【高校生向けコーチング】「脱・勉強！」〜自ら学ぶ力を〜

「たなか」と申します。公立高校で国語を38年担当してきました。現在は大学で「言語技術」「アクティブ・ライティング入門」という授業を行っています。また、カウンセリングやファシリテーションを学んでおり、教科指導や生活指導にも生かしてきました。

このコーチングコースは、授業や教科の内容に興味関心が持てず、なかなか勉強に身が入らない、あるいは自学自習が難しい、という生徒さん向けのコースです。

そもそも、「勉強」という言葉は、「強いて勉める」と読み、自らに鞭打って仕方なくやる、というイメージがあります。しかし本来、学ぶことは楽しいことのはずです。私も定年退職後にさまざまな資格を取得したり、大学に授業を受けに行ったりしていますが、今までの教員生活では学べなかったこと、気づけなかったことがたくさんあり、刺激的で楽しい日々を送れています。

それは「勉強」ではなく、自ら問いて学ぶ「学問」だからでしょう。高校生に限らず、人は主体的に生きることを望んでいます。学ぶことの本当の意味を一緒に考え、将来に繋げていければと思います。

現代は「VUCA」（社会やビジネスにおいて先行きが不透明で、将来の予測が困難な状態を示す言葉）という、確たる正解がなく、納得のいく答えを自ら探していかなければならない時代です。毎週行うミーティングでは、その週に学んだこと、気づいたことを振り返り、学習へのモチベーションが上がる声かけをしていきます。

二者懇談では、ショートミーティングではできない、生き方や在り方まで含んだ深い内容について語り合います。生徒さんの悩みや現状を聞きつつ、学習や進路について一緒に考えていきます。

生徒さんが抱えている思いを、親がすべて理解できているとは限りません。子どもなりに、親に心配をかけたくない、自分のことは自分でやりたい、という気持ちを持っているかもしれません。保護者さまとの二者懇談では、生徒さんの課題感を出来うる限り共有しながら、どんなサポートが最適かを考えていく時間にしたいと思います。

ショートミーティングや二者懇談の内容を踏まえ、お互いの思いを共有します。親子の直接対話では言いにくい話もあるかと思いますが、第三者として関わらせていただくことでそれが解消できると思います。学習面に関することだけでなく、将来に向けて多様な進路先や複雑な受験方式などの情報を確認していきます。