看護師資格が人気の理由とは?
まずはなぜ看護師がそこまで人気のある職業なのでしょうか?
その1つに収入が安定しているという点が挙げられます。
2022年最新で、看護師の平均年収は約492万円、手取り年収で360〜390万円程となっています。
初任給も手取り額で約21万円と世間一般からみて高めな職業といえます。
給与の面以外にも、やはりやりがいという面も大きな要因でしょう。
人命に関わる仕事で、当然誰にでもできるような仕事ではありません。
その反面もちろん大変だという声もたびたび耳にしますが、何事にも代えがたいやりがいがあるのも確かでしょう。
そういった背景もあり、看護師を目指す人は多いです。
では次からは早速看護師になるための手順などについて見ていくことにしましょう。
看護師になるには?
看護師の基本的な仕事は、医師の診療の補助や患者さんのケアを行うことです。
病院のほか、診療所や介護施設、訪問看護や居宅サービス、社会福祉施設など、さまざまな場所で看護師は活躍しています。
看護師には「看護師」と「准看護師」の2種類の資格があり、看護師は看護師国家試験に合格して厚生労働大臣の免許を、准看護師は都道府県の試験を受けて知事から免許を受けます。
看護師になるためには、いくつかの方法があります。
「看護師」と「准看護師」の違いは?
看護師と准看護師の違いはどこにあるのでしょうか?
看護師と准看護師の大きな違いは、資格を与えてくれる機関に最も大きな違いがあります。
看護師は国家試験の合格を経て、厚生労働大臣から資格を与えられますが、准看護師は都道府県試験の合格を経て、都道府県知事から資格が与えられます。
業務内容に大きな違いはありませんが、一部看護師のみが従事できる職務があったり、管理職への昇進が看護師の場合はある点などが准看護師とは異なる点になります。
また、やはり准看護師のほうが看護師よりも多少給与が下がる傾向にあります。
では、実際に看護師や准看護師になるにはどの様な手順を踏めばいいのでしょうか?
准看護師になるには
准看護師になるには、中学校を卒業してから准看護師養成所(2年)または高校衛生看護科(3年)に通う必要があります。
その後、准看護師試験に合格して、准看護師免許を取得後、准看護師として就職するという流れになります。
准看護師養成所には全日制と半日制があり、各養成所によって異なりますが、基本的には全日制の養成所では週3日、半日制の養成所では週5日授業を行うケースが多いです。
准看護師養成所の進学条件は中卒以上となっています。
看護師になるには
次は、看護師になるための手順ですが、大きく分けると「高校の5年一貫過程の看護系学科に進む」、「一般の高校卒業後に看護系の短期大学や専門学校等で3年間、または大学の看護系学科で4年間の教育を受ける」、「准看護師として経験を積んだのちに、2年制の看護師養成所等で学ぶ」の3つの方法があります。
3年制の短期大学や専門学校等での学びは、「看護師になるため」に特化したもので、実技や実習などがメインのカリキュラムとなっています。
4年制の大学での学びは、医療知識だけでなく一般教養科目も学ぶため幅広い教養が身につくこと、「研究」という視点からも看護を見ていくこと、「学士」の称号が得られること、などが特徴です。
高齢化などに伴って医療が複雑になってきている現在、質の高い看護を実現させるために、大学で看護を学ぶニーズが高まっています。
また、大学では単位の取り方で助産師や保健師の国家試験受験資格も同時に得られるカリキュラムになっています。
看護師としてすぐにでも働きたいのか、あるいはじっくりと時間をかけて看護師以外の資格にも挑戦していきたいのか、学費、通いやすさなども総合的に考えて、進学先を選ぶようにするとよいでしょう。
看護学校ではどんなことを学ぶ?
一般的に看護学校という場合、3年制の看護専門学校のことを指します。
看護学校では、看護の専門知識の土台となる解剖学や生理学、社会人としてのマナーや倫理などとともに実践的な看護学を学び、病院や介護施設などでの実習を通して、さまざまな状況に対応できる力を身に付けていきます。
1~2年生は講義や演習が中心です。
講義では、実際の医療現場で働く医師や看護師によるリアルな事例を基にした指導や、コミュニケーション能力を高めるためのグループワークなども取り入れられています。
演習では、人形を使ったり、学生同士で患者さん役と看護師役に分かれたりしながら、血圧や脈拍の測定方法、採血のやり方などをしっかりと練習します。
3年生は実習が中心となり、病院や介護施設などさまざまな実習先での学びを通して、患者さんとのコミュニケーションや、看護師の援助技術を学んでいくのです。
一般の大学受験との違いは?
