【発達特性に寄り添う教育を】30年の経験を活かしたオンライン指導
2024/12/27
- 「大学時代のアルバイトから教育者へ」教育との出会い
- まずは自己紹介をお願いいたします。
- これまでのキャリアについて教えていただけますか?
- 「発達支援との出会い」教育観を変えた転機
- 発達支援に特化されたきっかけは何だったのですか?
- 「オンラインという新たな挑戦」教育の可能性を広げる
- オンライン家庭教師を始められたきっかけを教えていただけますか?
- 「細やかな配慮が生む効果的な学び」独自の授業スタイル
- 具体的な授業の進め方を教えていただけますか?
- 「最新テクノロジーを活用した学び」デジタルツールの効果的活用
- 授業で使用される機材について詳しく教えていただけますか?
- オンライン授業特有の課題はありますか?
- 「信頼関係が育む学びの土台」保護者との綿密な連携
- 保護者との関わり方について、より詳しくお聞かせください。
- 「時間管理のプロフェッショナル」多彩な活動の効率的な運営
- 様々な活動を両立されている秘訣を教えていただけますか?
- 「地域の枠を超えた学びの可能性」オンライン教育がもたらす新しい出会い
- 地方在住の講師として、オンライン教育の可能性をどのように感じていますか?
- 印象に残っているエピソードはありますか?
- 「教育の未来を見据えて」発達支援の専門家育成への思い
- 今後の展望についてお聞かせください。
- これからオンライン家庭教師を始める方へメッセージをお願いします。
「大学時代のアルバイトから教育者へ」教育との出会い
まずは自己紹介をお願いいたします。
あきと申します。発達障害やグレーゾーンのお子さん、不登校の生徒さんを中心に指導を行っています。小学校から高校受験まで全教科を担当し、一人一人の特性に合わせた指導を心がけています。
これまでのキャリアについて教えていただけますか?
最初は大学時代の家庭教師のアルバイトがきっかけでした。時給が良かったというのが正直な理由だったのですが(笑)、その後も友人のお子さんを教えたりと、教育との関わりが自然と続いていきました。
大学卒業後はサラリーマンとして働きながらも、教育の仕事は細々と続けていました。そして約20年前に独立し、語学スクールを立ち上げました。現在は語学スクールの経営は外国人講師に任せ、私自身は発達支援や不登校支援を中心とした教育活動に注力しています。
「発達支援との出会い」教育観を変えた転機
発達支援に特化されたきっかけは何だったのですか?
約10年前、一人の生徒との出会いが大きな転機となりました。当時はまだ発達障害への理解も浅く、一般の学習塾では受け入れが難しい状況でした。その生徒との出会いがきっかけで、私自身も発達支援について必死に勉強し、試行錯誤を重ねました。
時代とともに、診断の有無に関わらず、発達特性のある生徒さんや不登校の生徒さんが増えてきました。特に、グレーゾーンと呼ばれる、診断はないけれども学習に困難を抱える生徒さんも多く、そういった方々への支援の必要性を強く感じるようになりました。
「オンラインという新たな挑戦」教育の可能性を広げる
オンライン家庭教師を始められたきっかけを教えていただけますか?
長年の家庭教師経験がある中で、コロナ禍を経験し、教育の形が大きく変わっていく予感がありました。また、『どこでも働ける』というオンラインの特性に可能性を感じました。
現在も対面授業は続けていますが、これは特別なご紹介があった場合のみに限定しています。むしろ、オンライン授業の方が、より多くの生徒さんと出会え、地域を超えた学びが可能になると実感しています。
「細やかな配慮が生む効果的な学び」独自の授業スタイル
具体的な授業の進め方を教えていただけますか?
発達特性のある生徒さんや不登校の生徒さんの場合、集中力の持続が大きな課題となることが多いので、授業の組み立てに特に気を配っています。
授業の最初の5分間は、意図的に雑談の時間を設けています。『前回の授業から今日までに楽しかったことは?』『給食は何が出た?』といった会話を通じて、記憶を思い出す訓練も兼ねています。この時間は、生徒さんの心をほぐし、学習への準備を整える重要な役割を果たしています。
本格的な学習に入ってからも、生徒さんの様子を見ながら適宜休憩を入れます。休憩時間には生徒さんの興味のあるYouTube動画を一緒に見たり、リラックスできる話題で会話をしたりします。これは単なる息抜きではなく、次の学習への意欲を高めるための重要な時間だと考えています。
「最新テクノロジーを活用した学び」デジタルツールの効果的活用
授業で使用される機材について詳しく教えていただけますか?
スマートフォンのカメラとパソコンを連動させ、ペンタブレットで書き込みながら授業を進めています。Google Meetをメインの通信ツールとして使用し、以前はJamboardを活用していましたが、サービス終了後はCanvaをホワイトボード代わりに使用しています。
特に大切にしているのが、生徒さんと画面を共有しながら、お互いに書き込みができる環境づくりです。一方的な説明ではなく、生徒さんが主体的に参加できる双方向の授業を心がけています」
オンライン授業特有の課題はありますか?
