模試を活用してライバルに一歩差をつける復習をしよう!
大学受験前の夏ごろから一気に増える模擬試験。受験シーズンになると、多ければ2週に1回は受けている方もいるのではないでしょうか?
しかし模試は、やみくもに受けても成績アップにつながりません。模試を使って成績を上げるためには、次のことを押さえておくことが重要です。
模試の効果的な使い方
ライバルに差を付ける模試の復習方法
まずは模試を受ける意味を再確認していきましょう。
模試ってなんのためにあるの?
卒業生や塾の先生、学校の先生は口をそろえて「模試は大事」と言っています。しかし受験生には、なぜ模試が大事なのかわからないという方もいるでしょう。以下で、模試は何のためにあるのか、模試を受ける意味について確認していきます。
現時点における自分のポジションを確かめる
模試を受けることで、志望校判定や偏差値がわかり、現時点での自分の立ち位置を知ることができます。同じ志望校のライバルとの差を知り、「今の自分だと合格まであと何点必要だ」という具体的な差が出ます。
模試の結果によって、苦手分野を克服して大幅な得点アップを目指すのか、基礎はできているので発展問題でも高得点を狙いにいくのかなどの勉強方針が変わります。
得意分野・不得意分野を把握する
模試は、高校生の学習状況や大学入試を徹底的に分析し、時期ごとに重要な問題を厳選して出題しています。模試を受けることで、どの分野の理解が進んでいて、どの分野が苦手なのか数字として表されます。
つまり苦手分野の問題を答えられるようになれば、確実に成長し、点数アップが見込めます。模試を受けたことで苦手分野が分かり、実際の入試でも得点できるようになるということです。
そのためできなかった問題があれば、できればその日のうち(難しければ3日以内)に復習を行いましょう。
試験本番の雰囲気に慣れる
大学受験は一発勝負です。スポーツなどの大会やコンクールに出場したことがある方は、わかるかと思いますが、一発勝負は想像以上に緊張が高まります。試験本番の独特な雰囲気にのまれないように、試験本番に似たものを体験しておく必要があります。
模試は何回でも受けられるので、あまり緊張感が湧かない方もいるかもしれません。しかし模試を本番の入試と想定して受けることで、模試の重要性は高まります。模試を受ける意味を考えて受験しましょう。
模試の活用方法
模試をただ受けただけでは、場に慣れる程度の役割しか果たせていません。しかし以下で紹介する方法を利用すると、自分自身がレベルアップします。早速紹介します。
- 解けなかった問題を解きなおす
模試の解き直しは大切であることは何となく知っていると思いますが、なぜ大切なのでしょうか?それは解き直すことで「ケアレスミスで間違えた」「時間がなかったから間違えた」などの間違えた原因が分かるからです。
仮に解けなかった問題が「習っていなかった」からであれば、現時点では解けなくても問題ありません。習ったときに改めて解いてみましょう。
- 選択問題等でたまたま合っていた問題を解きなおす
選択問題で2つまで絞ったけど、どっちか分からず適当に選んだ問題が正解していたという経験はありませんか。もちろん本番と同様に受けるので、解答用紙を埋めることは大切です。
しかし勘で選択した問題が正解していても、次同じような問題が出てきた時に自信を持って答えられないでしょう。次の模試、また試験本番では自信を持って答えられるように、たまたま正解した問題を解き直す必要があります。
一歩差がつく模試の復習方法
ここまでの内容は、学校や親にも言われたことがあると思います。そのためすでに実践している方もいるでしょう。そこで以下では、周りと比べて一歩差がつく効果的な復習方法について解説します。
- 各科目の問題形式別に得点率を出して苦手を確認しよう
まずは、各科目の問題形式別に得点率を出してみましょう。数字にして比較することで、より正確に苦手科目や苦手分野を知ることができます。例えば英語で「長文読解」「文法問題」など出題される問題でそれぞれの得点率を出してみると、自分は英語のどこが苦手で理解できていないのかが明確になります。より具体的な分析方法は以下のようになります。
- 模試の復習は模試の内容を忘れたころにやろう
模試受験後に赤信号と黄信号の問題はすぐに勉強し直す・勉強してから解き直しましょう。しかしその場ではできても、記憶に定着しているかどうかは別です。
そのため、模試の復習は受験後1ヶ月経ってからもう一度行うなど、ある程度期間を空けて反復しましょう。
このようにして青信号を増やしていくことが模試の効果的な復習方法です。ただ模試の内容を忘れたころにやるのではなく、分析結果をもとに復習することが最も効果的な模試の活用方法です。
- 勉強計画を見直そう
