中高一貫校で不登校になってしまった際の対処法【不登校中の勉強方法も解説】

中高一貫校で不登校になってしまった際の対処法【不登校中の勉強方法も解説】

「中高一貫校に通っている子供が不登校になってしまった。内部進学できるかも不安だし、このまま勉強が遅れたらどうしよう」

本記事は上記のように悩んでいる方に向けて、中高一貫校に通っていて不登校になってしまったときの対処法を解説しています。

学校生活や人間関係のトラブル、勉強への不安など些細なきっかけで不登校となってしまう子供は多いです。

子供が不登校になってしまったときには、

  • 登校再開に向けてのサポート
  • 不登校中の学習サポート


の2点に気を配る必要があります。

本記事では不登校になってしまったときの対処法や不登校中の勉強方法を紹介しています。

本記事を読めば、不登校になってしまった子供に対して適切なサポートを選択する手助けになるかも知れません!



本当に内部進学だけが正しい進路ですか?
中高一貫校に中学受験をしてまで進学したのだから今から高校受験なんてわざわざ一貫校を選んだ意味がない、もったいないとお考えの保護者様も実際の所少なくないことかと思います。
ですが、生徒さん自身が不登校になってしまっている状況下で本当に環境・交友関係の変わらない状況で高校に進学することが良いことなのでしょうか?
中学生の進路は沢山の選択肢があります。

  • 公立校に進学
  • 私立校に進学
  • 内部進学
  • 通信制校に進学
  • 定時制校に進学

など進学だけでもこれだけのバリエーションがあります。
別の環境に身を移すことでより充実した未来が待っているかもしれません!
そこで実際に、中高一貫校から内部進学以外の進学をした生徒さんやご家庭の体験談をまとめた
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中高一貫校の特徴


中間一貫校はその名の通り「中学校」と「高校」の6年間を一貫して教育を進める学校のことを指します。
中高一貫校は大きく2つのタイプに分けることができます。
高校からの外部生の入学を受け入れる併設型中高一貫校と中学受験で合格した生徒のみで高校卒業までの6年間を過ごす完全型中高一貫校です。
また、中高一貫校というと私立の学校しかないと思われがちですが、実際には校数は少ないものの、公立の中高一貫校というものも存在します。

私立の中高一貫校ではカリキュラムに柔軟性をもたせて、ある程度独自に決めることもでき、中学校の勉強を2年間、高校の勉強を3年間、そして大学受験対策に1年間を使うという2・3・1年制を採用している学校が多いです。

中高一貫校、特に完全型中高一貫校では、6年間を同じ友人と同じ環境で過ごすことになり、場合によっては先生もそのまま持ち上がりで進級というパターンも少なくないです。
これは当然大きなメリットとなりえますが、その一方でその環境にうまく適応できなかったときに、逃げ場を失ってしまうとも言うことができます。

まずは原因を突き止めよう

不登校の原因
実際、中高一貫校に通っていて不登校に悩んでいる生徒さんというのは多いです。
全国で不登校に悩む生徒さんの数は令和2年度の調査によると小・中・高の生徒すべて合わせると23万9千人と過去最多の人数となっています。
その中でも中学生の不登校数は最も多く、13万2千人にも及びます。

これだけ多くの生徒さんが不登校に悩んでいるという実態があるわけですが、これは公立や私立、中高一貫校に限った話ではありませんが、まずは学校に通えない原因が何なのかをしっかりと突き止める事が重要です。
もちろん生徒さんの数だけ状況や環境、抱える課題というのは違いますが、大きく分けると不登校に悩む原因は4つに分けることが出来るかと思います。

勉強についていけない


まず1つ目は勉強についていけないことが原因で不登校になってしまうパターンです。
実際、このパターンは特に中高一貫校ではよくみられるパターンです。
中高一貫校では前述したように2・3・1年制を採用している学校が多く学習進度が一般の公立校より早いためそのペースに付いていくことができずにそのことが原因で少しづつ学校への足が遠のいてしまうという経緯で不登校になってしまうというケースです。

