【声優×教育】異色の経歴を活かした副業オンライン家庭教師

「多彩な顔を持つ」声優・ナレーター・オンライン家庭教師

まずは自己紹介をお願いいたします。

現在オンライン家庭教師として働きながら、声優・ナレーターをしております寛之と申します。それ以外にもボイストレーナーの仕事を副業としてやっていたり、行政書士試験の勉強をしていたりと、幅広く活動させていただいております。

声優を目指されたきっかけを詳しく教えていただけますか？

小学生の頃は昆虫学者に憧れ、図鑑を読み込むような理系少年でした。高校も生物部目当てで選んだほどです。高校生までは学者になりたいという一心で勉強していた完全理系人間でした。ところが高校2年生の冬に法律に興味を持ち、予想外の文転。法学部に進学したものの、大学で初めて受けた民法の講義で違和感を感じ、その方向で学者になるのは違うと感じました。
そんな時に出会ったのが声優という職業です。自分の声だけでこれほどの表現ができることに魅力を感じ、声優になるための方法を調べていったところ、養成所卒業生の中でも10人に1人程度しかなれない狭き門だと知りました。そこで、フリーターではなく一旦公務員という選択をしたんです。

大学卒業のお話も聞かせてください。

大学卒業後は一旦、地元の市役所で公務員として働いていました。元々声優になりたいという夢はずっと続いていたため、働きながら声優養成所に通い始めました。オーディションを通過して事務所に所属できる見通しが立ったので、公務員を辞めて声優業に転職しました。
ただ、声優だけでは生活が難しかったので、副業としてボイストレーナーや個別指導の塾講師を並行して行っていました。ボイストレーナーの待遇があまり良くなかったこともあり、そこでマナリンクを知って、塾講師とマナリンク、本業の声優業を組み合わせる形になりました。

「教えることへの情熱」生徒の成長を支える喜び

教育の道に進もうと思ったきっかけを教えてください。

中学・高校時代から、友達にテスト勉強を教えるのが好きでした。声優になってからも教育への興味は持ち続けていたんですが, スケジュールが不定期な声優業と両立できる形を探していました。急なオーディションや収録が入ることも多く、集団指導塾などは諦めていたんです。そんな時に出会ったのがオンライン家庭教師でした。地理的な制約がなく、1対1の授業なのでスケジュール調整もしやすい。声優としての話術と教えることへの情熱を活かせる理想的な形だと感じました。

実際にオンライン家庭教師を始めていかがでしたか？

時給面が対面の塾より良いなと感じています。塾講師や家庭教師は大学生向きのバイトというイメージもあって、どうしても時給単価が低くなる傾向があると思います。さらに、集団指導と違って個別指導だと、どうしても先生側の単価を下げて生徒側の単価を上げなければいけないと思うので、一度に扱える人件費に対する顧客数は、ギリギリになってしまい、時給が最低賃金より少し高いくらいになってしまうんですよね。私の場合、働ける時間も限られているため、自分の時給を調整できるところはマナリンクの魅力ですね。

 「コロナ以前からのオンライン指導」独自の授業スタイル

オンライン授業はどのように行われていますか？

Google Meetを使用して、画面共有でイラスト制作ソフトの画面を映しながら、ペンタブレットで文字を書いています。場合によっては問題のキャプチャーを貼り付けて、その上にメモを書き込んでいく形です。生徒さんは、自分の教材がどんどん書き込まれていく過程を見ることができます。
勉強が苦手な生徒さんが多いので、講義形式でありながらもフレンドリーな言葉遣いを心がけています。あえてタメ口のスタイルで、友達に教えてもらっているような感覚で授業を受けられるよう工夫しています。これは勉強へのアレルギーを減らすための取り組みです。

生徒さんとのコミュニケーションについてはいかがですか？

声優としての経験を活かし、声色を変えたり、大げさな表現を使ったりして、劇場的な要素を取り入れています。私が表現方法に変化をつけることで、生徒さんも次第に前のめりになって授業に参加してくれます。例えば、『これ簡単でしょ？』と言って反応を見たり、難しい問題なら『確かに難しいよね』と共感したり。講義に加えて、生徒への共感を適度に織り交ぜることで、コミュニケーションがスムーズに回っていきます。

