わが家にピッタリの応援団はどっち?集団塾と家庭教師の選び方と付き合い方の基本

【はじめに:受験を助けてくれる助っ人をどう選ぶ?】
皆様、こんにちは。マナリンクのプロ講師であり、学習マネジメントのアドバイザーです。
高校受験という大きなプロジェクトを始めるとき、多くのご家庭が最初に悩むのが、塾に行くべきか、それとも家庭教師を頼むべきかという問題です。
プロジェクト管理の世界では、自分たちのチームだけの力では足りない知識や時間を、外部から専門家を呼んで補うことを調達と呼びます。受験勉強における調達とは、まさに塾や家庭教師といった外部の応援団を上手に選んで、わが家のチームに迎え入れることです。
世の中には、サッカーやピアノ、英会話など、たくさんの習い事がありますよね。これら一般的な習い事と、受験のための塾や家庭教師には、決定的な違いがあります。それは、一般的な習い事はその技術そのものを楽しんだり上達したりすることが目的であるのに対し、受験の調達は合格というたった一つの明確なゴールを達成するための仲間選びである、ということです。
今回は、集団塾と家庭教師の違いをスッキリ整理しながら、家庭教師という強力な助っ人を迎えたときに、どのような心構えで向き合えばプロジェクトが成功するのか、その基本について優しくお話ししていきます。
【集団塾と家庭教師は何が違う?それぞれの特徴を整理しよう】
外部の力を借りると決めたとき、まずはそれぞれの特徴を知ることから始めましょう。ここでは、集団塾と家庭教師の違いを、プロジェクトを支える仕組みの視点から解説します。
集団塾は、あらかじめ決められたスケジュールに沿って、みんなで一斉に進む大きな船のようなものです。
メリットは、周りに同じ目標を持つライバルがたくさんいるため、競争心が刺激されてモチベーションが上がりやすいことです。また、大手の塾であれば、過去の受験データが豊富にあることも安心材料になります。
一方でデメリットは、授業がどんどん先へ進んでしまうため、一度つまずくと置いてきぼりになりやすいことです。学校の部活や他の習い事が忙しい人にとっては、決められた曜日に必ず通うこと自体が大きな負担になることもあります。
これに対して家庭教師は、あなたのためだけに用意された、オーダーメイドの専属サポーターです。
授業の曜日や時間を自分の生活に合わせて自由に決められますし、何より自分の苦手な単元だけを、自分が納得できるまでじっくりと教えてもらうことができます。
ただし、周りにライバルがいないため、自分の本当の実力が今どのあたりにあるのか、外の様子が見えにくくなるというデメリットもあります。また、先生とお子さんとの相性が、勉強の成果を大きく左右するという特徴もあります。
【家庭教師を調達するメリットとデメリットを本音で語ります】
家庭教師という選択肢を考えるとき、メリットばかりに目を向けるのではなく、デメリットもあらかじめ知っておくことが、失敗しないための大切なポイントです。
最大のメリットは、授業がない日の過ごし方まで一緒に作っていける、ということです。
高校受験において、先生に習っている時間よりも、家で一人で机に向かっている時間の方が圧倒的に長いです。家庭教師の先生は、その一人きりの時間に何をどう勉強すればいいのか、毎日の宿題や自習の計画まで、お子さんの体力やスケジュールに合わせて細かく調整してくれます。
逆に、気をつけておくべきデメリットは、先生に依存しすぎてしまうリスクがあることです。
先生が目の前にいるときはスラスラ解けるけれど、先生が帰った後に一人でやってみると全く解けない、という状態になってしまうのは、プロジェクトとしては黄色信号です。また、先生が優しすぎて、ついついおしゃべりの時間が増えてしまい、勉強の進みが遅くなってしまうということも、人間のリアルな問題としてよく起こります。
これらのメリットとデメリットをしっかりと理解した上で、わが家の状況に本当に合っているかどうかを見極めることが、最初の目利きとして非常に重要になります。
【家庭教師の先生を外注業者ではなくチームの仲間として迎える向き合い方】
もし、わが家の助っ人として家庭教師の先生を迎えることに決まったら、ここからの向き合い方がプロジェクトの成敗を分けます。
一番やってはいけないのは、お金を払って先生を雇ったのだから、あとは勉強のことはすべて先生に丸投げします、という態度をとってしまうことです。親御さんや生徒の皆さんが、先生のことを単なる外注業者として見ていると、家庭教師の本当の力は発揮されません。
家庭教師を上手に活用するための管理方法、それは、先生をわが家の受験チームのコアメンバー、つまり大切な仲間として温かく迎え入れることです。
家庭教師の先生が一番困るのは、お子さんの家庭での本当の様子が見えないことです。
今週は部活の大会があってヘトヘトなんです、とか、実は今、他の習い事の発表会が近くて宿題をやる時間が全然取れないんです、といった、リアルな生活の状況を、ぜひ先生にオープンに共有してあげてください。
家庭内の状況を隠さずに教えてもらえると、先生は、じゃあ今週は宿題の量を半分にして、基礎の確認だけに絞ろうか、というように、今の状況に合わせた柔軟な作戦を立てることができます。先生を孤立させず、親御さんと先生がしっかりとコミュニケーションのパイプをつないでおくこと。これが、家庭教師という最高の資源を100パーセント活かしきるための、最も優しい進め方です。
【他の習い事と比較してわかる、受験のパートナー選びのコツ】
ここで、冒頭でお話しした他の習い事との比較に戻ってみましょう。
例えば、サッカースクールやピアノ教室の場合、基本的にはそのレッスンの時間内に先生から指導を受け、その場で練習することがメインになりますよね。
しかし、受験のプロジェクトにおいては、レッスンの時間だけ頑張っても合格には届きません。大切なのは、授業がない日にどれだけ自分で正しく足を進められるかです。
ですから、受験のパートナーを選ぶときは、単に勉強の教え方が上手な先生を選ぶだけでなく、授業以外の日の過ごし方をコントロールしてくれる存在かどうかに注目してください。
宿題の出し方は細かく指定してくれるか
次の指導日までの日々のやることリストを一緒に作ってくれるか
遅れが出たときに、スケジュールをパズルのように組み替えてくれるか
このような、日々の実行を支えてくれる管理能力を持った先生こそが、高校受験という長い道のりを一緒に走り抜いてくれる、最高のパートナーになります。
【最後に:最高のチームでゴールを目指そう】
高校受験というプロジェクトは、お子さんが一人で孤独に戦うものではありません。また、親御さんだけで全てのプレッシャーを背負い込むものでもありません。
わが家の現状を冷静に見つめ、集団塾の大きな船に乗るのがいいのか、それとも家庭教師という専属サポーターを呼ぶのがいいのかを、みんなで話し合って決める。そして、迎えた先生を大切な仲間として信頼し、みんなで同じゴールに向かって情報を共有し合っていく。
この温かいチームの形ができあがったとき、受験勉強の効率は劇的に高まり、合格への道筋がはっきりと見えてきます。
私たちは、皆さんが自分たちのチームに最適な仲間を見つけ、笑顔で最高のゴールにたどり着けるよう、専門的な知見から全力でサポートし続けます。まずは、今のお子さんの毎日のスケジュールを眺めてみて、どこに助っ人の力が必要かを家族で優しく話し合うことから、新しい一歩を踏み出してみませんか。