人間関係でトラブルがあった


2つ目は人間関係でのトラブルが原因で不登校になってしまうパターンです。
まあいわゆるいじめとかが原因になるパターンですね…
これは中高一貫校だけではないですね、もはや学校だけでなく職場や大学のサークルなど、どこの集団でも起こりうるものですね。
中高一貫校では6年間を変化の少ない環境、言ってしまえば閉鎖的な環境で過ごすことになります。
なのでトラブルのあった人間関係からの逃げ場所が少ないというのも事実です。

家庭環境に問題がある


3つ目は家庭環境に問題があるパターンです。
一言で家庭環境に問題があると言っても、それが金銭面での問題なのか、親子関係での問題なのか、兄弟間の問題なのかなどいろいろあると思います。
家庭環境の問題が原因で生徒さんが不登校になってしまっている場合はしっかりと生徒さんとご家庭の中で向き合って、受け止めてあげることが必要です。

学校生活に馴染めない


4つ目は学校生活に馴染めないパターンです。
なにかこれと言ったトラブルがあったわけではないものの、校風や学校の環境に馴染むことができず、なんとなく自分の居場所が学校に無いように感じてしまい、不登校になってしまうという生徒さんも少なくありません。

内部進学は可能?


基本的には中高一貫校に進学した場合、中学から高校への進学はエスカレーター式に内部進学となります。
実際、高校で別の学校を目指すという生徒さんもいないわけではありませんが、ごく少数と言うことが出来るでしょう。

では、不登校の生徒さんも内部進学することは可能なのでしょうか?
まずは、中高一貫校で内部進学ができないパターンを知る必要があります。
内部進学が認められないパターンには大きく分けて2つに分けることができます。
それは『出席日数』と『成績』です。

まずは出席日数についてです。
出席日数が足りていないとどうしても内部進学を認めてもらえないケースが出てきます。
私立の中高一貫校の場合、公立の中学校とは違って独自の基準が設けられているという場合も少なくはありません。
例えばよく聞くのが1/3の欠席があると科目の習得が認められないなどというパターンです。
ですが、学校によっては出席日数が足りていなくても成績が規定を超えていれば内部進学を認めてくれる場合や、長期休み期間の登校で出席日数をカウントしてくれるなど出席日数に関しては柔軟な対応をとってくれる学校も少なくありません。
ですが、出席日数が足らずに内部進学ができないということも現実としてあります、状況などを学校にしっかりと伝えることが重要です。

次は成績についてです。
成績が一定のラインを超えていない場合、当然内部進学はできなくなってしまいます。
定期考査などで赤点が続く場合や、定期考査などを受けていない事が続くと、内部進学できなくなってしまう原因になってしまいます。
不登校の場合でもとにかく自宅での学習をこつこつと続けることが大切です。

ただ実際には、当然ですが学校によってかなりスタンスは違います。
問題行為などよほどのことがなければ内部進学をさせてくれる学校や、ある程度シビアな目で見ている学校など様々なため、通っている学校がどの様なスタンスなのかを確認することは大切です。

中高一貫校の内部進学条件は?


基本的には中高一貫校の場合、中学から高校への進学は言ってしまえば「普通」にしていれば内部進学できます。
また、急にレッドカードで進学できません、となることはありません。
学校側から段階を踏んで内部進学に黄色信号が出たあたりからお話があると思うので、しっかりと話しをして現状を把握することが最も重要です。

