【インタビュー】大阪市立デザイン教育研究所
大阪市立デザイン教育研究所 情報処理担当 西田 一喜様にオンライン家庭教師マナリンクがインタビューさせて頂きました!%20(1).png)
西田様は同志社大学大学院総合政策科学研究科(修士課程)を修了後、設備卸売業にて事業開発領域の営業に従事されました。
その後、観光業の営業企画部(マーケティング)に勤務し、高等学校教員を経て現職に就かれています。
現在は大阪市立デザイン教育研究所にて、英語表現およびコンピュータリテラシーの講義を担当されています。また、2025年より学生と社会人が交流できるコミュニティ「Metalk」を主催されています。
御校の校風を教えてください
大阪市立デザイン教育研究所(通称デ研)は、大阪市阿倍野区(天王寺)に位置する、日本で唯一の公立デザイン専門学校です。
旧大阪市立工芸高等学校を源流とし、大阪のものづくりとデザイン教育の系譜を受け継ぎながら発展してきました。公立という公共性を背景に、地域や企業、社会と密接に関わる実践的な教育を行っていることが大きな特徴です。
本校の教育理念は実践的・産学連携型のデザイン教育を通じて、社会で即戦力として活躍できる人材を育成することにあります。2年間という限られた期間の中で専門を集中的に学び、リサーチ、企画、制作、プレゼンテーションまで一貫したデザインプロセスを経験します。多様な専門分野の教員が在籍しているため、グラフィック、Web、映像、ブランディングなど幅広い視点から学ぶことができ、学生は自らの強みを磨きながら総合的なデザイン力を養います。
デ研の文化は一言で言うと、「デザインは社会とつながる仕事である」という意識に支えられています。
学内外でのイベントやプロジェクトへの参加機会も多く、積極的に挑戦することで充実した学生生活を送ることができます。1学年45人という環境の中で、学生同士や教員との距離が近く、切磋琢磨しながら制作に向き合う風土が根付いています。
また、本校の施設・設備は比較的充実しており、学生が自由に活用できる制作環境が整っているため、制作に集中できる土壌が整備されています。
御校の募集要項やアドミッション・ポリシーについて教えてください
デ研のアドミッション・ポリシーは、次のとおりです。
本研究所の教育内容および特色を十分に理解し、アート、テクノロジー、エンジニアリング(ATE)を基盤とした専門課程での学びを通じて、デザインの力で社会に貢献する意志を有し、次の資質を備えた者を積極的に受け入れます。
- デザインに対する関心を持ち、答えのない課題に自ら挑戦できる者
- 将来の職業像を明確に描き、その実現に向けて主体的に取り組む意志を持つ者
- チームワークに必要な協調性を備え、良好な人間関係を築くことができる者
デ研は2年制の専門課程として毎年学生を募集しており、専門的なデザイン教育を希望する高等学校卒業者または同等の学力を有する者を対象に選抜を行っています。
なお、出願資格を満たせば、普通科の高等学校からでも出願が可能です。募集要項には、出願資格・出願手続・選抜方法などの詳細が掲載されていますので、ご確認ください。
2026年度入試において出願に必要な書類は、調査書(出身高等学校長が作成する成績証明書)、志願票、自己推薦書、制作作品の情報をまとめた作品シート等です。
選抜は作品審査や面接など多面的な評価により行われ、提出された制作作品や自己推薦書を基に面接審査が実施される場合もあります。
審査を通じて、デザインに対する意欲や将来のビジョン、創造力・表現力などが総合的に評価されます。
※本内容は2026年3月時点の情報であり、2027年度入試においては変更となる可能性があります。
御校の教育課程はどのような生徒様におすすめか教えてください
デザインを前向きに学びたいものの、私立では学費面に不安を感じている方や、卒業後の進路に不安を持っている方には特におすすめです。加えて、充実した学生生活を送りたい方や、学びにしっかりと取り組みたい方にも適しています。
本校で授業を担当する教員は、現役デザイナーやデザイン分野に関する豊富な知識・経験を有しており、実際のデザイン現場で活用できる内容について学ぶことができます。施設・設備についても大学と比較して遜色ない水準で整備されており、学生が自由に活用できる制作環境が整っています。
また、デ研ではイベントの開催も多く、社会人と接点を持つ機会が豊富にあります。イベントは教員発案のものから学生発案のものまで多岐にわたり、参加するだけでなく、自ら企画・運営に関わる機会も多く用意されています。
就職活動においても、教員のネットワークを活かし、企業訪問に同行する機会や、企業関係者との勉強会に参加する機会が設けられています。これらの経験を通じて、企業理解を深めるとともに、実際に内々定につながった事例もあります。
履歴書やポートフォリオの指導についても、1学年の人数が少ないことを活かし、きめ細かな指導が行われています。
