現代文が苦手な生徒さんのタイプ・その1
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2023/3/17
「縦書きの文章」を普段読んでいない
現代文が苦手な生徒さんに、しばしば見られる特徴です。
肉体的に、眼球が縦の運動に慣れていないのです。読むのに時間がかかる上に情報の処理も遅くなり、結果として、「本文が読めない」という症状になります。
小説や漫画を読んでいる生徒さんはけっこう現代文に強い
1月から4回だけ、現代文の授業をした生徒さんがいます。それまで、受験勉強らしい受験勉強はしていなかった生徒さんでした。
生徒さんの後ろの本棚には、漫画がズラリ。
普段から、縦書きの活字に親しんでいたのでしょう。こちらも驚くほど文章を読むのが早く、内容の理解も良くて、受験現代文の要点を伝えて数回練習しただけで、見事志望校に受かってくれました。
別の生徒さんが、一夏小説を読み耽っていたらある日スラスラと現代文の本文を読めるようになっていた、という経験もあります。
逆に
普段、縦書きの文章に触れていない生徒さんは、真面目で勉強熱心でも伸びないことが多いです。文節の区切りが短すぎるというか、文脈が取れないというか…。文章の流れに乗れないのですね。
興味が持てる、縦書きの文章を読もう
エッセイでもいいですし、恋愛小説でも推理小説でもラノベでもいいです。漫画も、実は文字情報はかなり多いです。
「先の展開が気になって、次から次へと文章を読んでしまう」経験をして下さい。
そうして1冊読み終えた頃には、読解力のベースアップがされているはずです。
個人的には、「接続語の後は~」とか「指示語は~」とかいう小手先の技術より、よっぽど現代文の役に立つと思っています。
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