看護学校の一般入試では、筆記試験や小論文の他に、ほとんどの学校で面接が課されます。
看護師は人と関わり、人名を左右する仕事です。
なので、受験生がどんな人物なのか、どれだけの熱意を持って看護師という仕事にあたろうとしているのかなどを、筆記試験では測れない部分を面接によって見極めようとしています。
推薦入試を取り入れている学校も多くあります。
通っている高校が受験する看護学校の「指定枠」を持っている場合には「指定校推薦」を利用することができます。
高校の先生に指定校推薦枠があるかどうかを直接聞いてみるのもいいでしょう。
効果的な受験対策
筆記試験対策
筆記試験の科目は国語・英語・数学・生物などですが、学校によって生物や数学がないなど、さまざまなパターンがあります。
筆記試験では看護に関することは問われず、高校で学習した内容から出題されます。
まずは志望する看護学校の試験科目を確認してから、しっかりと対策しましょう。
学校によって試験科目が違うので、自分の得意科目が試験科目となっている学校を選ぶ、複数の看護学校を受験する場合には科目が同じ学校を選ぶ、なども重要になります。
書店やインターネットで志望校の過去問を手に入れ、試験傾向をつかみながら勉強を進めましょう。
看護学校向けの入試問題集を利用するのもよい対策方法です。
高校での学習内容が身についていれば解けるレベルの問題が一般的なので、基礎をしっかりと復習し、よく出題されている問題に多く触れて、出題傾向に慣れておくとよいでしょう。
面接対策
看護学校の受験では、面接が重要視されています。
受験生の人間性や看護に対する思いを見て、看護師としてふさわしい人物かどうかを判断するのが面接の目的です。
志望理由や看護師の仕事内容の理解度などがよくたずねられるので、しっかりと対応できるように準備しておきましょう。
看護学校の入学説明会に参加して学校の方針や看護に関する知識を得る、先輩看護師の話を聞いたり看護に関するブログを読んだりして看護師の仕事への理解を深める、自分の考えをはっきりと相手に伝える練習をしておく、といった対策が有効です。
小論文対策
小論文が入試科目となっている看護学校も多くあります。
看護や医療について、自分自身の体験に関してなどがよく出題されているテーマです。
まずは志望校の過去問に当たって、どんなテーマが出題されているのか、文字数はどれぐらいかを把握しましょう。
時間内に書ききれるよう、日頃から練習しておく必要があります。
書いた文章は自分で読み返すだけでなく、高校の先生などに添削をしてもらうとよいでしょう。
何度も何度も書いていくことで、だんだんと慣れてきて、よい小論文が書けるようになります。
看護師になるためにはいろいろな道筋があります。
どのルートを選択するかはとても重要になってきます。
大きく分けて
- 高校の5年一貫過程の看護系学科に進む
- 一般の高校卒業後に看護系の短期大学や専門学校等で3年間、または大学の看護系学科で4年間の教育を受ける
- 准看護師として経験を積んだのちに、2年制の看護師養成所等で学ぶ
の3つが存在します。
では実際のところ、この3つのルートのどれがオススメなのでしょうか?
それぞれ難易度もかかる費用もかかる時間も全て違います。
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まとめ
いかがでしたでしょうか?
今回は看護師・准看護師の違いや、なるための学校への進学についてなどいろいろとお話してきました。
看護師や准看護師は人気が高く、当然専門性も高い職業です。
一概に看護師になるための学校といっても種類はいろいろとあり、学校ごとによって出題される問題にもかなり差があります。
志望校をしっかりと定めて、その学校の出題傾向の分析や過去問の分析などをしっかりと積むことが大切です。
今回ご紹介した筆記試験・面接・小論文のそれぞれの対策法なども参考にしていただき、ぜひここまで記事を読んでくださった方にはしっかりと対策を重ねて無事看護系の学校に合格し、看護師になっていただけることを心から願っています!