勉強計画を見直すことは、非常に大切です。今までの勉強計画が悪かったというのは、受け入れにくいかもしれませんが、模試で結果が出なかったときなどに成績を伸ばすために勉強計画は見直しましょう。
例えば、勉強計画を見直すために、信号の色を使って指標を作ります。
解けた問題・解けなかった問題をそれぞれ
📘青信号・・・「勉強していたから解けた」
📒黄信号・・・「勉強していなかったから解けなかった」
📒黄信号・・・「勉強していなかったのに解けてしまった」
📕赤信号・・・「勉強したのに解けなかった」
の4つに分けます。例えば数学の確率の問題を試験前に勉強していたにもかかわらず、試験本番ではまったく解けなかったという場合には、その勉強方法では意味がないというように分析します。
それぞれの内容について詳しく紹介します。
- 📘青信号・・・「勉強していたから解けた」
青信号の単元の勉強方法は現時点では順調です。引き続き点数が取れるよう、また得点源になるように発展問題などの勉強をしていきましょう。
次の模試で点数が下がってしまった場合、勉強方法を見直す必要があることだけ覚えておいてください。
- 📒黄信号・・・「勉強していなかったから解けなかった」
この黄信号は、未学習だったために解けなかったということになります。現役生にはありがちなので、あまり気にしなくていいですが、考えておくことがあります。
それは「今のままの勉強計画で入試本番に間に合うのか」という点です。勉強計画がうまく進まずに、点数が取れないまま入試本番を迎えてしまうことがないように、勉強計画の見直しをしておきましょう。
- 📒黄信号・・・「勉強していなかったのに解けてしまった」
勉強していないのに解けるってどういう状態なのかと思った方はいませんか?これは記述試験などではあまり起こりませんが、選択式の問題ではよくあります。「たまたま選択したものが正解だった」というパターンです。4択の問題だと25%で正解するので、割と頻繁に起きます。
入試本番でもこのようなことはありますが、不確定なものに依存するのではなく、勉強計画に組み込みましょう。
- 📕赤信号・・・「勉強したのに解けなかった」
勉強したのに解けていない場合は、勉強方法をすぐに見直す必要があります。なぜ勉強しているのに点数が取れていないのか、徹底的に分析し、勉強方法を改善する必要があります。
赤信号があるのは、効果的な勉強ができていないサインにもなります。入試本番で結果を残すためには、この赤信号をつぶしていきましょう。
この分析は、勉強計画を見直すときにとても重要になります。
偶然正解した分の得点を模試の結果から引けば(青信号のみの点数)、自分の等身大の実力がわかるので、点数を計算しなおしましょう。
復習する時の注意点!
ここまで模試の復習方法について、紹介しました。模試の復習は自分の弱点を克服する上で大切ですが、独りよがりで復習するとうまくいかないこともあります。
こうならないためには、以下のことを気を付ける必要があります。
- 分析が正しいかどうか
一人で勉強するときは、分析が正しいのか客観的に判断できません。そのため次の模試の結果が出るまでは、正しいのか分からない勉強することになります。1.2年生など時間があるときであればいいですが、受験前だと時間を無駄にしてしまいます。
- 模試の復習をすること自体が目的になっていないか
模試を受ける理由を再確認しましょう。模試の受験に慣れてくると、復習をすること自体が目的になることがあります。しかし模試を受ける理由は、本番の雰囲気に慣れるため、復習をしてできないところをつぶすためです。
- スケジュール管理を徹底できるか
模試の内容を忘れたころにもう一度解く、と言葉では簡単に言えますが、大量に模試を受けていると、1ヶ月前の模試の復習を忘れてしまうことがあります。
スケジュール管理がしっかりできる人ならいいのですが、スケジュール管理に自信がない人は誰かに管理してもらうというのが解決策として挙げられます。カレンダーアプリ等を使ってリマインドするなどが、1人でもできる対策でしょう。
上手に復習できているか不安?それなら…
ここまで模試を利用して復習する方法を紹介しましたが、いかがでしょうか?ご自身の模試の使い方を振り返ってみて、模試をきちんと活用できていますか?
「復習はできているけど、自分の復習方法は正しいのか?」と不安に思う方もいると思います。そんな方はオンライン家庭教師のようなマンツーマンで指導してもらえるところが適しています。
第三者の方に自分の実力を客観的に分析してもらうことで、弱点克服・成績アップのためにとても効果的です。模試の復習も、一人で行うよりもプロのサポートがある方がより効率的に行えるでしょう。
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