【偏差値40から65へ】立命館大学全学統一入試英語の傾向と対策完全ガイド2025|大問別攻略法で8割突破

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2025/8/6

立命館大学全学統一入試英語完全攻略ガイド【2025年度版】過去問を徹底分析

目次

  • ▶ 立命館大学英語入試の全体像と最新動向
  • ▶ 大問別詳細攻略法と出題傾向
  • ◆ 大問Ⅰ:第一長文読解(配点29点・約25分)
  • ◆ 大問Ⅱ:第二長文読解(配点31点・約20分)
  • ◆ 大問Ⅲ:会話文読解(配点24点・約15分)
  • ◆ 大問Ⅳ:文法・語法問題(配点16点・約10分)
  • ◆ 大問Ⅴ:語彙問題(配点20点・約10分)
  • ▶ 最適な時間配分戦略と解答順序
  • ▶ 設問タイプ別対策の深化
  • ▶ 長文テーマ別対策の深化
  • ▶ 過去問演習の戦略的活用法
  • ▶ 年間学習スケジュールの最適化
  • ▶ 効果的な参考書・問題集選択指南
  • ▶ 模試活用と弱点分析システム
  • ▶ 本番直前対策と当日戦術
  • ▶ 関関同立併願戦略
  • ▶ 合格体験談に基づく成功パターン


立命館大学英語入試の全体像と最新動向

  • 立命館大学全学統一方式は関関同立の中でも最も受験者数が多く、2026年度入試においても、入試問題の傾向・形式を変更しませんという公式発表があります。つまり過去問対策が非常に有効であることが保証されています。

基本情報と配点構成

試験時間と形式

  • 試験時間80分、解答方式はマークセンス法で、記述問題は一切出題されません。文系学部は長文問題が60点、文法問題が60点の合計120点満点となっています。一方で理系学部は長文50点、文法50点の合計100点満点となっています。

合格に必要な得点率

  • 全学部統一方式の合格最低得点率を見ると、文系学部は70%前後、理系学部は60%前後となっています。英語を得点源にしたい受験生は8割越えを目標に設定すべきです。

2025年度最新の出題傾向分析

  • 2025年度立命館大学全学統一方式の講評では、全体としては平年並みの難易度でした。過去5年間で大きな形式変更はなく、安定した出題パターンが続いています。


大問別詳細攻略法と出題傾向

大問Ⅰ:第一長文読解(配点29点・約25分)

出題テーマの詳細傾向

  • 2020年は宇宙開発に関する英文が出題されました。立命館大学の長文では科学技術、環境問題、社会問題、教育論、心理学、医学などの学術的なテーマが頻出します。特に近年は AI技術、気候変動、SDGs関連、グローバル化といった現代的なトピックが好まれる傾向にあります。

過去5年間の出題テーマ詳細

  • ▶ 2024年度:持続可能な都市開発とスマートシティ技術
  • ▶ 2023年度:言語学習における脳科学的アプローチ
  • ▶ 2022年度:気候変動が生態系に与える影響
  • ▶ 2021年度:デジタル技術が教育に与える変革
  • ▶ 2020年度:宇宙開発と国際協力の重要性

文章構成パターンの分析

  • 750語程度の論説文形式で、典型的な構成は「問題提起→複数の根拠提示→結論」という流れです。各段落は約150語前後で構成され、第1段落で主題提示、第2〜4段落で具体的な論拠、最終段落で結論というパターンが最も多く見られます。

設問形式の詳細分析

▶ 内容把握問題4問(各3点・計12点)

この設問では、段落ごとの要点理解が問われます。「第3段落で述べられている主な内容は何か」といった形式で、段落の要旨を正確に把握する能力が試されます。出題パターンは以下の通り:

  • ◇ 第1パターン:段落の主題文の言い換え(約50%)
  • ◇ 第2パターン:段落内の具体例の要約(約30%)
  • ◇ 第3パターン:段落間の関係性の理解(約20%)


▶ 内容一致問題5問(各3点・計15点)

