【衝撃の真実】早慶の英語は「英語力だけでは解けない」?大学群別・英語長文の決定的な違いを徹底解説【長文の読み方第3回】
早慶の英語は「英語力だけでは解けない」!

「早慶もMARCHも日東駒専も、結局は英語力次第でしょ?」
そう思っているあなた、それは大きな間違いです。
実は、早慶の英語長文は「英語の試験」ではなく、**「英語力+教養・時事知識のテスト」**なのです。どれだけ英単語を暗記しても、文法を完璧にしても、背景知識がなければ正解できない問題が山のように出題されます。
一方で、日東駒専や大東亜帝国は純粋な英語力さえあれば8割以上取れる試験です。
この記事では、早慶・MARCH・日東駒専・大東亜帝国の英語長文における決定的な違いを、実際の出題例を交えて徹底解説します。志望校選びや受験戦略を立てる上で、必ず知っておくべき情報です。
目次
各大学群の英語長文:一目でわかる比較表
早慶レベル:英語力だけでは太刀打ちできない理由 2.5.
【特別編】医学部レベル:早慶を超える難易度と専門性
MARCHレベル:バランスの取れた総合力が求められる
日東駒専レベル:基礎を固めれば8割以上取れる
大東亜帝国レベル:基礎英語力が全て
まとめ:志望校に応じた戦略が合否を分ける
1. 各大学群の英語長文:一目でわかる比較表
まずは、各大学群の英語長文の特徴を一覧表で確認しましょう。
項目 大東亜帝国 日東駒専 MARCH 早慶 長文の長さ 200-400語 300-500語 500-700語 1000-2000語以上 語彙レベル 3,000-4,000語 4,000-6,000語 6,000-8,000語 12,000語 出題テーマ 日常生活 身近な話題 幅広い学術テーマ 最新時事・国際問題 背景知識 不要 ほぼ不要 やや必要 極めて重要 英語力のみで解ける? ✅ 完全に可能 ✅ 十分可能 △ ある程度可能 ❌ 不可能 英検目安 2級 2級〜準1級 準1級 準1級〜1級
この表を見ただけでも、早慶と他大学群の間には大きな壁があることがわかります。
2. 早慶レベル:英語力だけでは太刀打ちできない理由
📊 基本データ
項目 詳細 長文の長さ 1,000-2,000語以上の超長文 語彙数 12,000語程度必要 英検レベル 準1級〜1級 背景知識 極めて重要(合否を分ける) 英語力のみで解ける? 不可能
🔥 実際の出題テーマ例
慶應義塾大学経済学部:
"Does 'defund the police' have merits?"(警察予算削減の是非)
"Should the US Implement a Universal Basic Income (UBI)?"(ベーシックインカムの是非)
"Is Cancel Culture Good for Society?"(キャンセルカルチャーの是非)
"Should BigTech be regulated?"(ビッグテック規制の是非)
"Should Humans Colonize Space?"(宇宙植民の是非)
"Is Artificial Intelligence Good for Society?"(AIの社会的影響)
早稲田大学の出題例:
Global South(グローバル・サウス)に関する国際政治
半導体輸出規制が技術企業投資戦略に与える影響
政府の芸術支援政策の是非
⚠️ なぜ英語力だけでは解けないのか?
