【低学年向け】本当の作文の書き方

【低学年向け】本当の作文の書き方

低学年のお子さんに作文の書き方を教えるのに苦労していませんか?作文の書き方には様々な手法があり、それらを知ったうえでお子さんに教えてあげると作文が楽しく書けるようになります。


 【低学年向け】本当の作文の書き方


小学校ではよく作文を書く機会がありますが、「作文が苦手」というお子さんは結構います。「どのように書いたらいいかわからない」や「途中までは書けるけど、そこから先が書けない」など、理由は様々ですが、算数などと異なり、作文には「これが正解」という明確な答えがないようにイメージしがちです。でも、作文のコツは意外とシンプルで、文章をどう構成していくかが決まれば自然と書けるようになります。そしてきちんと書き方がわかってくれば、作文もきっと楽しめるようになります。この記事では、お子さんに作文のアドバイスをするときに役立つ事柄や、実際にお子さんが作文を書くときに役立つ事柄などを紹介していきます。
 

テーマの設定

 
作文を書くときにまず躓きやすいのが、テーマの設定です。学校の宿題などですと、最初からテーマが決まっている場合もありますが、多くの場合はテーマを決めるところから始まります。このときに一番作文にしやすいテーマは、お子さんが特に「悔しかった」「悲しかった」「嬉しかった」「楽しかった」などの感情を持った事柄です。
強い感情をもった事柄は、はっきりと記憶に残りやすく、それだけ作文に書く時も生き生きとした文章に書きやすいのです。お子さんがテーマの設定に悩んでいるようであれば、まずは「どんなことが一番楽しかった?」というような質問をしてあげるとお子さんがテーマを設定しやすくなります。そして遠足や運動会など内容を絞る必要があるテーマであれば、そのあとで書く内容をさらに絞っていきます。
 

起承転結で作文を書くのは間違い?

 
日本の作文の授業では、「文章を「起承転結」になるように書くのがよい」と指導することがほとんどです。しかし、「起承転結」はもともと中国の「絶句」という形式の漢詩における構成のことをさす言葉です。そのため、国際的には文章の構成方法として一般的ではありません。また、本来、「起」「承」「転」「結」それぞれは一貫してつながった内容である必要があるのですが、「転」でいきなり関係ないことを書いたりする癖がついてしまう可能性があることなどから、作文を「起承転結」で書くように指導することには批判も強いです。
 
では国際的にはどのような方法が用いられているのかといいますと、一般的な文章では「パラグラフ・ライティング」という「序論」で述べたいことの概要を書き、「本論」で根拠を述べて、「結論」でそれまでの文章をまとめて結論にするという手法が使われています。学術論文ではIMRADという「導入」で概要を書き、「方法」で用いた手法について述べて、「結果」で実験などで出たデータについて書き、「考察」でそれまでの結論を述べるという手法が主に用いられています。
参考元:Wikipedia|起承転結

また、小学校低学年のお子さんなどですと、起承転結で文章を書こうとすると、何か出来事が起こらないと文章が書けないといったことがよくあります。起承転結にこだわるあまり、何か大きな出来事が起こったときであれば書けるのですが、日常的な出来事だけになると書けなくなってしまうのです。
そのため、起承転結の構成で作文を書くように指導するのは、あまりいい方法とは言えません。
 

海外の小学生が受けている作文指導

 

「起承転結」という文章構成で作文を教えるのは日本に特有の作文の指導方法です。それでは、海外の学校では作文をどのように指導しているのかといいますと、例えば、アメリカなどで主に行われている指導では、文章を書く技術を重視して、文章を書くときは「はじめ」「なか」「まとめ」という3つの構成に分けて書くように指導することが一般的です。
この方法は、「はじめ」で言いたいことの概要を書き、「なか」でその根拠となる事柄を、「まとめ」で言いたいことの結論を書くようにするのです。
この方法は、小学校低学年のお子さんでも比較的理解しやすく、筋の通った文章を書けるようになりやすいです。
 

文章を書く時の基本的な考え方

 
国際的に一般的な文章を書く時の基本的な指導方法は、先に述べた「パラグラフ・ライティング」という、文章の構成を3つに分ける方法です。この方法では、最初のパラグラフで述べたいことの概要を、次のパラグラフでその根拠を、最後のパラグラフでそれまでのまとめを書くようにするので、どのような出来事でも文章にしやすく、作文の指導方法として優れています。
なお、小学校低学年のお子さんに指導するときには、わかりやすいように「はじめ」「なか」「おわり」というような言い方にするとよいです。
 

はじめ・なか・おわり

それでは、具体的には、この「はじめ」「なか」「おわり」でどんなことをかいていくのかということをこの項で紹介していきます。それぞれについてどのようなことを書くべきなのかがわかってくると、小学校低学年のお子さんにもきちんとした文章を書けるようになってきます。
 

はじめ

 
はじめでは、まず、作文に書こうとしていることの概要について書きます。誰が、いつ、どこで、何をしているのか、どんなことが起こるのかについて概要を述べていくのです。
小説などで言えば、あらすじのイメージが近いと言えます。
 