立命館大学独特の「正しい」「間違い」「どちらとも言えない」の3択形式です。「どちらとも言えない」の判定が最も困難で、本文に明記されていない推論を要求する選択肢を見抜く力が必要です。

典型的な「どちらとも言えない」選択肢の特徴

  • ◆ 本文:「研究により示唆されている」→選択肢:「確実に証明されている」
  • ◆ 本文:「一部の専門家が指摘している」→選択肢:「すべての専門家が同意している」
  • ◆ 本文:「現在の状況では」→選択肢:「将来的にも変わらず」
  • ◆ 本文:「可能性がある」→選択肢:「必然的に起こる」

▶ 要約選択問題1問(2点)

全体の主旨を一文で表現した選択肢を選ぶ問題です。詳細な内容ではなく、筆者の最も伝えたいメッセージを把握する俯瞰的な読解力が求められます。

真偽判定問題の段階的攻略法

  • ◇ 第1段階:選択肢の主張内容を正確に把握
  • ◇ 第2段階:本文中の関連箇所を特定
  • ◇ 第3段階:表現の一致度を詳細に検証
  • ◇ 第4段階:推論の妥当性を慎重に判断

この手順を踏むことで、立命館大学特有の微妙な判定が求められる問題に対応できます。


大問Ⅱ:第二長文読解(配点31点・約20分)

出題テーマの特徴と頻出分野

大問Ⅰよりもやや読みやすいテーマが選ばれる傾向があり、文化論、生活習慣、人間関係、教育制度などの身近な社会的トピックが多く出題されます。650語程度で大問Ⅰより短めですが、設問数が多いため効率的な処理が求められます。

過去5年間の大問Ⅱテーマ分析

  • ▶ 文化・社会系(約40%):多文化共生、世代間格差、働き方改革
  • ▶ 教育・心理系(約35%):学習方法論、認知科学、発達心理学
  • ▶ 生活・健康系(約25%):食生活と健康、運動習慣、ストレス管理

空欄補充問題の出題パターン詳細

▶ 接続表現の補充(約3問・出題率100%)

However, Therefore, In addition, Furthermore, Nevertheless, Consequently などの論理関係を示す語句を選択する問題です。前後の文脈から論理の流れを把握する力が試されます。

  • ◇ 順接パターン:Moreover, Furthermore, In addition, Additionally
  • ◇ 逆接パターン:However, Nevertheless, On the other hand, In contrast
  • ◇ 因果パターン:Therefore, Consequently, As a result, Thus
  • ◇ 例示パターン:For example, For instance, Specifically, Namely


▶ 語彙の補充(約3問・出題率95%)

文脈に適した語彙を選択する問題で、類義語の微妙な意味の違いを理解している必要があります。particularly, especially, specifically などの使い分けが頻出です。

  • ◇ 程度副詞:particularly(特に), especially(とりわけ), specifically(具体的に)
  • ◇ 頻度副詞:frequently(頻繁に), occasionally(時折), rarely(めったに)
  • ◇ 態度副詞:obviously(明らかに), apparently(どうやら), presumably(おそらく)


▶ 代名詞・指示語の補充(約2問・出題率85%)

it, this, these, those, such などが何を指しているかを文脈から判断する問題です。指示内容が2〜3文離れた箇所にある場合も多く、広範囲な文脈把握が必要です。

指示語問題の距離別分析

  • ◇ 近接型(1〜2文前):約45%
  • ◇ 中距離型(3〜5文前):約40%
  • ◇ 遠距離型(前段落・5文以上前):約15%


指示語問題の具体的解法手順

  1. 第1手順:指示語の品詞確認(代名詞、形容詞、副詞)
  2. 第2手順:指示語を含む文の構造分析
  3. 第3手順:文脈における指示内容の論理的位置推定
  4. 第4手順:候補箇所の内容確認と妥当性検証


大問Ⅲ:会話文読解(配点24点・約15分)

