【共通テスト2025 公共・政治経済】解き方のテクニックを紹介! 高得点への道!

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2025/1/25

1月18日、19日の共通テストおつかれさまです!

今回は、2025年の共通テスト 公共・政治経済をじっくり振り返って、解き方のテクニックや、今後の学習に役立つポイントをお話ししたいと思います!

今年のポイントは「多角的な視点」と「論理的思考力」

今年の共通テスト、いかがでしたか? 今回のテストでは、教科書に載っている知識を覚えているだけでは解けない問題が多く出題されていました。


特に、今回の共通テストで難易度が高かった問題3つの解き方を解説します。

問題例1: 政治・経済分野(第4問 問1)

この問題は、金融政策に関する問題です。

まず選択肢ア、イを見ると、マネタリーベースとマネーストックという言葉がありますね。この2つの言葉が出てくる場合は日本銀行の行う金融政策について問われている問題ともいえます。日本銀行は景気が悪いときに世の中に出回っているお金の量であるマネーストックを増やそうとします。しかし、日本銀行は直接マネーストックを増やすということはできないため、日本銀行が操作することができるマネタリーベースを増やすことによって、間接的にマネーストックを増やすということをしています。この知識があれば中央銀行の行為により直接増減するアの選択肢はマネタリーベースであることがわかるので、それだけで解くことができます。

選択肢ウは一度発行された国債は利子が変わらないということがわかっていることが前提知識として必要です。そのため、金利が2%になったとしても、過去に出された1年間の利子1円の国債は額面100円に対して利子は1円しかもらえません。そうすると新しく発行される国債は額面100円の場合、利子2円もらえるので、利子1円の国債の人気は低下します。国債もコンビニの商品と同じで人気が低下した商品は値下がりするため、ウの市場評価額も下がります。

問題例2: 労働問題・環境問題(第5問 問1)

選択肢1の文章の内容はすぐに正誤判定できるものではないため、一旦保留として飛ばします。このように基本的な問題集に載っている用語以外の単語が出てきていた場合は、消去法で解く問題である場合が多いです。選択肢2はベーシックインカムの説明になっているため誤りです。選択肢3はデジタル・デバイドの説明になっているため誤りです。選択肢4は相対的貧困率の説明になっているため誤りです。これらから選択肢1が消去法で残るため、正答の選択肢として1を選ぶということになります。

問題例3: 企業の社会的責任(第6問 問2)

まず供給曲線が垂直であることに驚かれた方が多いと思います。通常供給曲線というのは価格が上がれば上がるほど生産量が増えるため、右上がりの直線である場合が多いです。しかし、この問題の仮定で、農家は生産されたすべての量をそのまま市場に出荷するとあるので、生産量は価格に関係なく固定されているとわかります。縦軸の価格に関係なく、横軸の量が固定されているため、垂直になるということです。

問題で問われているのは、2024年と2025年の売り上げ総額なので、各年の価格と数量をまず導く必要があります(数量は万単位となっているため、最後に万をかけるというふうにして解く方が楽です)。2024年に関しては価格60円、数量が400とわかっているため、それをかければ売上です。2025年は数量800が与えられていますが、価格がわからないため、まず価格を求めます。価格を求めるためには、右下がりの需要曲線の傾きを知る必要があります。傾きは横軸が1単位変化したときの縦軸の変化量です。数量300から400に100増えたとき、縦軸が70から60に10減っています。そのため傾きがマイナス0.1であることがわかります。先ほど見たように価格60の時の数量は400なので、それを基準に考えます。数量400から800に横軸が400増えると、縦軸はそれに−0.1をかけた-40変化します。これらから2025年の価格は20になることがわかります。そして価格20に数量800をかければ2025年の売上です。そして、2024年の売上から2025年の売上を引くと8000になり、数量の万をかけると8千万になります。2025年は2024年と比較すると減少していることもわかります。そのため正答の選択肢は2番になります。


私のコースで「思考力」を磨き、高得点を取得しましょう!

今年の共通テストでは、多角的な視点論理的思考力、そして資料を読み解く力が必要とされていました。

それでは、どうすればそんな力を身につけることができるのでしょうか?

私は教科書の内容をただ暗記するのではなく、社会問題と関連付けながら理解を深めることを大切に授業しています。

例えば、男女共同参画社会について学ぶときには、歴史的な背景や世界の現状、そして現代社会における課題などを、様々な資料やデータを用いて多角的に考察していきます。 そうすることで、単なる知識の詰め込みではなく、社会に対する深い理解と考察力を養うことができます。

さらに、政治・経済分野では、基本的な用語や概念を丁寧に解説するだけでなく、時事問題やニュースなどを題材に、社会で起こっている出来事を政治・経済の視点から分析する力を養います。

そして、様々な資料を読み解き、そこから情報を抽出するやり方や、自分の意見を論理的に構築する方法を学びます。 これらの学習を通して、共通テストで9割以上得点できる力を身につけることができるようにしています。

無料体験授業では、今回のブログで取り上げた3つの問題以外の問題もすべて解説できますので、お気軽にお申込みくださるとうれしいです。よろしくお願いします!

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