中学受験と高校受験はどちらがいいのか?将来を見据えた計画を立てよう

中学受験と高校受験はどちらがいいのか?将来を見据えた計画を立てよう

中学受験と高校受験はどちらが有利なのでしょうか?そもそも何が有利になるのでしょうか?お子さんの性格に合わせた進路選択ができていますか?

中学受験と高校受験はどちらがいいのか?将来を見据えた計画を立てよう


お子さんのいる家庭で悩みがちなのが、「中学で受験するのと高校で受験するのとどちらにするべきか?」ということです。
もちろん、将来どのような職業に就きたいのか、お子さん自身の気持ち、向き不向きなどいくつもの要素がありますので、一括りにどちらにするべきとは言えません。
さらに、この時期ではまだ、将来就きたい職業が定まっていないお子さんも多いと思います。
この記事では、中学受験することのメリットやデメリット、高校受験することのメリットやデメリット、地方による考え方の違いなどについて紹介していきます。参考にして頂ければ幸いです。

中学受験のメリット・デメリット


中学受験をすることはメリットばかりではありません。デメリットももちろんあります。
また、お子さんに合う・合わないといった問題もあります。
偏差値などにばかり目がいって、その学校の独自の教育方針などについてきちんと検討しなかった結果として、場合によっては、デメリットの方ばかり目立ってしまい、せっかく苦労して中学受験を突破しても結局、公立の高校を受験しなおすといった例もあります。この項では中学受験をすることのメリットとデメリットについてご紹介します。

中学受験のメリット


中学受験には、様々なメリットがあります。このメリットをしっかりと認識して、お子さんに合った学校を選んで受験すれば、中学受験は大きなメリットとなります。

1.私立中学は学校の教育方針が明確


私立中学では、学校によってそれぞれ独自の教育方針がしっかりとあって、外部にも情報を積極的に流しているため、その学校の教育方針がお子さんに合っているかどうか判断しやすいというメリットが挙げられます。
カトリック系などのように、宗教色を打ち出している学校もあれば、自由な校風を打ち出している学校、将来の進路についての指導がしっかりしていることを打ち出している学校など様々です。
お子さんに合った教育方針の学校を選ぶことで、お子さんに有意義な中学・高校生活をおくらせることができます。

2.個性が少し強いお子さんでも細かく面倒を見てもらえる


私立の学校ですと、それぞれの学校独自の校風が確立されており、個性が少し強いお子さんでも、馴染める校風の学校を見つけることが可能ですし、環境が整っていることも多いので、細かく面倒を見てもらうことができます。

3.中学受験の方が受験校の選択肢が多い


一昔前までは、公立の学校の受験といえば、高校や大学の受験のみでした。しかし、最近では、いろんな自治体で公立の中高一貫教育の学校(いわゆる中等教育学校や公立の高校の付属校)を設立する動きが出てきており、中高一貫教育の学校になった元公立高校では、高校での募集を停止するようになっています。
さらには、私立の中高一貫教育の学校でも、このところ、高校での募集を停止するところが出てきています。

そのため、高校になって受験しようとすると、選択肢の幅が狭くなってしまうのです。

4.中高の6年間で大学入試を目指すため、大学まで入試がない


中高一貫教育校では、基本的に中高の6年間で大学入試を目指します。
そのため、大学入試までの準備期間が十分に取れる上に、それまでの6年間は入試がないので、しっかりと大学入試の準備ができます。

そのため、目指す大学への対策が十分にでき、合格する可能性を高めることができます。

5.中高6年間同じ制服のところが多く、費用を節約できる


中には中学と高校で制服の異なる学校もありますが、中高一貫教育校では、6年間同じ制服のところが多く、中学と高校の2回制服を買い替えなければならない通常の場合より制服やカバン、靴などにかかる諸経費を節約することができます。

6.中高の6年間でできた友人は一生の友になりやすい


思春期の6年間という長い時間は一緒に過ごす友人との関係が生涯にわたって続きやすいです。
中学受験をしなかった場合のように3年間ずつで変わってしまうのとは異なり、心を許していろんな悩みを打ち明けたりすることのできる友人ができる可能性が高いです。
この時期にできた友人は一生の宝物になることでしょう。

中学受験のデメリット


もちろん、中学受験はメリッットばかりではありません。デメリットもあります。
デメリットもきちんと認識して中学受験に臨まないと、後々後悔することにななるかもしれません。

1.受験の準備に費用がかかる


中学受験をするお子さんは、小学校の3?4年生くらいから塾に通っていることがほとんどです。
その場合、塾の費用が巨額の出費になることを認識していなければなりません。塾に通わなくても合格できるようであればいいのですが、私立中学の場合、小学校の授業で習う範囲を超えて、中学2年生や3年生で習う事柄も入試に出ることがほとんどです。