御校にあるイベントを教えてください
デ研では、冬の恒例行事として「デ研展」と呼ばれる作品展示会を開催しています。
これは1年間の学びの集大成ともいえる作品展であり、学生一人ひとりが制作に向き合ってきた成果を広く一般の方々に公開する大切な機会です。会場には、グラフィック、Web、映像、ブランディングなど多様な分野の作品が並び、デ研らしい実践的で社会性のあるデザインを観ることができます。

デ研展の特徴は単に作品を展示するだけではない点にあります。来場者とのコミュニケーションを重視し、「ギャラリートーク」を積極的に実施していることが大きな魅力です。
学生は自らの作品のコンセプトや制作意図、課題設定の背景、工夫したポイントなどを自分の言葉で説明します。
来場者からの質問に答えたり、感想を受け取ったりすることで、デザインがどのように伝わるのかを実感する場にもなっています。これは単なる展示ではなく、「社会に向けたプレゼンテーション」の場でもあり、実務に直結する貴重な経験となっています。
御校の自慢ポイントを教えてください
本校の自慢の一つは、気軽に社会人(卒業生を含む)と大学生・短期大学生・専門学校生・高校生がつながることができる少人数のイベント「Metalk」です。
本イベントでは本校の学生に限らず、社会人や大学生・短期大学生・専門学校生・高校生が、5分間のプレゼンテーションを通じて交流します。登壇者が5分間で発表を行い、その内容に対して参加者が質問やコメントを行う形式が特徴です。
テーマは身近で話しやすいものを設定しており、話す内容に迷った場合でも、Metalkでの対話をきっかけに発想を広げることができます。
また、卒業生や社会人の方によるプレゼンテーションを通じて、実社会での働き方や考え方に触れる機会となっています。
学生が登壇した際には、多様な分野の参加者からアドバイスを受けることができ、学びを深める貴重な機会となっています。参加する社会人は、デザイナーに限らず、エンジニアやコンサルタントなど多岐にわたります。
実際に、高校生が自作アプリについて発表するなど、参加者のレベルの高さや多様性に驚かされる場面もありました。他校の学生や社会人も参加可能なイベントですので、広く交流の機会として開かれています。
なお、2026年度からは勉強会の実施も予定しており、さらなる学びの場としての展開が期待されています。近年は登壇希望者も増加しており、イベントの規模が発展しています。
教育に対する熱意や教育方針などを教えてください
デ研では、デザインの基礎から応用までを体系的に学ぶことができ、習得した知識を実践に活かす力を育成する教育を行っています。2年間という限られた期間の中で、グラフィック・プロダクト・スペースなど多様なデザイン分野を横断的に学び、幅広い視点と技術を身につけることができます。
1年次ではデザインの基礎となる考え方や表現方法を幅広く学びます。
2年次では地域や企業と連携したプロジェクト型学習(PBL:Project Based Learning)を通して、実際の依頼に取り組むことで、学んだ知識と技術を実務レベルまで高めていきます。
また、デ研には卒業制作に相当する学習活動である「課題研究」があり、自身の興味・関心を深めることで、作品制作や論文制作など、多様な形で表現する力を養います。
最後に、生徒様・保護者様に向けてメッセージをお願いいたします!
私自身、デ研に赴任して企業訪問やデザイン系の交流会に参加する中で実感したことですが、デ研はデザイン業界において一定の知名度を有しています。
卒業生は大手企業のデザイン部門やデザイン事務所に勤務しているほか、フリーランスとして活躍している方も多くいます。なお、デ研は2028年に創立40周年を迎えます。
デザインに少しでも興味のある方には、まずオープンキャンパスにご参加いただき、デ研がどのような専門学校であるかを実際に見ていただければと思います。
また、よくいただくご質問として、「工芸高等学校出身でなければ入学できないのではないか」「他校から見ると敷居が高い」といった声がありますが、そのようなことはありません。
出身校に関係なく、教員は一人ひとりの学生に丁寧に向き合い、親身に指導を行っています。安心して挑戦していただける環境が整っていますので、ぜひ一度、本校の雰囲気を体感していただければ幸いです。
お問い合わせ先
大阪市立デザイン教育研究所
所在地:大阪府大阪市阿倍野区文の里1-7-48
06(6624)2512
免責事項
こちらの情報は執筆段階でのリサーチ・状況において執筆されたものであり、随時内容のメンテナンスを行っておりますが、 現時点での正確性を保証するものではございませんのでご了承いただけますと幸いです。
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