反転授業とは?
反転授業とは、従来の授業と180度異なる学習スタイルのことです。
一般的には授業でインプットした知識を宿題などでアウトプットする形態ですが、反転授業の場合は、事前にビデオ講義などの視聴で知識をインプットをしてから授業に臨みます。
そのため、授業はディスカッションやグループワークが中心となり、より知識の理解を深めることができる、授業の精度を高められるといった声が挙がっています。
アウトプットすることで知識が脳に定着するのはもちろん、コミュニケーション力や表現力を身に付ける機会も増えます。
まさに現代に必要な「生きる力」を育むことができる、画期的な教育方法です。
反転授業のメリット
では次に、反転授業のメリットを見てみましょう。
1.モチベーションの向上
事前に知識をインプットしてから授業を受けるため、生徒のモチベーションアップにつながります。
知っていることであれば、自信を持って発言できますよね。
また、先生や他の生徒と意見を交換しながらより発展的な問題に取り組むことができるため、思考力・応用力が養われます。
授業ごとの達成感も得られるため、学校が楽しくなる効果もあります。
2.生徒の理解度を把握できる
従来の授業では、先生がその場で生徒の学力を把握するのは難しいとされています。
なぜかと言うと、一方的に先生が話している時間の方が長く、生徒一人ひとりの問題への取り組み方が見えてこないからです。
反転授業であれば、事前に得た知識をアウトプットする場に立ち会うスタイルになるため、従来の授業よりも生徒一人ひとりの習熟度に目を向けることができます。
その観察によって、各生徒の進捗や得意・不得意に合わせた学習サポートが可能になります。
3.反復学習できる
中学生以降になると、「授業のスピードが早くてついていけない」生徒が続出します。
反転授業を取り入れている学校であれば、そのような生徒は少ないでしょう。
なぜなら、配信されたビデオ講義は何度も視聴できるからです。
分からないところが分かる、ことを可能にします。
基本的には時間が経ってからでも視聴できるため、テスト前の復習にも便利です。
日本で反転授業を受けることはできる?
結論から言うと、日本でも反転授業を導入している学校はあります。
しかし、決して多くはありません。
日本で反転授業が最初に行われたのは、2012年です。
宮城県内の小学校で、生徒一人ひとりにタブレット端末を配布し、5分程度の動画を見てノートを作ってくるという予習を課し、教室では学びあいを行うスタイルが採用されました。
結果として、その小学校の反転授業は児童の家庭学習の時間を1.5倍増加させるという成果を挙げました。
その後、2013年には大阪府の高等学校が反転授業をスタートし、同時期に塾や予備校での取り組みも普及していきました。
現在では、佐賀県内の小中学校合わせて16校が、「スマイル学習」と呼ばれる反転授業を導入しており、体験授業のアンケートによると授業が「面白い」「楽しい」と好評です。
このように、成果が見られる反転授業ですが、現時点ではそこまで普及していません。
反転授業が日本の教育のスタンダードになるには、次のようなデメリットがあるからです。
1.インターネット環境の整備
パソコン、タブレット、スマートフォンがあれば視聴できると言っても、学校側は生徒全員が家庭で見られるように準備をしなければなりません。
場合によっては生徒一人ひとりにタブレットを支給することもあります。
そういった教材を配信するための端末の確保、またインターネット回線といったIT環境を整備する必要があります。
もしWi-Fi環境のないご家庭が反転授業を受けることになれば、準備が必要です。
2.保護者のサポートが必要
反転授業の第一歩である「予習」は、あくまでも家庭内での取り組みにかかっています。
なぜなら、その場に先生がいないため「サボる」ことができるからです。
また、今まで家庭学習の習慣が無かった生徒は、どのタイミングで予習に取り組めばいいか分かりません。
上記の2つの要因から、反転授業には保護者のサポートが多々必要になると言えます。
反転授業を導入する場合、学校側は事前に動画やマニュアルなどを準備しなければなりません。
他の業務で忙しい中、そこまで手が回らないという学校も多い現状です。
また、上述したように反転授業は各家庭での「予習」がカギとなります。
きちんと取り組む生徒とそうでない生徒の差がつきやすく、先生と生徒が実際に会う機会が減った場合、予習をするように促すなどのサポートがしづらくなります。
反転授業を導入している学校一覧
現在、日本国内で反転授業を導入している学校を列挙します。
1.篠山市立篠山東中学校(兵庫県)
2013年度から段階的に反転授業を導入し、ビデオ講義やパワーポイントの映像教材を配信して予習に取り組ませています。
2.近畿大学付属高等学校(大阪府)
2013年度から学習管理システム「サイバーキャンパス」を導入し、全生徒にタブレットを配布して反転授業に活用しています。
3.金沢工業大学 環境・建築学部(石川県)
学生たちは、自習用eラーニングシステムを使って授業内容や演習問題を予習しています。
現地実習にも反転授業を導入し、現地コースの工法についてあらかじめ課題発見・調査を行うことで、実地見学先(現場担当者)への質問が活発になるという成果を上げています。
※2020年11月現在の情報
予習を効率的に行う方法
上述したように、反転授業の「予習」を一人で行うのは困難です。
なぜなら、やはり誰かそばにいないとやる気が出ない生徒が多かったり、ビデオ講義を何度視聴しても理解が難しい生徒がいるからです。
ご家庭で反転授業の予習を行うなら、オンライン家庭教師の伴走がオススメです。
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次の学校の授業を待たずして、その場で学習の疑問を解決することができます。
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まとめ
教育現場で注目を浴びている反転授業には、家庭での予習が不可欠です。
ぜひオンライン家庭教師の的確な指導で、「予習」の効率を高めてください!