企業も少なく有りません。
TOEICに限った話では有りませんが、スコア帯が上がれば上がるほどスコアを伸ばすのは大変になってきます。
そのため600点から700点の100点アップにもそれなりの勉強時間がかかってきてしまいます。
700点を目指すならTOEICの出題傾向や頻出問題をしっかりと把握する必要があります。
過去問にたくさん挑戦して「試験感」を掴むことも大切です。
しっかりと実際の制限時間で実際のペースで解くことを心がけましょう。
700点➡800点
次は700点から800点を目指す場合です。
- 目安となる勉強時間…200〜300時間
- 効果的な勉強法…リーディングはとにかく演習を重ね、シャドーイングなどでリスニングを強化する
800点というスコアは間違いなくハイスコアの部類に入ってくると言えるでしょう。
800点はTOEIC受験者全体の中で上位11%にあたります。
英検で換算すると準1級程度と言われていることからもTOEICで800点をとるレベル感が分かるかと思います。
800点を目指すにはリーディングではもちろんですが、リスニングでもしっかりとスコアを稼ぐ必要があります。
そのため、日頃から英語を耳に慣れさせたり、正確な発音やアクセントを把握して単語の聞き分けを出来るようにしましょう。
800点➡900点
次は800点から900点を目指す場合です。
- 目安となる勉強時間…500〜800時間
- 効果的な勉強法…とにかく正しい発音を身につけ知らない単語をなくした上で模試と復習を何度も繰り返す
900点を目指すとなると、目安となる勉強時間も一概には言えず、500時間という人もいれば800時間かかったという人もいます。
とにかく相当な学習時間を積まないといけないことには代わりありませんが…
とにかくリスニング・リーディングともにほぼ満点に近い点数を取らなければいけません。
そのため、リスニングでは正しい発音をマスターし、リーディングでは知らない単語をなくしてその後はとにかく実践的な演習と復習を何度も何度も繰り返しましょう。
900点以上
最後は900点以上を目指す場合です。
- 目安となる勉強時間…
- 効果的な勉強法…
900点〜のスコア帯は特定の勉強法なども特に無いですね正直(笑)
このレベルになるとその回の試験の相性や当たり外れ、運の部分も関わってくるのでとにかく試験を毎月受けて復習をしての繰り返しになるでしょう。
目標のスコア別にどのような勉強画をしたら良いかをご紹介してきました。
ですが実際にはどのテキストをどのように使うのが最も効率よくスコアアップに繋がるのかというところを知りたいという方は少なくは無いのでしょうか?
今回はそんな方々に向けて『【目標スコア別】TOEIC対策完全ガイドブック』を無料でお渡ししています。
この資料では目標のスコア別に効果的な学習法と使用すべき市販のテキストなどを徹底的に解説しています。
ぜひお気軽にTOEIC対策にお役立ていただけますと幸いです!
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最後に…
いかがでしたでしょうか?
今回はTOEIC初心者の方々に向けてそもそもTOEICとはどんな試験なのかというところから始まり、目標とすべきスコアや勉強法などについてもお話してきました。
記事内でもお話したとおり、TOEICのスコアはいろいろな場面でその人の実践的な英語力を測る指標として用いられ、高いスコアを保持しているとそれだけで優遇されることも少なく有りません。
試験自体はほぼ毎月実施されているのでぜひこの記事をここまで読んでくださった方はこの記事の勉強法なども参考に本試験を受験していただけますと幸いです。