例:慶應経済「警察予算削減の是非」
この問題では、"defund the police"運動についての英文が出題されます。
英単語「defund」の意味は「予算を削減する」
英単語「police」の意味は「警察」
しかし、これだけでは問題は解けません。
なぜなら、この問題を解くには以下の背景知識が必要だからです:
アメリカで2020年頃から起きた"defund the police"運動とは何か
なぜこの運動が起きたのか(人種差別問題、警察の暴力)
賛成派と反対派の主張はそれぞれ何か
この問題がアメリカ社会でどう議論されているか
つまり、日本語で時事問題を理解していなければ、英文の論点すら掴めないのです。
📝 早稲田社会科学部の恐るべき問題量
1,000語の長文を4題
設問も選択肢もすべて英語
読む英文の総量は他大学の3〜4倍
予備校講師でも間違える問題が頻出
💡 早慶合格に必要なこと
語彙力: 12,000語レベル(単語帳だけでは不十分)
速読力: 1分間に150語以上読む能力
背景知識: 日本語で時事問題・国際情勢を学ぶ
論理的思考力: 賛成・反対の論理構造を理解する
結論: 早慶の英語は「英語の試験」ではなく「英語で書かれた教養試験」である
2.5 【特別編】医学部レベル:早慶を超える難易度と専門性
医学部の英語は、早慶とはまた違った意味で極めて高度です。ここでは国公立最難関・私立トップ・中堅私立医学部の3つのレベルを見ていきます。
📊 東京医科歯科大学(国公立最難関)
基本データ
項目 詳細 長文の長さ 1,500-1,800語の超長文 試験時間 90分 難易度 東大に次ぐ国公立医学部最難関レベル 特徴 400字以内の要約問題が出題
🔬 実際の出題テーマ例
2024年度:
「現代の稲作における問題とその解決策」
気候変動による環境変化に対する稲作方法の変化
SDGs(持続可能な開発目標)と食料安全保障
2022年度:
「電子レンジで食品を調理する際に生じるリスク」
放射線による健康被害
その他の出題例:
朝食が人体に及ぼす影響(2020年)
有史以前のがんの発生率(2019年)
災害医療
⚠️ 東京医科歯科大の特殊性
1. 超長文1題に対して大問6題
医学科・歯学科は大問3〜6を解答
全て記述式
内容一致問題、英問英答、英文和訳、400字要約
2. 医学系英文の頻出
医療・健康・生物学関連のテーマが多い
ただし専門知識がなくても読解可能な内容
背景知識よりも正確な読解力と要約力が求められる
3. 求められる能力:
超長文を90分で処理する速読力
400字要約を書く高度な要約力
10〜25語の英語で答える英作文力
医学英単語の知識(『速読英熟語』『リンガメタリカ』推奨)
📊 日本医科大学(私立トップレベル)
基本データ
項目 詳細 長文の長さ 2,000-2,200語の超長文 試験時間 90分 難易度 私立医学部トップクラス 特徴 長文1題+自由英作文
🔬 実際の出題テーマ例
2022年度:
「デジタル環境におけるオンラインコンテンツの読解方法とそのメリット・デメリット」
長文の内容に関連した自由英作文(100〜130語)
2023年度:
「臓器提供に関する同意」
インフォームドコンセント
その他の特徴:
医学系に限らず、幅広いテーマから出題
細部まで丁寧に読む必要がある
「判断した理由を日本語で説明せよ」という独特の問題形式
⚠️ 日本医科大の特殊性
1. 超長文1題集中型
2021年以降、長文1題(2,000語以上)に変更
それ以前は2〜3題だったが、現在は1題に統一
2. 細部まで問われる内容一致問題
本文や選択肢の一語一句を慎重に参照する必要がある
Choose ALL形式の問題も出題
90分という時間を活かして精読することが重要
3. 自由英作文は長文関連
長文の内容に関連したテーマで自由英作文
100〜130語程度
長文の理解が不十分だと英作文も書けない
