6月の学習崩れに注意、今こそ基礎固めを
2025/6/1
【今週の成果】
夏期講習の準備が本格化。主要3科目の構成が完成
今週は、英語・数学・現代文の夏期講習コースの設計に集中して取り組みました。
生徒のニーズや各学年の到達度を踏まえ、受験期の学びにつながる内容に仕上がったと感じています。
古文・漢文についても、もう一息で公開できる段階まで整ってきました。
各教科ごとに「何を、いつまでに、どのように学ぶか」を明確に提示できるよう努めました。
一方、Youtubeへ投稿する授業動画の編集も進めていましたが、不慣れな作業も多く、思うように完成に至りませんでした。
構成や訴求ポイントは定まってきているので、引き続き取り組み、納得のいく形に仕上げたいと考えています。
コースサムネイル
【注意喚起】
6月は“見えない失速”が起きる時期。だからこそ基礎・生活・意識の再点検を
この時期、毎年強く感じているのは「6月という時期の難しさ」です。
6月は表面上は平穏でありながら、実は学力や生活リズムが“静かに崩れ始める”時期でもあります。
まず、祝日が一切ないため、精神的なリフレッシュの機会が少なく、生徒たちの集中力やモチベーションが下がりやすくなります。
「何となく疲れが取れない」「やる気が出ない」
といった声も聞こえ始めるのがこのタイミングです。
さらに、高1・高2の生徒にとっては、新学期から約2ヶ月が経ち、学校生活に“慣れてきた”ころ。
この「慣れ」が、時に危険な油断を生みます。宿題が雑になったり、授業中の集中力が落ちたり、自習が減ってきたり——本人も気づかないうちに、じわじわと緩みが出始めるのです。
そして最も注意すべきは、高3・既卒生です。
ここでの学びの姿勢が、夏以降の成績の伸びを決定づけます。
多くの受験生は「夏に本気を出す」と考えがちですが、実際には「夏に“応用演習”ができるだけの基礎力」を6月中に固めておくことが必須です。
基礎が抜けたまま夏を迎えると、何をやっても定着せず、演習も空回りになってしまいます。
この時期の私の役割は、「何となく過ごしてしまう6月」に意識的な問いを投げかけ、生徒の学習行動に“自覚”と“緊張感”を持たせることだと考えています。
例えば、スケジュール帳の記録を見直して、先週と比べて自習時間は増えているか?模試や小テストで見つかった弱点に具体的な対処ができているか?——こうした問いかけを通じて、日々の取り組みを点検させています。
一見、穏やかで何も起きないように見える6月だからこそ、「今月をどう過ごすか」で、今後の数ヶ月が決まる。その覚悟を持って、この時期の指導にあたってまいります。
【来週に向けて】
動画編集の完成と、古文漢文コースの公開を目指して
来週は、今週やり切れなかった動画編集の完成と、古文・漢文コースの公開を目指します。
特に動画は、生徒や保護者様にとって「見える形での指導方針」を伝える手段になるため、細部にこだわって仕上げる予定です。
日々の指導の中では、6月という時期特有の落とし穴を意識しながら、声かけや課題の出し方にも工夫を凝らしていきます。
引き続き、確かな学力の土台づくりに全力で取り組んでまいります。