
『フリースクール』
この記事を見てくださってる方はご存じの方が多いかと思います。
フリースクールは確かに画期的であり、不登校の生徒さんの拠り所となっているのは事実です。
ですが実際、現実はそう単純なものではありません。
不登校の生徒さんの中には、フリースクールに通うということに抵抗感をもっているという場合も決して少なくありません。
確かにその傾向が見られるのは当然とも言えるでしょう。
なぜフリースクールへ通わなかったのか。彼女はこう答えました。
「フリースクールに行ったら自分が本当の不登校になってしまうから」
まったく学校へ行けなかったのですから、客観的に見れば彼女はまぎれもなく不登校でした。しかし「不登校になってはいけない」と彼女は思い続けていたそうです。
「不登校なんて許されない」「不登校は弱い人間がなるもの」「立ち直ってがんばらなければいけない」「学校に行かないと未来はない」。彼女は自分が存在していることさえ許せなかったそうです。心理的なハードルは人それぞれだと思いますが、こうした思いを抱えている人は彼女だけではありません。
これは不登校の生徒さんの大半がなぜフリースクールを利用しないのかについて書かれたとある記事の中で紹介されていた中1から不登校になってしまった20歳の女性のインタビューの抜粋です。
実際にこの記事で紹介されている女性のように、フリースクールに行くことが自分を「本当の不登校」にしてしまう、などといった原因でフリースクールには「精神的ハードルがある」といえます。
(引用:https://dot.asahi.com/dot/2017062100075.html?page=2)
実際こういった考えを持った生徒さんは少なくなく、数字で見るとフリースクールに通っているのは、統計によって数値に差があるため、明確な数値はないものの、不登校の生徒全体の2〜3%と言われています。
逆に言えば97〜98%はフリースクールを利用していないということになります。
フリースクール自体の知名度や普及率、そして国からの支援制度が整っていないなどの要因ももちろん大きいですが、筆者は上記のような家から出て直接足を運ぶという部分もこの数字になっている要因なのではないかと考えます。
そこで、「オンラインフリースクール」が徐々に広がりつつあります
そして、オンラインフリースクールにはぜひおすすめしたいメリットが沢山あります。
今回はそんな「オンラインフリースクール」についてこの記事ではお話していければなと思います。
オンラインフリースクールの特徴は?
オンラインフリースクールにはどんな特徴・メリットがあるのでしょうか?
オンラインフリースクールについて書き始める前に、まずはすこしだけフリースクールについて把握しておくべき点があります。
フリースクールは不登校の生徒の受け皿となり、時には交友の場として、また時には学びの場として非常に有用ですが、実際には普及が進んでいないのが現実です。
ではなぜフリースクールの普及が進んでいないのでしょうか?
そこにはフリースクールの持つ「3つのハードル」が影響しています。
フリースクールの持つ「3つのハードル」
フリースクールには「数のハードル」「精神面のハードル」「経済面のハードル」が障壁となっているのが現実です。
フリースクールは明確な数値はわからないものの、全国に400〜500校存在していると言われています。
この数は全国の不登校の生徒数が約19万6千人であると言うことを踏まえると、どれだけ少ないかがわかると思います。
また、当然ですが、400〜500のフリースクールが全国各地に均等に設置されているわけではありません。
ですのでより、地方でこの「数のハードル」という部分がフリースクールに通う上での大きな障壁となっていることがわかるかと思います。
そして冒頭でもご紹介しました「精神面のハードル」の部分ですね。
フリースクールに実際に足を運び、同じく不登校の生徒たちと交流する事は人によっては大きなメリットとなりえますが、その反面当事者意識が芽生えてしまい、「本当の不登校」になってしまうとの思いから、フリースクールを嫌煙する生徒さんが少なくないということも事実です。
また、人間関係が原因で不登校となってしまったという生徒さんは少なくありません。
そういった生徒さんがすぐに新しい環境でまた1から人間関係を構築していくというのはかなりハードルが高いことです。
そして最後が「経済面のハードル」です。
現在、フリースクールに通うには平均として入会金53,000円と月謝33,000円が必要になってきます。
この金額は私立の学校よりは低いものの、公立の学校よりはかなり高額になっています。
こういった「経済面のハードル」もフリースクールを利用する上でのネックな部分であるのも事実です。
オンラインフリースクールなら?
