【インタビュー】静岡雙葉中学校・高等学校
2023/11/6
静岡雙葉中学校・高等学校 入試広報課長 飯島 暢子様にマナリンク運営局がインタビューさせていただきました!
御校の校風を教えてください
本校ではキリスト教の人間観に基づき、心を育てることを大切にしています。
一人ひとりが神に生かされているかけがえのない存在であることに気付き、自分らしさを存分に発揮しながら感性や知的好奇心を育んでいます。また、他者との心豊かな交わりを通して互いの尊厳に気づき、周りの人を大切にして生きることが真の幸せにつながるということを学んでいます。
校訓「徳においては純真に 義務においては堅実に」の教えのもと、一人ひとりのかけがえのなさを大切にする校風の中でそれぞれが自ら考え、強い意志を持ち、自立して生きていくために切磋琢磨し合っています。
静岡雙葉は創立120周年を迎えました。創立者ニコラ・バレ神父の精神のもと、この学び舎から巣立った約2万人の卒業生たちも、社会の中で志を持って活躍しています。
御校の募集要項やアドミッション・ポリシーについて教えてください
120年、受け継がれた想いの上に未来を拓くべく、深い精神性を根幹に、確かな学力と未来への志を育む取り組みを行っています。
全世界の姉妹校に共通する校訓「徳においては純真に義務においては堅実に」のもと、自らの深みから湧き上がる想いに気づき、自分らしく生きることを常に問い続け、他者のために力を注ぐことを考え、行動できる人を求めます。
御校の教育課程はどのような生徒様におすすめか教えてください
各教科・科目の編成を行う上で、6か年を見通した学習内容となるよう教材を精選しています。
中学段階ではまず、各教科における基礎的・基本的な知識や技能を確実に習得できるようにし、その上で高校ではさまざまな進路実現が叶うよう、更に発展的な内容を取り入れて個に応じた対応をしています。
また、実験・実習を通して養われる論理性、体験や創作活動を通じて養われる克己心や創造力、身の回りのものごとやできごとに対する知的好奇心から生まれる探究心など、豊かな心を育み、それを土台として自ら考え、生き方を模索することができる生徒を育てています。
何より「ふたばのコース制」では、各自が真に追究したいテーマを掲げ、探究的な見方・考え方や教科横断的・総合的な学びを深め、掘り下げることを通して、どのような時代にも対応し、自らの道を切り拓いていける主体的な生徒を育成しています。
静岡雙葉では、一人ひとりの輝きを大切にしています。本校の教育課程での学びは、あなたの輝きをいっそう引き出し、まだ出会ったことのない自分と出会うことができます。自分の豊かな可能性を信じて、自分自身を磨いていこうと思っている方にぜひ入学していただきたいと思っています。
御校にあるイベントを教えてください
静岡雙葉は、今年で創立120周年を迎えました。
校内では「120周年プロジェクト」を立ち上げ、生徒のデザインによるロゴマークを制定しました。また、「ふたば夢プランチャレンジ」ではこれからのよりよい学校生活のための提案を各クラスで話し合い、自分たちが過ごす空間を自分たちの手でよくする、自分たちの手で社会貢献度や存在意義を高めていくという企画に対して各自のアイデアを活発に出し合いました。
また120周年の式典では富士山静岡交響楽団の伴奏でヘンデル作曲「ハレルヤコーラス」を全校で合唱しました。長い伝統の中でのこの一年が、次なる125周年の節目に向けて、新たな一歩を踏み出しているところです。
年間を通しての行事では、縦割りでクラス毎に一致団結して挑む「体育祭」、25の部活動と2つの同好会が日々の練習や研究の成果を発表する「雙葉祭」、学年ごとの宿泊行事「錬成会(中1・中2)」「研修会(高1)」「沖縄体験学習(中3)」「研修旅行(高2)」、厳かな雰囲気の中、全校でキリストの降誕をお祝いする「クリスマスミサ」、クラスの絆が一層深まる「中学合唱祭」など、さまざまな行事を通して有意義な経験の場を設けています。また、社会の第一線で活躍する多彩な講師を迎えて「未来への志を育む」講演会を実施しています。
御校の自慢ポイントを教えてください
◆陸上部
昨年に引き続き、400mと三段跳において2名の生徒が「全国高校総体」に出場しました。(※昨年度は400m・走幅跳)
10月に行われた鹿児島国体に1名の生徒が走幅跳と三段跳で出場し、走幅跳で第7位となりました。その他、大阪室内・U20日本選手権・U18陸上競技大会において全国大会に出場しています。その他の部員も200mやハードル、やり投げ、リレー種目において県大会に出場しています。昨年度は、U18陸上競技大会にて300mで6位入賞者が出ています。
◆競技かるた部
競技かるた部(静岡雙葉かるた会)では、現在、最高位であるA級選手が2名所属しており、日々、高いレベルで部員同士の練習試合が行われています。
「第47回高等学校総合文化祭(かごしま総文)小倉百人一首かるた部門」静岡県代表チームの三将として高3生徒が出場し、準優勝という結果を残しました。「第35回全国中学生選手権大会」で、中二生徒・3名が静岡県中学生選抜チーム(全7名)の一員として全国大会に出場し、三回戦の予選リーグを全勝、決勝トーナメントに出場しました。全国の強豪チーム相手に健闘し、4位という結果を残しました。
