🚨【駿台講師が暴露】早慶とMARCHを分ける「たった1つの習慣」の正体

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2025/6/1

早慶合格者とMARCH学生の決定的な違い - 復習への取り組み方


受験指導を長年続けてきて、早慶に合格する学生とMARCH(明治・青山学院・立教・中央・法政)に進学する学生の間には、明確な違いがあることに気づいた。それは決して能力の差ではない。勉強への取り組み方、特に「間違いとの向き合い方」に大きな違いがあるのだ。


夏期講習最終日の出来事


駿台の「スーパーαクラス」での出来事を今でも鮮明に覚えている。夏期講習の最終日、授業が終わった後、一人の生徒が教壇まで駆け寄ってきた。彼は普段、クラスでは目立たない存在だったが、毎回必死に板書を写している姿が印象的だった。

「先生、この使い終わったテキストの復習方法を教えてください」


彼の手には、夏期講習で使用したテキストがあった。そのテキストには、彼が解答できなかった箇所に丁寧にマークが付けられていた。彼は自分の弱点を明確に把握し、それを克服したいという強い意志を持っていた。後に彼は早稲田大学政治経済学部に合格した。


英検準1級指導で見えた現実


最近、英検準1級の指導を頻繁に行っているが、そこでも同様の傾向を目の当たりにしている。過去問演習の際、特に直近の過去問を解く時に興味深い現象が起きる。


多くの生徒は「それ先生、僕が受験したテストです。もう既に復習して答えを覚えてしまっているんです」といったことを言わない。むしろ、その問題を初めて解くかのように取り組んでいく。つまり、一度解いた問題であっても、間違った箇所の本質的な理解ができていないため、同じ間違いを繰り返してしまうのだ。


早慶合格組の戦略:「しらみつぶし作戦」


早慶に合格する学生の特徴は、間違いを徹底的に分析し、同じミスを二度と繰り返さない「しらみつぶし作戦」を実践していることだ。


彼らは以下のような取り組みをしている:

徹底的な誤答分析

間違えた問題に対して「なぜ間違えたのか」を深く掘り下げる。単純な英文法の理解不足なのか、概念理解が不十分なのか、読解力の問題なのかを明確に分類する。


弱点の見える化

自分の苦手分野や頻繁にミスする箇所を記録し、優先順位をつけて対策を立てる。感情的にならず、客観的に自分の実力を把握している。


復習の質を重視

同じ問題を何度も解くのではなく、類似問題での応用力を身につける。根本的な理解を深めることで、初見問題にも対応できる力を養う。


MARCH組の戦略:「量的拡大作戦」


一方、MARCHレベルで止まってしまう学生は、「とにかく時間と量をこなす」という戦略を取りがちだ。

問題数重視の勉強法

間違いの質よりも、解いた問題数を重視する傾向がある。「今日は英単語を200単語覚えた」という量的な満足感を求める。


表面的な復習

間違えた問題の答えを確認するだけで、なぜ間違えたのかの分析が浅い。同じタイプの問題で再び間違える可能性が高い。


時間投入量への依存

勉強時間の長さを成果の指標とし、効率性や質的向上への意識が薄い。


成功への分岐点


この違いは、勉強への根本的な姿勢の違いから生まれる。早慶合格者は「完璧主義」的な側面があり、一つ一つの問題に対して妥協しない。一方、MARCH組は「努力量主義」で、頑張っている自分に満足してしまう傾向がある。


重要なのは、どちらが良い悪いという話ではなく、目標に応じて適切な戦略を選択することだ。しかし、より高いレベルを目指すのであれば、間違いと真摯に向き合い、一つ一つを丁寧に潰していく姿勢が不可欠である。


受験は単なる知識の詰め込みではない。自分の弱点と向き合い、それを克服していく過程で培われる思考力と粘り強さこそが、その後の人生においても大きな財産となるのだ。


あなたならどちらを選ぶか

最後に一つ問いかけをしたい。もしあなたが経営者だとして、以下のどちらのタイプの人材を自分の会社に雇いたいだろうか。


一人目は、自分のミスを絶対に許さず、一つ一つの問題に対して完璧を求める早慶合格組のような人材。もう一人は、とにかく量で押してくる、少々の間違いがあっても勢いとエネルギーで突き進むMARCH組のような人材。


この問いに対する答えこそが、あなた自身がどのような学習スタイルを目指すべきかのヒントになるはずだ。

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