高校受験には内申点が欠かせない理由
高校受験では多くの場合、入試の機会は1校につき1度きりです。
それまでコツコツ勉強してきていても、本番の試験で緊張してしまい、覚えているはずのことが思い出せないことがあるかもしれません。
体調が万全ではなく、実力通りの結果が出せないこともあるかもしれません。
1度きりの入試の結果だけですべてを判断せず、生徒の日頃の努力も判断材料にするために導入されているのが、内申点です。
生徒の普段の様子を評価し、努力した生徒を優遇するための制度なのです。
内申点は推薦入試のためのもの?
推薦入試では、内申点と面接や集団討論などの検査の結果を合わせて合否が決まります。
推薦入試で内申点が占める割合は、高校によって違いますが50%程度であることが多くなっています。
出願するには中学校からの推薦が必要で、内申点や出席などの「推薦基準」を満たしていなければ出願すらできません。
そのため、内申点は推薦入試に大きくかかわってくることは確かです。
しかし、内申点は推薦入試だけではなく、一般入試にも関係しています。
一般入試に内申点はどう影響する?
公立校の一般入試では、内申点と入試の点数を合算して合否が決まります。
・例1:東京都
内申点300点と入試の点数700点の、合計点1000点で合否が判断されます。
・例2:大阪府
各学校が内申点と入試の点数の比率を3:7、4:6、5:5、6:4、7:3などのパターンから選びます。
私立校ではそれぞれに制度があり、一口にいえませんが、内申点が高ければ入試で優遇される場合もあります。
内申点の計算方法は?
内申点の計算方法も、都道府県や高校によってさまざまです。
例1:東京都
中3の成績だけが対象で、9教科の成績を5段階で評価し、実技4教科(副教科)の成績は2倍して計算します。
つまり、(5教科×5段階)+(副教科×5段階×2倍)の65点満点です。
これを300点満点に換算して、入試の700点と合計し、合否を決定します。
例2:埼玉県
中1から中3までの成績すべてが対象となり、各学年とも9教科×5段階の45点満点です。
ただし、高校や学科によって各学年の比率が決まっており、たとえば「中1:中2:中3=1:1:2」や「1:1:3」など、多くの高校で中3の比重が高くなっています。
また、生徒会活動や部活動、英語検定などの資格取得、出欠なども点数化され、評価の対象となります。
3年生になってからでも努力すればある程度は内申点が伸びますが、しかしやはり1年生のうちからコツコツと頑張っている人が優遇されるのだと知っておきましょう。
内申点が高ければ、余裕をもって入試に臨むことができます。
入試で少しぐらいのミスがあっても何とかなるという安心感から、落ち着いて問題に取り組むことができ、結果として合格を手にする可能性が高まるでしょう。
内申点を上げるにはコツがある?
高校受験では、推薦入試だけではなく一般入試にも内申点が大きく関係してくることがわかりました。
では、内申点はどうやったら上げられるのでしょうか?
定期テストの点数を上げる
最もわかりやすい方法は、「定期テストで高得点を取る」ことです。
とはいえ、定期テストで高得点を取るのはそんなに簡単ではないと思う方も多いかもしれません。
しかし、たとえば受験に関係ないからと音楽の定期テストを疎かにしていたのなら、ぜひ次はテスト前に集中的に勉強して、得点を上げてみましょう。
内申点を上げるなら、副教科がねらい目です。
副教科のテストは、暗記を確実にしておけば得点できるものが多くなっていますし、東京都のように副教科の内申点が2倍になるところもあります。
主要5教科についても、定期テスト対策を入念に行うことが、そのまま入試の準備にもつながります。
定期テストのたびに基礎力を充実させて、「できた!」「わかる!」感覚をつみ重ねると、その後の学習もスムーズに進みます。
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提出物に気を配る
美術の課題や英語のワークブックなど、それぞれの教科で課される提出物も、成績の対象となります。
提出したかどうか、真面目に課題をこなしているか、期日を守っているか、また、ノートがきれいに書かれているかどうかなどがチェックされます。
日々コツコツとていねいに課題をこなすことが内申点のアップにつながります。
授業態度をよくする
授業中の態度も成績に影響します。
たとえば体育で鉄棒の授業中、上手か下手かではなく一生懸命取り組んでいるかどうかを先生は見ています。
グループで話し合うような授業では、積極的に参加しているかどうか、チームでの中で貢献しているかどうかも見られています。
反対に、授業中に塾の宿題ばかりしているような場合には、授業態度がよくないとみなされ、定期テストで高得点を取っていても5がもらえない、ということもありえます。
授業に積極的に参加することが内申点を上げるコツです。
志望校は早めに決めた方がよい?
さまざまな高校があり、志望校を決めるのは簡単ではありませんが、それでもやはり早めに志望校を決めることをオススメします。
なぜなら、高校によって内申点の使い方が異なるため、早くから志望校に合った対策をしておく必要があるからです。
主要5教科のみの内申点を考慮する高校や、副教科の内申点だけを考慮する高校、また特定の1教科または2教科の評点だけを倍にするような高校・学科もあります。
つまり、志望校の内申点の換算方法を早めに知っておくことで、それに合った対策ができるようになるのです。
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繰り返しますが、内申点を上げるには、定期テスト対策が重要です。
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まとめ
高校入試に欠かせない内申点について、計算方法や内申点を上げるコツをお伝えしました。
内申点アップのための定期テスト対策には、オンライン家庭教師の利用もぜひ検討してみてください。