なか

 
なかでは、書きたいと思っている出来事について、自分がその時に感じた感情を加えながら詳しく書いていきます。先ほどの例で短く例えれば、クラスの演奏の順番が近づいてくるにしたがって緊張してきて、そのためうまく演奏できなくて悔しかったけれど、友達に「気にしなくていいよ」と言ってもらえて肩の荷がおりて、とても嬉しかった などです。
 

おわり

 
おわりでは、それまで書いてきたことについてまとめるとともに、そのことで何を学んだのか、そのことについてどのように感じたのかなどを書いていきます。先ほどの例ですと、うまく演奏できなかった時に友達にかけてもらえた言葉が嬉しくて、ほかの人の気持ちを思いやることの大切さを思った などです。
 

5W1Hの活かし方

 
5W1Hとは、文章を組み立てている要素を表す言葉の一つで、英語のWho(誰が)、When(いつ)、Where(どこで)、What(なにを)、Why(なぜ)、How(どのように)の頭文字をとった言葉です。
文章を組み立てる順番としては、最初に、When(いつ)とWhere(どこで)をもってきて、書こうとしている出来事が起こった時間と場所を明確にします。次に、Who(誰が)とWhat(なにを)をもってきて、その時にそこで誰が何をしていたのかを明確にします。最後にWhy(なぜ)とHow(どのように)をもってきて理由と手段を明確にします。
基本的には、この順番が多いのですが、場合によっては、順番を変更しても構いません。そのほうが伝わりやすい文章になることもあります。
この5W1Hを意識して文章を組み立てることで、自分の文章に不足している情報や、重複している情報などがわかりやすくなり、本当に伝えたいことが伝わる文章が書けるようになります。
 

感情が動いた場面をつなげていく

 
今まで述べてきたことを頭に入れたうえで、まずは、書きたい出来事で「嬉しかった」など感情が動いた場面を書き出してつなげていってみましょう。そして書き出した場面を時系列で整理して文章につなげていく作業をしてみると、意外とそれだけでも自然に文章になっていたりします。
 

低学年が気を付けるべきポイント

 

ここまで文章を書くときの基本的な考え方や、意識するべき事柄などについて述べてきましたが、これらをそのままお子さんに伝えようと思っても難しいものです。特に、小学校の低学年ですと、そのまま伝えても理解してもらえません。この項では、低学年のお子さんにもわかりやすいように伝えるポイントについて紹介していきます。
 

インタビューで頭を整理する

 
作文を書くとき、お子さんの頭の中には、様々な情報があります。その情報を整理してあげると、お子さんが文章を書きやすくなります。それには、インタビュー形式でお子さんに「それはいつあったこと?」とか「その時、どんな気持ちだった?」という具合に聞いてあげるのがよい方法です。そのことによって、情報の整理ができるとともに、途中忘れていたことを思い出すなどの効果もあります。
 

主語と述語に気をつけよう

 
わかりやすい文章を書く上で大切なのは、「誰が」や「何が」などの主語と「どうした」「どうなった」などの述語が正しく対応していることです。これは、先に述べた5W1Hの活用にも通じるものがあります。5W1Hを意識しながら文章を作るように指導することで、自然と、主語と述語が対応した文章が作れるようになります。ただ、小学校低学年のお子さんに「5W1H」といっても理解しづらいので、前述したインタビュー形式を利用して、「誰がどうしたの?」といった具合に聞いてあげるのも一つの手です。そうすることによって、お子さんにも主語と述語のことが理解しやすくなります。
 

段落替えはできてる?

 
適切な段落替えができていないと、内容はよくても、非常に読みづらい文章になってしまいます。また、段落替えが全くない文章も、長すぎて非常に読みづらいです。小学校低学年のうちは、自分が書こうとしている項目や話題ごとに段落替えをするように指導するとお子さんも理解しやすく、自然に段落替えができるようになります。
 

読書感想文の書き方

 
日本では、よく小学校の時に読書感想文を書く宿題が出されます。この時、いきなり原稿用紙に書き始めるのではなく、まずはノートなどに書く内容のメモ書きをすることがコツです。そうすることによって、書きたい内容の整理ができて書きやすくなります。
メモ書きができて書きたいことがまとまったら、今度は題名を考えます。その時には自分の感想が伝わるような題名にするとよいのですが、よい題名が思い浮かばなければ、先に文章を書き始めても構いません。
いよいよ文章を書き始めるときには、「その本を選んだ理由」、「もっと強く感じたこと」「読んでいて心に残った文章」などから書き始めるのがよいです。そうすると自然な感想文になりやすいです。内容が足りないと感じたときなどは、自分が実際に体験したことなども含めるのも良い手です。
締めくくりは、その本を読んで感じた感想を素直に書くのが自然でよいです。もっとも強く感じた思いなどです。また、その本で初めて知った事柄などについて書くのもよい手です。
 

添削をプロにしてもらおう

 
文章を書く力を身に着けることは、お子さんの将来に必ず役に立ちます。まずは、中学、高校、大学などの入学試験でも、考える力を見るための記述式の問題や小論文などが増えています。また、就職活動で論文を課す会社があったりしますし、社会に出てからも、社内などでのプレゼンテーションを行う時に必要になります。そのため、プロに文章を添削してもらって、わかりやすい文章を書く力を身に着けることは、お子さんが将来困らないための有効な手段の一つです。マナリンクではプロの添削指導してくれるオンライン家庭教師が在籍しております。
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