授業・勉強に集中できない! それってADHD(注意欠陥多動性障害)かも?

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2023/9/17

こんにちは!オンライン講師の亀井です。


今回は、「授業・勉強に集中できない!それってADHD(注意欠陥多動性障害)かも?」について語りたいと思います。


私は、薬剤師免許をもっており、特に精神科系統に関しては学生の頃からずっと勉強してきました。

社会人になってから、精神科領域の実務経験もあります。


ADHD(注意欠陥多動性障害)とは発達障害と呼ばれる括りの中の一つで、特徴として


・落ち着きがない、じっと座ってられない

・気が散りやすく、集中力が続かない

・物を無くしたり、忘れ物が多い

・片付けるのが苦手

・提出物などの期限が守れない、ぎりぎりまで手を付けない

・マルチタスクが苦手

・すぐにイライラする、衝動性がある


などが有名です。



講師をしていると「この生徒様、ADHDの気質があるな」ということが多々あります。


私はそういった気質がある生徒様でも、それを理解して授業を行うので教えてる側としてはストレスのようなものはありません。


しかし、それを理解できていないと、講師側も悩みますし、何より本人やご家族も悩んでしまうと思います。


私は薬剤師なので病名を告げる診断行為が法律上できませんし、「一度病院に行くように」なんてことは立場上言えません。



ADHDの特徴上、学校の勉強においては不利になりがちです。


授業には集中できず、宿題を先延ばしにして、持ち物を忘れてしまいます。


では、どのような勉強方法がいいか。


それは、「過集中」という特性を利用します。


「自分の興味あることだと周りが見えないくらい集中してしまう」ということがADHDを持つ方に結構な頻度で起こります。


ゲーム・本・絵を描くことなどにずっと集中します。


過去に教えていた中には、1日に本3冊読むといった生徒様もいました。

さらに、絵もめちゃくちゃ上手かったです。


私の兄は医師免許を持っており、外科医をしていますが、自分のことをADHDだといっています。


確かに子供の頃から落ち着きがなく、片付けられなかったり、ただし変に集中力があったりしていました。


外科医という仕事上きっと「一つのこと(手術)に集中する」という特徴が上手くはまっているのだと思います。



この「過集中」を起こすために、興味を持たせたり、本人の好きな科目や範囲を見極めたりします。


それでも集中力が続かない生徒様は、20分を目安に雑談したり、違う問題に切り替えたりします。


その他、特性を見極めながら様々な方法でアプローチします。



ちなみに、大人になると自然に治る人もいます。


ただし、早期発見・早期治療が原則なので、心当たりのある方はすぐに信頼できる精神科を受診してみてください。


症状にもよりますが薬物療法もあり、コンサータ・ストラテラ・インチュニブ・ビバンセといった薬を使用します。


精神科は当たり外れがとても激しいので、合わない場合は変えるのも大切です。


ネットの口コミも少し参考になったりします。


また、「ADHD 診断」とかで検索して、医療機関のネット診断をしてみるのも良いかもしれません。


あくまでネット診断なので参考程度ですが、多くはDSM-5という診断基準から作っているのであながち馬鹿にできません。


youtubeで益田裕介先生という方がとても分かりやすく説明しているので、こちらもぜひ見てください。

https://www.youtube.com/watch?v=VFEE5al3YV4&ab_channel=%E7%B2%BE%E7%A5%9E%E7%A7%91%E5%8C%BB%E3%81%8C%E3%81%93%E3%81%93%E3%82%8D%E3%81%AE%E7%97%85%E6%B0%97%E3%82%92%E8%A7%A3%E8%AA%AC%E3%81%99%E3%82%8BCh


ADHDはありふれた気質なので、もし当てはまったとしてもショックを受ける必要は全くありません。


大切なのはその特性を理解して、上手く使いこなすことです。


むしろ早めに気づくことができたらラッキーです♪


普段は英語・理科・数学(数Ⅲまで)・大学受験化学を教えています!

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