【オンラインでセカンドキャリアを実現!】テクノロジーを駆使した新しい指導スタイル
2024/12/27
- 「先見の明があった決断」コロナ以前からのオンライン指導
- オンライン指導を始められたきっかけを教えていただけますか?
- 「教育現場の変化」入試制度改革がもたらす変化
- 現在のオンライン指導の需要についてどのように感じていますか?
- 「デジタルツールとの出会い」効率的な授業運営の実現
- 具体的な授業の進め方を教えていただけますか?
- 「教科の特性を活かした指導」理系科目ならではの工夫
- 理系科目と英語では、指導方法に違いがありますか?
- 「一日の時間配分」オンライン指導の準備
- 1日のスケジュールを詳しく教えていただけますか?
- 授業時間帯については、どのように組み立てていますか?
- 「オンライン教育の新しい可能性」従来の常識を超えた学び
- オンライン授業ならではの利点について、より具体的に教えていただけますか?
- 「経験豊富な講師の新たな挑戦」教員のセカンドキャリアとしての活動
- マナリンクには50代以上の先生も多くお問い合わせをいただくのですが、新規講師へのアドバイスをお願いします。
- 「未来を見据えた教育」オンライン指導の可能性
- 今後の展望についてお聞かせください。
「先見の明があった決断」コロナ以前からのオンライン指導
オンライン指導を始められたきっかけを教えていただけますか?
コロナ禍が始まる1年前、予備校での仕事が減少してきた時期に、オンライン家庭教師という選択肢を知りました。当時はまだオンライン教育自体が珍しい時代でしたが、まずは大手オンライン教育会社と契約を結んでみることにしました。
その1年後にコロナ禍が始まり、勤務していた塾でも急遽オンライン授業への移行を迫られました。大きな教室で一人で2時間講義を録画するという、今思えば貴重な経験もしました。その頃からオンライン授業の需要が急増し、『この流れは一時的なものではない』と確信しました。教育のデジタル化は確実に進むと考え、新しい可能性を探っていたところ、マナリンクとの出会いがありました。
「教育現場の変化」入試制度改革がもたらす変化
現在のオンライン指導の需要についてどのように感じていますか?
この2-3年で、教育現場は大きく様変わりしています。特に顕著なのが、総合型選抜や推薦入試の増加による指導ニーズの変化です。以前は高校3年生の駆け込み需要が中心でしたが, 今では高校1年生や中高一貫校の中学生からの依頼が増えています。
これは内申点の重要性が増していることを反映しています。日々の定期テストの結果が、推薦入試で重要な判断材料となるため、早い段階からの継続的な学習支援が求められているのです。
ただし、医学部志望者など、難関大学を目指す生徒の場合は状況が異なります。現在、医学部志望の生徒を2名指導していますが、彼らには低学年から高度な受験対策が必要です。一般入試のニーズは全体として減少傾向にありますが、ハイレベルな指導へのニーズは依然として強く感じています。
「デジタルツールとの出会い」効率的な授業運営の実現
具体的な授業の進め方を教えていただけますか?
現在はiPadとGoodnotesを中心に授業を展開しています。以前は書画カメラを使用していましたが、iPadの導入により、授業の質が大きく向上しました。特に教材管理の面で革新的な変化がありました。
かつては大量の紙の教材を持ち歩き、プリントアウトや保管に膨大な時間を費やしていました。しかし教材のPDF化により、必要な資料を瞬時に取り出し、生徒さんと共有することが可能になりました。また、生徒の解答に直接書き込みができ、その場で添削・解説ができる点も、学習効率の向上に大きく貢献しています。
ただし、すべての生徒さんにGoodnotesを導入してもらうわけではありません。学校から支給されているタブレットでは、アプリのインストールに制限がある場合も多いですし、費用面での配慮も必要です。そういった場合は、Zoomのホワイトボード機能を使用したり、スマートフォンをカメラ代わりに活用したりと、生徒さんの環境に応じて柔軟に対応するように心がけています。
「教科の特性を活かした指導」理系科目ならではの工夫
理系科目と英語では、指導方法に違いがありますか?
