医学部受験の対策には塾・予備校・オンライン家庭教師のどれがオススメ?

医学部受験の対策には塾・予備校・オンライン家庭教師のどれがオススメ?

難しさで知られる医学部受験ですが、その難しさには3つの理由があります。
第1にあげられるのは、科目数の多さです。

一般的な私立大学では英語、数学(1A・2B・3)、理科(科学・物理・生物から2科目選択)の3教科4科目が課せられます。
国公立大学では2次試験で私立大学と同様の科目が課されるのに加えて、1次には5教科7科目が必要です。
第2は、少ない定員に多くの受験生が集まり、競争率が非常に高いという点です。
私立医学部の平均倍率は約28倍、国公立医学部でも約8倍という狭き門。

合格するためには1次試験では90%以上の得点率が必要となりますし、2次や私立大の試験においても、受験のプレッシャーに負けずミスなく得点していくことが求められます。
第3は、面接や小論文があることです。
これは医師としてふさわしい人物であるかどうかを見極めるために行われます。
ただ単に成績がよいだけでは不十分なのが、医学部という学部なのです。

このように一筋縄ではいかない医学部の受験ですが、ではどのように対策を進めるのがよいのかをみていきましょう。

医学部受験対策には、どれがオススメ?


医学部受験対策の指導タイプ

学習塾


医学部の推薦入試を狙うなら、学校で行われる定期試験で高得点を取り、高い評定平均値をとっておくことが必要です。
そんな人には、定期試験対策がしっかりとしている学習塾がオススメです。
基礎を固め、教科書レベルの徹底的な理解を一番に考える方に向いています。

予備校


受験対策に特化しているのが予備校の特徴です。
質の高い講師陣と、全科目の対策ができる充実のカリキュラム、使いやすい自習室や、大学生のチューターの配置など、整った環境で受験に向かえます。
また、予備校にはともに学ぶライバルが大勢いるため、受験に対するモチベーションを高められます。
予備校では豊富な入試情報が手に入ることも重要です。
とくに「医学部受験は情報戦」といわれます。
最新の入試情報を正確に把握し、志望校の入試に合わせた対策ができるかどうかが合格のカギとなります。
また、予備校では定期的にテストや模試があり、自分の現在の状況を把握することが可能です。

医学部予備校


一般的な予備校のほか、医学部対策に特化した「医学部予備校」も検討しておきましょう。
医学部予備校では、医学部受験を見据えた質の高い指導とサポートを受けられます。
大手予備校とは異なり、集団指導から少人数制、個別指導までさまざまなスタイルが選べるのも特徴です。
医学部受験に関する豊富なノウハウとデータがあるため、自分に合った大学を見つけやすいのも大きなメリットです。
医学部を目指す人にとっては、最も合格の可能性が高くなる選択肢ですが、費用は一般的な予備校よりも高めです。

オンライン家庭教師


インターネットを使って1対1で指導してくれるのがオンライン家庭教師です。
通常の家庭教師とは異なり、通える地域の制限がないため、全国どこからでも優秀な家庭教師の指導を受けられます。
とくに、近くに実績のある塾や予備校がない受験生にとっては、非常に有用なサービスとなります。
また、通塾のために時間を取られることもないので、その分を勉強時間に充てたい方、夜遅い時間の通塾を心配する方にもぴったりの学習方法です。
ただし、実績のある優秀なオンライン家庭教師はその分、時給も高くなります。
費用面では、かなり高額となる選択肢でしょう。

オススメの対策指導スタイルは?


入道雲

たくさんの試験科目の対策を効率的に進めていくには、塾や予備校を利用して総合的な学力をつけていくのが近道です。
国公立の1次ではほぼ満点を目指す必要があるうえに、2次や私立大の試験でも少しのミスが大きな得点減につながってしまうため、苦手科目や苦手分野をいかに克服するかが医学部合格のための重要なポイントになります。
また、受験が近くなれば志望校別の対策に力を入れる必要も出てきます。
とはいえ、個別の苦手対策や、志望校別対策のために学習カリキュラムの設定をするには、大勢の受験生を一斉に指導する塾や予備校のスタイルでは対応しきれないこともあります。
このような苦手分野の重点的な対策や、志望校別の対策には、1対1で指導ができるオンライン家庭教師が効果的です。
塾や予備校に通いながら、苦手科目だけピンポイントでオンライン家庭教師を併用して、得点力アップを狙う人も増えています。

オススメのオンライン家庭教師


オンライン家庭教師のマナリンクには、必要な科目や必要な分野だけ利用できる、多様なコースが用意されています。
理系学部の医学部であっても、英語はもちろんのこと、1次の国語や社会対策にも手を抜けませんし、当然数学や理科の対策は入念に行う必要があります。
小論文の対策をしておくことも重要です。
苦手をなくして、総合得点を上げていくために、オンライン家庭教師を活用してみましょう。

医学部対策に特化されている先生一覧こちら

医学部の勉強はいつ頃からはじめるべき?


カレンダーとペン

やるべきことがいくらでもある医学部対策ですから、勉強をはじめるのは早ければ早いほど有利です。
医学部では、中高一貫校出身者の割合が高くなっています。
その理由のひとつは、そもそも医学部志望の小学生が、早くから大学受験を意識して中学受験を選択しているという背景です。
また、中高一貫校で行われている先取り学習のカリキュラムが、多くの受験科目を習得するのに有効であることも理由に挙げられます。
難易度の低い中学内容を短期間で履修し終え、難易度の高い高校の内容をじっくりと学んで高2で全範囲を終えるように調整し、高3では問題演習を中心とした受験に向けた学習を進めます。
膨大な量の学習をこなす必要のある医学部受験では、時間に余裕を持った中高一貫校のカリキュラムが有効となるのです。

小学生や中学生のうちから医学部受験を考えているならとくに意識しておきたいのは、この時期に国語の勉強をしっかりとしておくこと、つまり問題や資料を読み解くための読解力を伸ばしておくことです。
基本的な読解力は、すべての科目の学習に不可欠です。
読解力がなければ、どんな立派な予備校に通い、どんなに実績のあるオンライン家庭教師をつけても、問題の意図が読み取れず、自分の考えを伝えることもかないません。
逆にいうと、読解力があれば学力は後からいくらでも伸ばせます。

もちろん、高校生になってから医学部受験を決めるという人もいます。
医学部受験を決めたなら、できるだけ早く受験までのスケジュールを逆算し、今の自分に何が必要かを見極めて、学習計画を立てていきましょう。

偏差値の高い医学部トップ3


大手予備校のデータを基にした、2020年度の医学部偏差値トップ3を国公立大学と私立大学に分けて紹介します。

国公立大学医学部


国公立大学の医学部ランキング

私立大学医学部


私立大学の医学部ランキング

まとめ


競争率の高い医学部受験には、早くからの準備が必要になります。
多くの科目を効率よく習得するためには、塾や予備校での総合的な学習が有効ですが、苦手科目の克服や志望校別の対策のためには、個別の指導ができるオンライン家庭教師をうまく利用するのもよいでしょう。