「ネット環境や音声・映像の確認は特に重要です。私の声が聞こえているか、画面が見えているかを、特に授業開始時にしっかり確認します。また、生徒さんの中には黙って頷くだけの子もいますが、オンラインでは反応が伝わりにくいため、『はい』と声に出して答えてもらうようにお願いしています。
これは単なる確認ではなく、生徒さんの理解度を把握する重要な手段にもなっています。特に発達特性のある生徒さんの場合、理解度の確認がより重要になってきます。
「信頼関係が育む学びの土台」保護者との綿密な連携
保護者との関わり方について、より詳しくお聞かせください。
多くの保護者様は、お子様の学習や将来について大きな不安を抱えていらっしゃいます。特に発達特性がある場合や不登校の場合、『この先どうなるのか』という漠然とした不安が強い傾向にあります。
そこで、授業後には必ず30分程度の報告時間を設けています。特に最初の2ヶ月間は非常に丁寧なコミュニケーションを心がけ、「その日の学習内容と理解度」「発見された得意分野や課題」「短期的・長期的な学習計画」を必ず共有するようにしています。
また、保護者様からの相談にも丁寧に耳を傾けます。学校での様子や家庭での困りごとなど、教科学習以外の話題も大切な情報源です。これらの情報を総合的に分析することで、より効果的な指導方針を立てることができます。
「時間管理のプロフェッショナル」多彩な活動の効率的な運営
様々な活動を両立されている秘訣を教えていただけますか?
語学スクールの経営、オンライン家庭教師、対面家庭教師、SNSでの情報発信など、一見すると多忙に感じる活動も、年間の見通しを持つことで効率的に運営できています。
例えば、受験生が多い時期は冬に集中するため、その時期は新規の受け入れを控えめにします。また、オンライン授業は移動時間が不要なため、その時間を教材準備や情報発信に充てることができます。
特に重視しているのが、仕事専用のスペース作りです。自宅の一室を完全に仕事用に設定し、必要な機材をいつでも使える状態に整えています。授業の合間に家事をしたり、次の授業の準備ができるのも、この環境づくりのおかげです。
「地域の枠を超えた学びの可能性」オンライン教育がもたらす新しい出会い
地方在住の講師として、オンライン教育の可能性をどのように感じていますか?
栃木県在住の私にとって、他県の教育事情を知れることは非常に貴重な経験となっています。特に発達支援や不登校支援について、地域による取り組みの違いが大きいことに気づかされます。
例えば、インクルーシブ教育の進み方は地域によって大きな差があります。先進的な取り組みをしている地域の生徒さんを担当させていただくことで、新しい支援の方法を学ばせていただくこともあります。また、高校受験の制度も地域によって異なるため、生徒さんの状況に応じた的確なアドバイスができるよう、日々情報収集を心がけています。
印象に残っているエピソードはありますか?
小学校に行けなくなってしまった生徒さんを、中学入学から高校卒業まで6年間指導させていただいたことがあります。通常なら中学卒業で指導は終わるのですが、家庭環境や精神面での課題もあり、高校でのサポートも継続することになりました。
その生徒さんは最終的に自分で進路を決め、大学に進学。今では時々LINEで近況を報告してくれます。このように、長期的な関わりの中で生徒さんの成長を見守れることは、教育者冥利に尽きます。
「教育の未来を見据えて」発達支援の専門家育成への思い
今後の展望についてお聞かせください。
発達障害のあるお子様やグレーゾーンのお子様が、より自然に学べる環境を作っていきたいと考えています。現状では、そういったお子様への指導経験のある教育者が不足していて、せっかくのご相談でもお断りせざるを得ないケースが少なくありません。
大切なのは、発達特性に関する知識だけでなく、一人一人の特性に合わせた指導法を組み立てる力です。これは簡単に身につく能力ではありません。私自身、10年以上の試行錯誤を重ねてきましたが、まだまだ学ぶことは多いと感じています。
これからオンライン家庭教師を始める方へメッセージをお願いします。
マナリンクのような確立されたプラットフォームの存在は、新しく始める方にとって大きな強みになります。個人で生徒さんを集めることは非常に困難ですが、このプラットフォームを通じて、全国、時には海外の生徒さんとも出会える可能性が広がります。
ただし、オンラインだからこそ、より丁寧なコミュニケーションが必要です。画面越しでも生徒さんの理解度を確認し、保護者様との信頼関係を築いていく努力を惜しまないことが大切です。また、自分の得意分野や興味のある分野を明確にし、そこに特化した指導を行うことで、独自の価値を提供できると考えています。
30年以上の教育経験と、10年に及ぶ発達支援の実績を持つあき先生。その言葉からは、一人一人の生徒に寄り添いながら、新しい教育の可能性を追求し続ける姿勢が感じられました。オンライン教育という新しいツールを活用しながら、変わらぬ教育への情熱を持ち続ける姿に、これからの教育の在り方のヒントが詰まっているように思えます。伝統的な教育手法とテクノロジーを融合させながら、多様な学習者のニーズに応える。それが、あき先生が目指す教育の未来像なのかもしれません。
あき先生
https://manalink.jp/teacher/13558
【学歴】
1996年帝京大学理工学部機械精密システム工学科卒業。
【指導/合格実績】
学習塾や家庭教師として30年の実績。
栃木県立宇都宮東高等学校附属中学校合格者数十名
栃木県立高等学校(宇都宮市内100名以上)
栃木県宇都宮市内私立高校100名以上
免責事項
こちらの情報は執筆段階でのリサーチ・状況において執筆されたものであり、随時内容のメンテナンスを行っておりますが、 現時点での正確性を保証するものではございませんのでご了承いただけますと幸いです。
オンライン家庭教師マナリンクについて
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