物理などの理系科目と英語では、まったく異なるアプローチが必要です。英語の場合は生徒さんに書いてもらう機会は比較的少なく、口頭でのやり取りが中心となります。一方、物理や数学では、実際に生徒さんが手を動かすことが何より重要です。
特に物理では、グラフの描画や式の展開、計算過程の確認が欠かせません。生徒さんは『わかった』と言いがちですが、実際に問題を解かせてみると理解が不十分なことが多いのです。これは多くの講師が経験していることだと思いますが、生徒の『わかった』という言葉は、必ずしも真の理解を意味しません。
そのため、テスト前には必ず過去の問題を再現できるか確認するようにしています。物理の場合、グラフや式を口頭で説明するのは非常に困難です。オンラインの利点を活かし、生徒さんにその場で書いてもらい、リアルタイムで添削・指導を行っています。以前は対面授業の方が細かい指導ができると考えていましたが、今ではむしろオンラインの方が効率的だと実感しています。
「一日の時間配分」オンライン指導の準備
1日のスケジュールを詳しく教えていただけますか?
早朝型の生活を心がけています。特に冬場は起床時間が遅くなりがちですが、午前中の時間を大切にしています。この時間は主に授業の準備と戦略立てに充てています。生徒さんの成績を向上させるためには、教材の選定や進め方を慎重に検討する必要があります。志望校研究や対策の立案、個々の生徒に合わせた学習計画の作成など、かなりの時間を要する作業です。
同時に自己研鑽も欠かせません。最新の入試動向のリサーチや、教科に関する専門的な学習、教育関連の情報収集なども行います。また、保護者とのコミュニケーションにも多くの時間を割いています。学習状況の報告や今後の方針についての相談、日々の質問への対応など、きめ細かなフォローを心がけています。
授業時間帯については、どのように組み立てていますか?
授業は基本的に夕方から夜にかけてが中心です。18時頃から始まり、最も遅い時間帯で22時頃まで。特に19時から21時が最も人気のある時間帯で、主に高校生の授業が入ります。部活動の早く終わる生徒さんは18時台から、受験生や予備校生は21時以降を希望されることも多いです。
最近は浪人生や海外在住の生徒さんも増えており、昼間の時間帯での授業も増えてきました。繁忙期には1日6コマまで対応することもありますが、それ以上は授業の質を保つことが難しいと考え、あえて制限を設けています。生徒一人一人に充実した指導を提供するためには、自分のコンディション管理も重要だと考えています。
「オンライン教育の新しい可能性」従来の常識を超えた学び
オンライン授業ならではの利点について、より具体的に教えていただけますか?
従来の家庭教師の場合、生徒さんのご家庭での気遣いが大きな負担でした。お茶を出していただいたり、教室として使える場所を確保していただいたり。オンラインではそういった気遣いが一切不要です。その分、学習に集中できる環境が自然と整います。
デジタルツールの活用により、授業の幅も大きく広がりました。過去問や類題を即座に表示したり、入試情報の最新データを共有したり、学習の進捗状況を視覚的に示したりすることが可能です。また、動画教材を組み込んだり、インタラクティブな問題演習を行ったりと、従来の対面授業では難しかった取り組みも実現できます。
特に印象的なのは、生徒の理解度に応じて教材を即座に切り替えられる点です。つまずきが見られたら、すぐに補足教材を提示できますし、理解が進んでいれば、より発展的な内容へとスムーズに移行できます。このような柔軟な授業展開は、オンラインならではの大きな強みだと感じています。
「経験豊富な講師の新たな挑戦」教員のセカンドキャリアとしての活動
マナリンクには50代以上の先生も多くお問い合わせをいただくのですが、新規講師へのアドバイスをお願いします。
デジタルツールへの不安は理解できます。私自身も最初は戸惑いがありました。しかし、実際に始めてみると、基本的な操作は数回の実践で習得できることがわかりました。大切なのは、一つずつ着実に慣れていくことです。
例えば、Zoomなどの会議ツールの基本機能や画面共有の方法、音声・映像の設定など、はじめは基本的なことから始めていきます。慣れてきたら、授業中の画面切り替えやデジタル教材の活用など、少しずつできることを増やしていけばよいのです。