通常の教科指導以外にも特別な講座をされているそうですね？

「はい。声優としての経験を活かして、面接対策やスピーチ指導なども行っています。最近、印象的だったのは県のスピーチ大会に出場する高校生の指導です。予定では1時間の単発レッスンでしたが、生徒さんの上達を見たお母様の要望で2時間みっちり指導させていただきました。結果、なんと県大会で2位に入賞されたんです。このように、教科学習以外でも声優としてのスキルを活かせる場面が多いことに気づきました。

「時間の使い方」声優業との両立

収録がある日のスケジュール管理はどのようにされていますか？

現在は月曜と土曜に授業を集中させ、各日2コマずつを担当しています。収録時間は不定期で、午前中から夜まで様々です。多くは日中に収録があるので、授業は夜の時間帯に設定しています。収録がある日は、状況を説明した上で振替をお願いすることもあります。
授業の30分前から準備を始め、その日教える内容を確認します。現在は月曜と土曜に授業を集中させ、各日2コマずつ担当しています。また、声優としてのスキルを活かして、面接対策やスピーチ指導など、特別な講座も行っています。

収録のない日はどのように過ごされていますか？

声優業に関する自己研鑽の時間に充てています。最近のアニメのトレンドを研究したり、以前は趣味で見ていたアニメを今は勉強として見直したりしています。また、行政書士の資格試験の勉強や、開業に向けた実務の勉強にも時間を使っています。

「オンラインならではの魅力」教育の可能性

オンライン授業の魅力はどこにありますか？

生徒さんがヘッドホンを使用することで、周囲の音に邪魔されず集中できる環境を作れます。対面授業では隣の席の声が聞こえたりしますが、オンラインでは本当の一対一の状態が実現できます。この集中環境は、特に人見知りの生徒さんにとって大きなメリットになっています。
また、地理的な制約がないため、全国各地の生徒さんと出会えることも素晴らしい点です。それぞれの地域性や文化の違いを感じながら、教科の枠を超えた学びが生まれることもあります。

「未来への展望」教育者としての夢

今後のキャリアプランをお聞かせください。

行政書士の資格を活かしながら、オンライン上で新しい講座を開発していきたいと考えています。特に、声優としての経験を活かした話し方講座など、独自の視点からの教育サービスを提供していければと思っています。

これからオンライン家庭教師を始める方へアドバイスをお願いします。

誰かを教えるということは、その人の人生に関わることになります。だからこそ、やりがいも大きい仕事です。自分自身も楽しく、そして生徒さんにも『こんなことができるようになった』という自信を持ってもらえる授業を心がけてください。その喜びが、先生としての成長にもつながっていくと思います。
寛之先生の話からは、声優という異色の経歴を強みに変え、生徒一人一人に寄り添った教育を実践する姿勢が印象的でした。演技力と教育スキルを組み合わせた独自の指導法は、オンライン教育の新たな可能性を示しているように感じられます。

寛之先生
https://manalink.jp/teacher/12243
【学歴】
◆学歴
2009年　私立中央大学附属高等学校　卒業
2014年　中央大学 法学部 法律学科 卒業
◆職歴
2014年〜2019年　羽村市役所（税務担当）
2019年～2021年　ゆーりんプロ（声優・ナレーター）
2021年～現在 LEOPARD STEEL（声優・ナレーター）
指導/合格実績
◆指導実績
指導年数:4年
◆高校合格実績
2023年　私立 明星高等学校　1人
2023年　福井県立 羽水高等学校　1人
2022年　都立 国分寺高等学校　1人
2021年　私立 郁文館高等学校　1人
2021年　私立 明治大学付属中野八王子高等学校　1人
その他
明治大学・法政大学・東京薬科大学など大学合格実績あり
◆面接合格実績
2023年　私立　同志社国際中学校（帰国子女　編入学試験）　1人