不登校時の学習法が重要


中間一貫校の生徒さんの場合、内部進学の際に重要な「出席日数」と「成績」のうち出席日数は今すぐに変える様に取り組む事ができないかもしれません。
ですが前述したとおり、出席日数については学校側が対応してくれる可能性もありますが、成績面に関しては不登校であろうが毎日学校に通っている生徒であろうが生徒さん本人が頑張るしかありません。
さらに、内部進学ができなかった場合は外部の高校を受験するしかありません。
外部の高校を受験するとなった場合も当然学習は進めなければいけません。
実際問題、中学受験をしてわざわざ高いお金を出して中高一貫校に入れたのにも関わらず、外部の高校を目指すというのは抵抗があるかも知れませんが、もしかしたら無理して不登校の生徒さんを今の環境に置き続けるよりも新たな環境に身を移すほうが良いのかも知れません。

ですので今すぐに不登校の生徒さんが学校に通うというのは難しいかもしれませんが、自宅での学習はすすめていくことが大切です。

自主学習


まず1つ目は自主学習です。
学校の教科書や市販のテキストを用いて生徒さん自身で勉強する方法です。
これは生徒さん本人に勉強に対するモチベーションがある程度ある場合にオススメです。
お金や手間はかからない反面、わからない箇所があっても質問できない点や、自分で勉強を計画的に進める事ができる生徒さんでないと現実的でないという点など多少ハードルが高いといえます。

通信教育


2つ目は通信教育です。
学校の授業と連動した通信教育を活用すれば自宅でも効率的に勉強を進めることができます。
学習塾やオンライン家庭教師を利用するよりは費用を抑えることができますが、自分で動画を見て学習を進めたり、自分で計画性を持ってテキストを進めたりする必要があるため自主学習の習慣がないと続けるのが難しいというのも現実です。

学習塾


3つ目は学習塾です。
学習塾は他のコミュニティを作れる面やしっかりと学力を高めることが出来る点は大きなメリットと言えるでしょう。
ですが実際問題、集団塾に通うということは家から出て、自らの足で新たな環境に出向く必要があります。
これは不登校で悩んでいる生徒さんにとってはかなりハードルが高いというのが実際のところではないかと思います。

オンライン家庭教師


最後に、4つ目はオンライン家庭教師です。
オンライン家庭教師のメリットは、家から出る必要もなく、親御さんを特に介す必要なくPCやタブレットがあれば生徒さん自身でオンライン家庭教師の先生と繋がって学習を進めることが出来るという点です。
デメリットとしては家にPCやWi-Fiなどがある必要があるといった点でしょうか。
最近では、PCやタブレットに普段からよく触れている中学生の生徒さんが多いので比較的オンラインでの学習が取り入れやすいのではないかと思います。



本当に内部進学だけが正しい進路ですか?
中高一貫校に中学受験をしてまで進学したのだから今から高校受験なんてわざわざ一貫校を選んだ意味がない、もったいないとお考えの保護者様も実際の所少なくないことかと思います。
ですが、生徒さん自身が不登校になってしまっている状況下で本当に環境・交友関係の変わらない状況で高校に進学することが良いことなのでしょうか?
中学生の進路は沢山の選択肢があります。

  • 公立校に進学
  • 私立校に進学
  • 内部進学
  • 通信制校に進学
  • 定時制校に進学

など進学だけでもこれだけのバリエーションがあります。
別の環境に身を移すことでより充実した未来が待っているかもしれません!
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最後に…


いかがでしたでしょうか。
今回は中間一貫校に通っていて、不登校に悩む生徒さんにフォーカスしてお話していきました。
実際に、冒頭にもお話したとおり不登校に悩む生徒さんは非常に多く、特に中学生は最も多いという統計も出ているくらいです。

中高一貫校には当然図りきれないくらいの大きなメリットがあります。
ですがその反面、なかなか環境をかえることができないなど不登校の生徒さんが状況を打破しづらいという側面もあります。

まずは、先生や学校の人としっかりと話をして連携することが重要です。
またさらに、内部進学を目指すのか、内部進学が可能なのか、それとも外部の高校を一般受験で目指すのかをしっかりと決めることも大切です。
生徒さん本人がどの道を選択するにしても、不登校で家からなかなか出ることが難しいとしても、自宅での学習を進めて準備をしておくことが大切です。