📊 杏林大学医学部(中堅私立医学部)
基本データ
項目 詳細 長文の長さ A4用紙1枚程度×2題 試験時間 60分 難易度 標準より易しい 特徴 全問マーク式・形式固定
📚 出題テーマの特徴
2022年度の例:
「新しい概念や発明を理解するのは難しい」
「男性医師と女性医師との患者の治療結果の違い」
重要な特徴:
医学系に特化していない
むしろ医学以外のテーマが中心
医学・科学・社会・教育など幅広い分野
🎯 杏林大学の最大の特徴
1. 問題形式が完全に固定
大問1: 短文完成10題
大問2: 部分語句整序5題
大問3: 文整序5題
大問4: 長文問題2題
2. 難易度は標準以下
英語が苦手な受験生でも対策しやすい
基礎英語力があれば80%以上取れる
合格のためには80%以上必須
3. 時間配分が重要
60分で大問4題は時間的にやや厳しい
文法・整序で時間を使いすぎると長文に時間が足りなくなる
素早く正確に処理する能力が求められる
💡 医学部英語の戦略
国公立最難関(東京医科歯科大)を目指す人:
超長文処理能力: 1,500語以上を90分で読み切る
要約力: 400字要約の特訓が必須
医学英単語: 『リンガメタリカ』で医療系語彙を強化
記述力: 英問英答、和訳を完璧に
私立トップ(日本医科大)を目指す人:
精読力: 2,000語を一語一句丁寧に読む
自由英作文: 100〜130語を素早く書く練習
細部への注意: 選択肢の一語一句を確認
時間配分: 90分を有効活用して落ち着いて解く
中堅私立(杏林大)を目指す人:
基礎の徹底: 文法・語彙の基礎を完璧に
形式への慣れ: 過去問で形式に慣れる
速読速解: 60分で素早く処理する訓練
8割目標: 基礎問題を確実に得点
📌 医学部英語のまとめ
大学 長文 難易度 特徴 合格に必要なこと 東京医科歯科大 1,500-1,800語 最難関 400字要約 要約力+医学英単語 日本医科大 2,000-2,200語 トップ 精読+英作文 精読力+英作文力 杏林大 A4×2題 標準以下 形式固定・基礎重視 基礎+速読速解
結論: 医学部は大学によって求められる力が全く異なる。志望校の形式を早期に把握し、それに特化した対策が必須
3. MARCHレベル:バランスの取れた総合力が求められる
📊 基本データ
項目 詳細 長文の長さ 500-700語程度 語彙数 6,000-8,000語程度 英検レベル 準1級 背景知識 やや必要(一般教養レベル) 英語力のみで解ける? ある程度可能
📚 出題テーマの特徴
歴史、文化、社会問題、科学技術など幅広い分野
医学論、記事、エッセーなど多岐にわたる
標準的な学術的テーマ
🎯 MARCHの特徴
明治大学:
幅広い分野からの長文
システム英単語の派生語まで覚える必要あり
青山学院大学:
長文読解と英作文が特徴的
テーマが多岐にわたり、文章量も多め
中央大学:
基礎文法の正確性を問う問題
法政大学:
文法知識の運用力を測る問題
⚡ 合格のカギは「速読力」
MARCHの最大の特徴は、時間制限が厳しいことです。
500-700語の長文を素早く正確に読む必要がある
文章量が多いため、速読訓練が必須
標準レベルの問題をミスなく解く力が求められる
💡 MARCH合格に必要なこと
語彙力: 6,000-8,000語(システム英単語の派生語含む)
速読力: 速く正確に読むトレーニング
文法力: 基礎を正確に理解
一般教養: 日頃から様々な分野に興味を持つ
結論: MARCHは純粋な英語力で勝負できるが、速読力とバランスが重要
4. 日東駒専レベル:基礎を固めれば8割以上取れる
📊 基本データ
項目 詳細 長文の長さ 300-500語程度 語彙数 4,000-6,000語程度 英検レベル 2級〜準1級 背景知識 ほぼ不要 英語力のみで解ける? ✅ 十分可能
📚 出題テーマの特徴
比較的身近で理解しやすいテーマ
社会論、科学論、医学論など
