共通テストの会話形式(物理・数学)

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2020/9/17

数学と物理の話です。

私の受講生たちには、模試を受けてきたらその問題自己採点結果答案用紙個人成績表を見せるように伝えています。そこには指導者にとってお宝情報が満載だからです。生徒にはそういう資料の読み方も指導しています。

共通テスト向けのマーク模試も頻繁にありますが、やはり予想通り会話形式の出題が特徴的ですね。

数学

データ分析や確率の問題はこういう会話文にとてもよくなじみます。本試験で出題の可能性がある一番手でしょう。後手になりがちな共分散や相関係数あたりまで、手を抜かないようにしっかりした学習が必要です。もちろん他の分野からの会話形式、資料解釈もありえますよ。

長文を読んで、出題の設定を正しく把握し、設問で何が問われているのかを素早く正確に理解する必要があります。先日あった模試のヒストグラムの問題では、階級の幅を粗いものから細かいものまで3段階に設定したヒストグラムが示されていて、そこから正しい箱ひげ図を選ぶものがありました。本質を理解していればこの3種類のヒストグラムのうち一つだけを見ればよい、ほかの二つのヒストグラムは無関係だということがわかるはずなのですが、そういう理解が問われる出題です。

従来のセンター試験と比べて問題文が圧倒的に長くなっていますから、とても時間がかかります。マーク模試でも「時間が足りなかった」と嘆く生徒さんが多いです。長文の正確な読み込みの訓練とともに、読み込みのスピードを高める練習や、試験全体の時間配分戦略も重要です。

物理

実験を話題にした会話を通じて現象を定性的・定量的に考察するというのは一つのパターンですね。

センター試験の物理では「公式イッパツ」のような出題は今までもほとんどありませんでした。問題はよく練られていて、実際の現象の原理を把握していないと正解できないような問題が多かったです。会話文になってもそれを問われているのは同じです。

そう考えると、会話形式の対象になる分野は物理のすべての範囲ということになります。物理とはそういう学問だからです。

実際の現象がどうなっているのか、それを支配する原理は何か、ということを常に意識しながら問題に取り組む練習をしていれば、出題形式が会話文になっても「ああ、あのことか」とすぐに理解ができます。そうなればもう正解は目の前です。

まとめ

数学時間配分戦略が今まで以上に重要です。物理は「現象の理解」という王道を進むことで共通テストも個別試験もすべて乗り切れます。

この記事を書いているのは9月17日、共通テストまでまだ4カ月あります。がんばりましょう!!


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