特に重要なのは、オンラインでは生徒の様子が画面の一部しか見えないという点です。そのため、対面以上に積極的な声かけと確認が必要になります。ですが、これは逆に言えば、ベテラン講師の方々の強みが活きる部分でもあります。長年の経験で培った生徒の理解度を読み取る力があれば、画面越しでも適切なタイミングで効果的な声かけができるはずです。
「未来を見据えた教育」オンライン指導の可能性
今後の展望についてお聞かせください。
オンライン教育は、もはや単なる代替手段ではありません。むしろ、従来の教育を補完し、さらに発展させる可能性を秘めています。例えば、地理的な制約を超えた学習機会の提供や、デジタル教材を活用した効率的な指導など、オンラインならではの利点を最大限に活かすことができます。
特に理系科目の指導においては、グラフや図形、数式などの視覚的な要素を効果的に扱えることが大きな強みです。生徒の理解度に応じて、その場で補足説明を加えたり、関連する教材を提示したりすることで、より深い理解を促すことができます。
今後は、AIなどの新しいテクノロジーも活用しながら、さらに効果的な指導法を模索していきたいと考えています。ただし、どれだけテクノロジーが進化しても、教育の本質は変わりません。生徒一人一人の成長を支え、可能性を引き出していく。その思いを胸に、これからも新しい挑戦を続けていきたいと思います。
30年以上の教育経験を持ちながら、なお新しい教育スタイルに挑戦し続ける谷脇先生。その姿勢からは、テクノロジーの進化を前向きに受け止め、従来の教育の質をさらに高めていこうとする強い意志が感じられました。オンライン教育は、今後さらなる進化を遂げ、教育の新しい可能性を切り拓いていくことでしょう。
谷脇先生
https://manalink.jp/teacher/12549
【学歴】
西オーストラリア大学 物理学部 博士課程修了(PhD)
茨城大学 大学院 理学研究科 宇宙物理学専攻 修士課程修了
大阪市立大学 理学部 地学科 卒業
京都府立北嵯峨高等学校 卒業
【職歴】
ルイジアナ州立大学 物理天文学部 勤務
広島大学 生物研科学研究科 勤務
京都大学 農学研究科 勤務
農研機構 食品総合研究所 勤務
以後,医学部受験専門予備校,大手進学塾などで大学受験生を指導。
オンラインでの個別指導は5年目。
【免許・資格】
PhD(物理学)
博士(農学,広島大学)第4054号
実用英語技能検定1級 1次合格(CSEスコア 2667)番号:1009275
実用英語技能検定準1級 証書番号:J1502902
TOEIC 900点 Registration number:0112660-6
【指導歴】(大学受験指導歴 通算13年)
<現職>
医学部受験専門予備校
オンライン家庭教師
<過去の指導>
医学部受験専門予備校(複数の予備校で指導経験)
大手予備校(高校生,既卒)
大手進学塾(高校生)
【個別指導での合格実績】
医学部医学科合格実績
(滋賀医科大学は3名など,1校で複数の合格者があります)
<国公立>
滋賀医科,福井,香川,愛媛, 琉球
<私立>
岩手医科,国際医療福祉,埼玉医科,東海,金沢医科,愛知医科,藤田医科,
大阪医科薬科,関西医科,兵庫医科,近畿,川崎医科,福岡,久留米
【大学合格実績】
<国公立>
室蘭工業(創造工学),秋田(国際資源),宇都宮(工),金沢(薬),
京都(工),広島(医,看護)
<私立>
北海道科学(工),千葉工業(先進工),上智(理工),東京理科(理工),
法政(法,人間環境),國學院(文),専修(経営,経済,人間科学),
日本(生物資源),東京電機(工),東洋(理工),大妻女子(家政),
明星(理工),帝京(経済),帝京科学(生命環境),東京農業(地域環境),
東海(海洋),日本工業(先進工),埼玉工業(工), 金沢工業(工),
中京(現代社会),立命館(理工),京都薬科,龍谷(法,社会,経営),
安田女子(薬),広島国際(薬)
免責事項
こちらの情報は執筆段階でのリサーチ・状況において執筆されたものであり、随時内容のメンテナンスを行っておりますが、 現時点での正確性を保証するものではございませんのでご了承いただけますと幸いです。
オンライン家庭教師マナリンクについて
オンライン家庭教師マナリンクは小〜高校生のためのオンライン家庭教師サービスです。オンライン家庭教師一覧画面より、ユーザー様ご自身で先生を探し、指名していただくことができます。入会金19,800円(税込)で、1科目から受講可能です。ご相談だけでもお気軽にお問合せください。
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