日常生活に関連する話題
環境問題、健康、教育など
🎓 大学別の特徴
専修大学:
設問も日本語で記載
最も解きやすい形式
東洋大学:
設問が英語だが内容は基礎的
英検2級の7割程度の難易度
駒澤大学:
大問数が多く、時間配分が重要
発音・アクセント問題も出題
難易度順: 駒澤 > 東洋 > 日本 > 専修
🎯 8割取るための戦略
日東駒専の英語長文は、基礎を完璧にすれば高得点が取れるのが特徴です。
必要な勉強:
英単語4,000-6,000語(ターゲット1900のパート2まで)
基礎英文法の完全理解
基本的な英文解釈力
不要な勉強:
難しい時事問題の背景知識
12,000語レベルの語彙
高度な論理的思考力
💡 日東駒専合格に必要なこと
基礎の徹底: 英単語・文法を完璧に
過去問演習: 出題形式に慣れる
ミスをしない: 基礎問題を確実に得点
結論: 日東駒専は基礎英語力があれば8割以上取れる。背景知識は不要
5. 大東亜帝国レベル:基礎英語力が全て
📊 基本データ
項目 詳細 長文の長さ 200-400語程度 語彙数 3,000-4,000語程度 英検レベル 2級 背景知識 全く不要 英語力のみで解ける? ✅ 完全に可能
📚 出題テーマの特徴
平易で身近なテーマ
日常生活、身近な社会問題
高校教科書レベルに近い内容
環境、健康、教育など
🎯 合格への最短ルート
大東亜帝国の英語は、基礎を固めることが全てです。
やるべきこと:
中学英語の完全理解
高校基礎レベルの英単語3,000-4,000語
基礎文法の徹底
やる必要がないこと:
難しい時事問題の学習
高度な語彙の暗記
複雑な英文解釈
⏰ 準備期間
基礎がある人: 3ヶ月程度で対策可能 基礎がない人: まず中学英語から復習
💡 大東亜帝国合格に必要なこと
基礎英語力: 中学〜高校基礎レベル
英検2級: これが取れれば十分
基礎問題の確実な得点: 応用力は不要
結論: 大東亜帝国は基礎英語を完璧にすれば合格できる。最も純粋な英語力勝負
6. まとめ:志望校に応じた戦略が合否を分ける
🎯 各大学群で求められる力の違い
早慶
❌ 英語力だけでは不可能
✅ 英語力 + 時事知識 + 教養が必須
📰 日本語で時事問題を学ぶ必要あり
MARCH
△ 英語力である程度可能
✅ バランスの取れた総合力
⚡ 速読力が合否を分ける
日東駒専
✅ 英語力だけで十分可能
📚 基礎を固めれば8割以上
🎯 背景知識はほぼ不要
大東亜帝国
✅ 英語力だけで完全に可能
📖 基礎英語力が全て
🚀 3ヶ月で対策可能
💡 最も重要なポイント
早慶を目指す人への警告:
「英単語帳を完璧にすれば早慶に受かる」というのは大きな誤解です。
早慶合格には:
12,000語レベルの語彙力
日本語での時事問題・国際情勢の理解
論理的思考力
超長文を読み切る体力
これら全てが必要です。
日東駒専・大東亜帝国を目指す人への励まし:
背景知識は一切不要です。純粋な英語力を鍛えれば、必ず合格できます。
基礎を完璧にすることに集中しましょう。
🎓 志望校選びのアドバイス
時事問題に興味がある人 → 早慶を目指す価値あり
英語が得意で速読が得意な人 → MARCHが向いている
基礎を固めて確実に合格したい人 → 日東駒専・大東亜帝国
🔥 最後に
大学受験において最も重要なのは、志望校の特性を理解し、それに合わせた対策をすることです。
早慶の過去問を見て「単語が難しい」と思うのは間違いです。本当の難しさは背景知識がないと論点が理解できないことにあります。
逆に、日東駒専や大東亜帝国を「簡単」と侮ってはいけません。基礎を完璧にするのは意外と難しく、それができれば確実に合格できるのです。
あなたの志望校はどこですか?
この記事の情報を活かして、今日から正しい戦略で受験勉強を進めてください。
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