中学受験 適性検査 作文テーマ 簡単まとめ 中高一貫校

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2022/12/27

2022年 埼玉 私立 西武台新座中学校 適性検査

今回の問題のテーマは、中学受験・中高一貫校の定番問題である「コミュニケーション」についてです。

本文

筆者の子供が「うざい」「ムカつく」という単語を多く使うようになってきた。筆者はそれらの言葉を「コミュニケーション阻害語」と名づける。コミュニケーションで大事なのは、自分と相手の双方向のまなざしの意識であるのに、この「コミュニケーション阻害語」は自分から相手をまなざすばかりで、相手からのまなざしの方を回避する道具として使われる性格がある。自分が「正しい」と思っていることが、相手もまた「正しい」と思っているかは分かりませんからね。

コミュニケーションの難しさがそういうところにあるのは、大人の皆さんは実感があるかと思います。

この「うざい」「むかつく」という言葉は、他者の異質性を簡単に排除できるものなので、あまり多用していると、他者の異質性を最初から背を向けるような姿勢を作りかねないので、危険である。

どんなに仲が良かろうと、また家族であっても他者は他者です。

その他者と付き合っていく以上は、いつか必ずその人の異質性に触れる場面に出会います。そのときに「うざい」「むかつく」という簡単な言葉を発してしまうと、そこでコミュニケーションはそこで終わってしまう。

本当は、お互いに何を思っていたのか話し合うことで、その異質性を理解できたかもしれないのに。本当はその異質性を埋めるためにこそ言葉があるのに、「うざい」「むかつく」という簡単に他者をはねのけられる言葉がある故に、その他者の異質性に触れ、そこを知る機会を奪われてしまう。

全く使うなとは言わないが、特に子供のうちは多用に関して考える必要がある。と筆者は述べていました。

この文を読んだうえで「コミュニケーション」についてあなたはどう思うか意見を述べよというのが問題でした。

また「コミュニケーション阻害語」についてあなたが経験したことも書きなさいという条件もついておりました。

中学受験においては確かに定番の問題ではありますが、この先中学・高校・大学・社会と色々な他者とうまく折り合いをつけながら生きていく必要がある我々人間全員にとって、今一度考えても良いテーマでもあると思います。

是非お子様にも、親御様から、今までどんな他者にあってきて、どんなトラブルがあって、自分はどう対処してきたか、またどう失敗したかをお話してみてあげて欲しいです。

本当によく出るテーマですので、深く何度も話してみる価値があると思います。



私は中学受験生向けに作文講座をやっております。特に中高一貫校の適性検査対策を主としています。

かなり即効性のある指導法を行っていますので、作文に苦手意識があったり

伸び悩んでいる方は是非苦手な方は一度覗いてみてください。

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