医学部再受験にチャレンジしたいと思っている社会人の方へ
2023/8/22
こんにちは、医学部再受験講師の本堂です。
私自身が医学部再受験の合格経験があることもあってか、時々同じように再受験を目指す社会人の方に指導依頼をいただきます。
また、私が医学部の学生の頃の同級生や先輩後輩にも一定の割合で再受験入学者がいました。
これまで関わってきた医学部再受験生あるいは再受験合格者の特徴をあげてみます。
【医学部再受験合格者の特徴】
1.多くは20代から30代前半
2.もとの学歴、学力が高い(旧帝大あるいは早慶レベル)
3.ある程度毎日勉強時間を確保でき、それを許容する環境がある
1については年齢がこれ以上だと合格が難しいというわけではないのですが、ある程度若い方がチャレンジしてみようと考える人が多いのかもしれません。
2は言わずもがなです。
もともと理系で高学歴(学力)なほど可能性が高いことになりますが、私立文系卒の合格者もいます。
私が見てきた限りではある程度自分で参考書を読んで理解したり、人から教わるにしてもわからないことを自分で明確にして積極的に質問できる人は文系出身でも可能性が高いと考えられます(このような人は医学部に入ってからも優秀な人が多いです)。
ここまで読んで自分には無理だと思った方、そう思うのはまだ早いです。
なぜなら3番目の時間と環境が最も重要だからです。
医学部を目指すと決めてから毎日少しずつでも勉強できているでしょうか?
再受験で合格を目指す社会人の方といっても、人によって状況は様々です。
もとの学力が高くても毎日遅くまで働いていてなかなか勉強時間が取れないという方もいます。家事や育児で忙しい方もいます。
こういった状況で
「時間が取れないから勉強できない」
「文系だから、高学歴じゃないから無理だ」
と思ってあきらめる前にやるべきことがあります。
それは勉強するための環境を整えることです。
私が指導している社会人の方は
・仕事があっても平日に最低2~3時間は勉強時間を確保し、休日は1日勉強に充てる
・子育てをしながらも家族の協力を得ながら勉強を続けている
・時間的に融通の利く職場に勤め、職場の人にも理解を得ている
など、それぞれ工夫をして時間を勉強時間を確保しています。
もちろん、すぐに今の仕事を辞めるわけにはいかない。家族に迷惑をかけるわけにはいかないという方も多いと思います。
でもこのブログを読んでいるあなたは医学部再受験にチャレンジしたいという熱い想いをもっているのではないでしょうか。
ご家族や職場の方にその想いをしっかり伝えていますか?
本当にあなたのことを大事にしてくれるご家族であれば、あなたの挑戦を応援してくれるはずです。
職場の方にもしっかり説明すれば、あまり忙しくない部署への配置換えを検討してくれるかもしれません。
多くの場合再受験で医学部に合格するにはそれなりの年数の勉強が必要になります。
条件が良い方、例えば旧帝大卒で平日3~4時間、休日は1日勉強できる方でも1年で合格は難しいです。
勉強を継続するには本人の意思と周囲の方の協力は不可欠です。
どうしても医学部に合格したい方はまずは自分の環境を整えることを考えてみてはどうでしょうか。
社会人で再受験にチャレンジしている方は一般の受験生と比べて不利な部分も多いですが、1つ明確に有利な点があります。
それは勉強よりも大変なことを経験していることです。
勉強できることがいかにありがたいことかわかっています。
また、自分でお金を出して勉強するわけですから、お金も時間も無駄にできないと短時間でも集中して勉強できるはずです。
これは高校生や浪人生にはない強みです。
最後に私の個人的な意見としては医学部再受験にチャレンジする人がもっと増えても良いのではないかと思っています。
医学部受験は基本的に学力さえあればどなたにでも合格の可能性があります。大学によって再受験に対する寛容さは様々ですが、ここまで公平なチャレンジの機会はそうはないと思います。
あなたも頑張れば私のように、あるいは他の合格した再受験生のようになれるなどと言うつもりはありません。
しかし人生は一度きりです。
あなたの悔いのない人生にするためのチャレンジを応援しています。