◆ハープ部
全国で4校と言われている、大変珍しい部活です。
これまで静岡県の総合文化祭や地域の病院や施設でのコンサート、東京ディズニーランドのステージでの演奏、テレビ出演など、さまざまな場で活躍の機会をいただきました。また、今年で創部60周年を迎え、8月には卒部生とともに50台のハープを並べ、合同ステージで記念コンサートを開催しました。絶え間ない努力により生み出される「自分たちのサウンド」を通じて多くの方と出会える幸せを感じながら、日々技術の向上に励んでいます。
◆ふたばのコース制
それぞれが研究テーマや課題に沿って4つのコースに分かれ、活動しています。コースの活動を通して未来への志を育み、主体性をもって学習する姿勢を育んでいます。
学びの集大成として毎年2月には高2による「コース制発表会」が行われています。また、校外での発表では「全国高校生MY PROJECT AWARD2022静岡県Summit」での受賞や、生命科学コースでは校舎屋上で「ふたばみつばちプロジェクト」による大規模な養蜂が行われております。さらに、国際教養コースでは「ジェンダー」をテーマにした研究成果を外部で発表する機会を通して現代社会の課題に向き合い続けています。
【研究テーマ(例)】
▶消しゴムに含まれる可塑性とプラスチックの関係性(生命科学コース)
▶静岡雙葉についてのクイズアプリのプログラミング(科学技術コース)
▶「焼きそば」の販売によって選挙の投票率向上を図れるか(社会科学コース)
▶Same-sex Marriage Should Be Allowed in Japan(国際教養コース)
◆FUTABA中高生PEACEプロジェクト
ロシアによるウクライナ侵攻をきっかけに、現代世界の平和のあり方を見つめ直し、自分たちにできる平和貢献を模索していこうと静岡雙葉の生徒有志により2022年3月に設立されました。
学校の垣根を越えてさまざまな方と協働しながら、平和への歩みのバトンを繋ぐ人の輪を広げています。「ニュースの情報から一歩踏み込んだ現在の事態を身近に感じるきっかけをつくりたい!」という想いからさまざまな講師をお招きし、講演会を企画しています。
【PEACEプロジェクトによる企画】
▶大使が語るアフガニスタンの「歴史」と今
(講師:アフガニスタン前大使 バシール・モハバット氏)
▶ミャンマーやアフガニスタンの現状を知る集い
(講師:ナンミャケーカイン氏 京都精華大学特任准教授・駒澤大学非常勤講師)
▶日本の被爆体験者による講演会
(講師:箕牧智之氏 広島県原爆被害者団体協議会理事長)
▶「大切な故郷の暮らしと風景・3か国の写真展と特別講演会」
(写真家 川口敏彦氏・高校生 野中優那さん)
▶テロリストの若者が武器を置ける環境づくり~いのちと平和に懸ける思い~」
(講師:永井陽右氏 NPO法人アクセプトインターナショナル代表理事)
▶平和について考える~語り部から聴く戦争体験~
(講師:澤木昌子氏)
▶繰り返される武力衝突の惨劇と人々の現在・スーダン共和国
(講師:川原佳代氏「アフリカから学ぶ国際教育プロジェクト」考案)
▶独立の喜びと生まれたての国の苦悩・東ティモール共和国
(講師:須藤玲氏 東京大学大学院教育学研究科学校教育高度化専攻博士課程)
教育に対する熱意や教育方針などを教えてください
私は国語科教員ですが、教育活動の根幹として何よりも「授業」を大切にしています。
さまざまなジャンルの古文を学んでいく中で、各々が時に自分の「生き方」についても思いを馳せながら、先人たちと時空を超えた繋がりを持てることを体験する喜びを共有しています。生徒とのやりとりによって生み出される毎回の授業は常に一回限りです。唯一無二の濃厚な「授業」という時間の流れの中で、生徒たちの気づきによって理解が深まっていく瞬間、また文章が持つ力によって作品の世界に誘われ、そのクラスにとって忘れられない感動を共有できる瞬間、これが私にとっての至福の時間です。
雙葉での学びが生徒一人ひとりのその先の生き方に繋がっていけるよう、生徒と言葉を交わし、関わりながら、昨日より今日、今日より明日と前進し続ける教師でありたいと思っています。
最後に、生徒様・保護者様に向けてメッセージをお願いいたします!
静岡雙葉で学んだことを糧として活躍する卒業生たちは、雙葉で過ごした6年間の中で、勉学だけでなく自ら考え、他者との関わりを通して自分がなりたい人間像をもち、未来を切り拓いています。在校生も多種多彩な場面で活躍しながら毎日を生き生きと過ごしております。本校では年間を通してさまざまなイベントも行っております。
ぜひ一度、本校に足をお運びいただき雙葉生の姿をご覧いただければと思います。
静岡雙葉中学校・高等学校
静岡県静岡市葵区追手町10番71号
054-255-0305(代表)
免責事項
こちらの情報は執筆段階でのリサーチ・状況において執筆されたものであり、随時内容のメンテナンスを行っておりますが、 現時点での正確性を保証するものではございませんのでご了承いただけますと幸いです。
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