公立の中高一貫教育校では、入試になる適性検査の内容は小学校で習う範囲内なのですが、その代わり倍率がとても高いことが多く、適性検査用の対策が必要となり、どうしても塾に通うことになります。

2.中だるみが起こる可能性がある


中高一貫校では、高校入試がないため、お子さんが中学入試の緊張から解放されたという安心感から中だるみ現象を起こす可能性があります。
一旦中だるみ現象を起こしてしまうと、それが原因で成績が下がってしまい、学校に行くこと自体に拒否感を覚えてしまったりする可能性があるので、注意する必要があります。

3.考え方や価値観の同じような生徒があつまる可能性がある


特に私立の中高一貫校では、その学校独自の教育方針があるため、その方針に賛同する家庭のお子さんが受験することが多くなります。
そのため、どうしても考え方や価値観が似たお子さんが集まることが多く、多様な考え方や価値観に触れる機会が少なくなります。
そうすると場合によっては、偏った考え方や価値観を持ってしまうことになりかねません。

もちろん、そのようなことは、各家庭で、日ごろから新聞やテレビ、インターネットなど様々な媒体を通して、多様な考え方や価値観に触れる機会を作ってあげることで防ぐことができます。

4.地域の同年代のお子さんとの交流の機会が少なくなる


公立の中高一貫校の場合は、近隣の地域からの受験者がほとんどですので、あまり心配する必要はありませんが、私立の中高一貫校の場合、通学区域が広くなり他県から寮に入って通学する生徒もいるので、地域の同年代のお子さんとの交流が少なくなる可能性があります。

5.私立の中高一貫校は授業料が高額


公立の中高一貫校は、基本的に授業料が安いのですが、私立の中高一貫校だと授業料がかなり高額になります。
ですので、前もって希望する学校の授業料がどのくらい必要で家計的に大丈夫かどうかや、自治体の補助や奨学金などが受けられる可能性はあるかなどを調べる必要があります。

高校受験のメリット・デメリット


中学受験にメリットとデメリットがあるように、高校受験にもメリットとデメリットがあります。
この項では、高校受験のメリットとデメリットを紹介します。

高校受験のメリット


中学受験をせず、高校受験する場合のメリットもあります。ここではメリットについていくつか紹介します。

1.様々な考え方や価値観に触れあえる


地元の公立中学から高校受験する場合、中学時代に様々な家庭のお子さんと一緒に過ごすことになります。
そうすることで、様々な考え方や価値観のお子さんと触れ合うことになり、考え方や価値観の多様性が身につきます。

2.自分の進路について真剣に考えるよい機会になる


高校受験をするときには、将来の大学受験のことも考えて、受験する高校を選ぶことになります。
もちろん、中学受験の場合もそれなりに将来の大学受験のことも考えて選んではいることと思いますが、小学生の時より中学生になってからのほうが、より将来についてはっきりとした考えをもつことができるのでより真剣に自分の進路について考えることができます。

3.自分の進路について自分で決めたという自信がもてる


「自分の進路について真剣に考えて自分で決めた」という経験が自信につながっていき、将来的にも仕事をしていくうえで良い影響を与えてくれる可能性が高くなります。

高校受験のデメリット


中学受験と同じように、高校受験にもデメリットがあります。ここでは高校受験のデメリットについて紹介します。

1.中学の内申点で嫌な思いをする可能性がある


高校受験をするには、中学校の内申点が必要です。内申点を付けるのは担任の先生ですので、中学校の担任の先生との相性が悪かったりすると、内申点で嫌な思いをすることになるかもしれません。
ただ、これは、大学受験にも高校の内申点が必要なことが多いですし、公立の中高一貫校では小学校の評価が必要なので、結局はどこかで経験する可能性があります。

2.高校受験は選択肢が少ない


中高一貫校の中には、高校での募集を停止しているところが出てきています。また、高校受験、大学受験と3年ごとに受験があり、高校受験では浪人するという選択肢はほぼないので、お子さんの感じるプレッシャーが高くなります。

都内と地方では考え方が異なる?


首都圏や関西圏などの大都市圏とそれ以外の地方都市では、中学受験に関する考え方が異なります。

もともと、地方都市では、中学受験を考えようにも受験できる私立中学自体が存在しないというところも多く、人口が5万人未満の都市では、約81%がないと回答していますし、同じく公立の中高一貫校も約73%がないと回答しています(参考元:中学校選択に関する調査―ベネッセ総合研究所)。
そのため、地方都市ではあまり中学受験というのは一般的ではない場合があり、公立の学校の指導方法も異なります。
もっとも、最終的には家庭の考え方やお子さんの希望によることになります。

お子さんとのコミュニケーションを忘れずに


中学受験をするか高校受験をするかで一番重要なのは、お子さんの気持ちです。お子さんにとっては将来にも関わってくることなので、お子さんとのコミュニケーションをきちんと取ったうえで、家庭の様々な事情なども考慮してどうするかを決める必要があります。
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