「テキトーな先生」ではなく「適当な先生」になりたい
2021/12/30
初めまして、マナリンクで家庭教師をしております石山尊浩(いしやま たかひろ)と申します。
今までマナリンクでブログを書こうと思っていなかったのですが、何かの気まぐれで書こうと思い至りました。
自己紹介は既に載せているので、ここでは詳細にはしませんが、私は主に物理、化学、中学理科、数学を担当しており、「勉強の本質は極めること」をモットーに授業をしている先生です。
さて、本日はタイトルにある「テキトーな先生ではなく適当な先生になりたい」について書いてみようかなと思います。
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タイトルにある「テキトーな先生ではなく適当な先生」という言葉は、私が中1と中3の時に担任していただいた先生が「私はテキトーな先生ではなく適当な先生です」と保護者会の場で言った言葉なのです。
もちろん私は保護者会に参加していないので、母から聞いた間接的な話なのですが、とても心の中に残っている言葉の一つです。
この言葉をわかりやすく言い直すと「私はいい加減な先生ではないですが、ちょうど良い先生です」ということ。ちょうど良いとはどういうことかと言えば、「(自分の解釈ですが)熱血先生ではないけど言うべきことはちゃんと言いますよ」ってことだと思ってます。
この先生は確かに熱血タイプではないけど、生徒たちとの距離感が絶妙だったなと今思い返してそう思います。別に生徒と仲良しこよしではないけど仲が悪いわけでもない、むしろ生徒たちからは好感を持たれている。生徒たちがやることを基本的に容認してくれていたけど、逸脱したりサボったりすることがあればそのタイミングでビシッと叱ってくれる。
私は幼稚園、小学校、中学校、高校、大学、大学院と「先生運」は抜群に良かったと自負があるのですが、この先生の右に出る先生はほぼいないと思います。
おまけに授業も上手いし、絵がうますぎて黒板の板書が取れないくらい笑(理科の先生だったので植物とかの部位の説明時の図が抜群に凄かった記憶)
それでいて運動神経も良いから非の打ち所がない…
色々な先生に出会ってきましたが、目指す家庭教師像はこの先生なのかなぁって思ってます。
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自分も正直熱血タイプの先生ではありません。
なので正直に書いてしまえば、「やる気もなければ目標もない生徒を、目標を見つけてあげてかつやる気を出させる」ほど熱血タイプではないです。そういう生徒さんを短期間で張り上げることは自分には難しいです(だいぶ昔にそういうタイプの生徒さんを担当したこともありましたが、その時は丸3年という長い年月をかけて目標を見つけて勉強のイロハを教えました。もしすぐ結果が欲しい受験生だとこのやり方は難しい)。
しかし、「やる気はあるけど勉強をどうやってやればいいかわからない」とか「目標があるけど、どうやって到達できそうか目処を立てられない」といった生徒さんがいれば、「引っ張り上げる」のではなく「一緒に考える」ことをしたいと私は考えています。
ここで大事なのは「一緒に考えること」ということです。
「一緒に考える」ということは、私ももちろん考えますが、生徒さん自身にも考えてもらいます。
なんで成績が上がらないのか?
自分はどうやったら勉強が出来るようになるのか?
どうして同じミスを繰り返してしまうのか?
これらのことを授業中に会話を交わしながら一緒に考えてもらいます。一回出た結論を、問題を解いたり教科書を覚えてもらうなどして試してもらいます。そして、その結論でやってみた結果の良い点と悪い点を話し合って、改善点を探ります。
このようにして、こちらからあれやこれやを教えることはしません。
私がやることは「あれやこれや選択肢を提示する」ことです。
(もちろん、生徒さんが分からない問題の解説はするので、そういう意味での「教える」はします)
学生時代、私は私なりの勉強スタイルを確立していました。
しかし、それは果たして生徒さんに合った勉強スタイルと言えるのでしょうか。
答えは「NO」です。
十人十色で、生徒さんごとに合った勉強スタイルは違いますし、もちろん私と異なる可能性は大いにあります。
それ故、生徒さん自身に合った勉強スタイルを私の授業中で一緒に見つけることが出来る様に努めてまいります。
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私は熱血先生ではありません。
しかしだからと言ってテキトーな先生ではなく、「適当な先生」、つまり生徒さんとご家庭と良い関係を築き、生徒さんが抱える勉強の悩みを解決するために、生徒さんと一緒になって考え、時には選択肢を提示して、時には怒るのではなく叱って、だけど生徒さんやご家庭から信頼を得る先生になることを目指します。
読んでいただいてありがとうございました♪