オンラインフリースクールならこの3つのハードルを比較的容易にクリアすることが出来ます。
オンラインスクールはオンライン上での交流や学習を進めるため、校舎は基本的に必要ありません。
そのため都市部の生徒さんも、地方の生徒さんも居住区に関係なく利用することが出来るため、「数のハードル」はクリアすることが出来ます。
オンラインスクールでは直接家を出て足を運ぶことはなく、交流もオンライン上で行われるため先に述べたような自身が不登校であるという当事者意識を抑えることが出来ます。
また、現代では小学生からスマホを持っていたり、PCを普段から使っていたりなどインターネットに抵抗のない生徒さんが多いため、比較的スムーズにオンラインのフリースクールを受け入れることが出来るという傾向があります。
さらにオンライン上でならいわゆる「ネッ友」のようなかたちで、新しく人間関係を築きやすいというのもあります。
オンラインフリースクールの運営では、対面型のフリースクールと比較して、家賃などの固定費用や人件費を抑えることが出来ます。
そのため初期費用が10,000円、月謝が20,000円程度のところもあるなど、かなり費用を抑えて始めることが出来るため、「経済面のハードル」についてもかなり低くなっています。
オンラインフリースクールの持つ強み
オンラインフリースクールならではの強み、メリットを確認してみましょう。
一部、前述の部分と重複する部分もありますが、以下のようなものが主にオンラインフリースクールならではの強みになります。
- 費用が比較的安い
- 親御さんの目の届くところで交流や学習できる
- 自分のペースで無理なく学習を進められる
- 実際に家を出て足を運ぶのに比べて精神面のハードルが低い
- オンライン上のため、人間関係に不安やトラウマを抱えている生徒さんも比較的打ち解けやすい
- 全国どこに住んでいてもPC1つで参加できる
- 通学時間がかからず、心配もない
- オンラインゲームなどを通じて人間関係や協調性を育むことが出来る
といった点が主な特徴です。
オンラインフリースクールで少しずつ外部との関係を築くことに慣れていくことで実際にフリースクールに足を運ぶようになったり、学校に少しずつ復帰すると言ったケースも少なくありません。
対面形式のフリースクールには実際に校舎に足を運ぶことでしか得られないメリットが沢山ありますが、オンラインでのフリースクールにはオンラインでしか得ることが出来ないメリットがたくさんあります。
こんな生徒さんはオンラインフリースクールで劇的な変化が生まれるかも!
こんな特徴・正確・傾向を持つ生徒さんにはオンラインフリースクールを通して劇的に今の現状が変わるかもしれません!
- 家から出ることに抵抗がある
- 人間関係にトラウマが有る
- フリースクールを検討したが、近くになくて断念した
- インターネットやゲームが好き
- ゲームなど趣味の合う友だちを作りたい
- フリースクールなどに通いたいが一歩勇気が出ない
上記のような生徒さんはオンラインフリースクールにマッチして、今の現状を打破することが出来るかもしれません。
実際にオンラインフリースクールを利用しようと思っても
- 具体的にはどんなことをするの?
- カリキュラムなどは存在するの?
- 費用はどれくらいなの?
など、疑問点や不安な点が多いかと思います。
実際、筆者自身もこの記事を執筆するにあたって詳しく調べるまではわからないことだらけでした。
そこで今回記事を執筆するにあたってオンラインフリースクールについていろいろと集めた情報を1つにまとめた
『【これで安心!】オンラインフリースクール完全ガイド』を作成しました。
無料でご利用いただけますので、お気軽にお役立ていただけますと幸いです!
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オンライン×フリースクール
実際にオンラインとフリースクールを掛け合わせることの有用性には注目が高まっています。
以下の記事は宮城県でフリースクールを運営されている「フリースクール道」とオンライン家庭教師のマッチングサービスを提供する「オンライン家庭教師 マナリンク」との業務提携の記事です。
(PRTIMES:https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000024.000040725.html)
このように実際に対面でのフリースクールを提供していた団体がオンラインサービスを提供する企業と提携するなど、今後もオンライン×フリースクールのサービスは拡大していくことでしょう。
最後に…
いかがでしたでしょうか?
今回はオンラインフリースクールについて詳しくお話してきました。
フリースクールは素晴らしいサービスを提供していて、多くの不登校の生徒さんの拠り所になっていますが、記事内でも紹介したようなことから実際には不登校の生徒の多くが気軽に通う事ができる環境ではないという側面もあります。
その点、オンラインフリースクールは気軽に通うことが出来ない要因となっている部分を比較的クリアしていて、そこにプラスしてオンラインであること特有の恩恵もたくさんあります。
なのでここまで記事を読んでくださった方にはぜひオンライン上で開校されているフリースクールをご検討して頂き、生徒さんにより合った、現状を変えるような選択肢をたくさん見つけていただければと思います。