出題シチュエーションの詳細分析

立命館大学の会話文では以下のような状況設定が頻出します:

  • ▶ 大学生同士の学習・進路相談(約40%)
  • ▶ 友人同士の趣味・娯楽に関する話題(約25%)
  • ▶ 店員と客の接客場面(約20%)
  • ▶ 家族間の日常会話(約15%)

会話の展開パターン詳細

▶ 問題発見型会話(約40%)

A:問題・困りごとの相談→B:状況確認の質問→A:詳細説明→B:解決策提案→A:感謝・同意

▶ 情報交換型会話(約30%)

A:話題提供→B:関連質問→A:詳細説明→B:自分の経験共有→A:感想・まとめ

▶ 計画立案型会話(約20%)

A:提案→B:確認質問→A:詳細説明→B:条件・修正提案→A:合意

▶ 意見交換型会話(約10%)

A:意見表明→B:反対意見→A:根拠提示→B:妥協案提示→A:合意


頻出会話表現の機能別分類

▶ 提案・勧誘表現群

Why don't you...? / How about...? / What do you say to...? / Let's... / I suggest that... / Would you like to...? / How would you feel about...?

▶ 同意・賛成表現群

That sounds good. / I couldn't agree more. / Exactly. / That's right. / I'm with you on that. / Absolutely. / You're absolutely right.

▶ 反対・拒否表現群

I'm afraid I can't... / I don't think so. / That's not quite right. / I'm not sure about that. / I have to disagree. / That doesn't sound right.

▶ 驚き・感嘆表現群

Really? / No kidding! / You're joking! / I can't believe it! / That's amazing! / Wow! / Incredible!

▶ 困惑・質問表現群

I'm confused. / What do you mean? / Could you explain that? / I don't get it. / I'm not following you. / Could you clarify?


選択肢の効率的処理システム

10個の選択肢を効率的に処理するため、以下の分類システムを使用します:

  • ○印:明らかに適切な選択肢
  • △印:文脈次第で適切な可能性がある選択肢
  • ×印:明らかに不適切な選択肢


まず×印の選択肢を消去し、○印と△印の選択肢で最終判断を行います。


空欄予測の技術体系

空欄の前後3語以内にある機能語から会話の方向性を予測します:

  • ◇ What, How → 情報要求の返答が続く
  • ◇ But, However → 反対意見や修正が続く
  • ◇ So, Then → 結論や次の行動が続く
  • ◇ Oh, Well → 反応や話題転換が続く
  • ◇ Actually, In fact → 訂正や補足説明が続く


大問Ⅳ:文法・語法問題(配点16点・約10分)

頻出文法項目の詳細分析と出題頻度

▶ 動詞の語法(出題頻度約25%)

suggest doing / recommend that S should / prevent A from doing / enable A to do / allow A to do / persuade A to do / encourage A to do / forbid A to do など、動詞の後に続く目的語の形を問う問題が最頻出です。


動詞語法の重要パターン

  • ◇ 動名詞を取る動詞:avoid, mind, enjoy, finish, consider, suggest, recommend
  • ◇ to不定詞を取る動詞:decide, want, hope, expect, plan, agree, refuse
  • ◇ 両方取る動詞:remember, forget, stop, try, regret(意味が変わる)
  • ◇ 目的語+to不定詞:want A to do, expect A to do, allow A to do


▶ 前置詞の用法(出題頻度約20%)

in terms of, with regard to, on behalf of, by means of, in spite of, due to, according to, instead of などの熟語的前置詞の使い分けが頻繁に問われます。


前置詞の意味別分類

  • ◇ 原因・理由:due to, because of, owing to, thanks to
  • ◇ 手段・方法:by means of, through, via, by way of
  • ◇ 関連・関して:with regard to, in terms of, as for, concerning
  • ◇ 対比・代替:instead of, rather than, in place of, as opposed to


▶ 時制・仮定法(出題頻度約15%)

仮定法過去完了の if 節と主節の対応、時制の一致における微妙な例外規則、完了形の用法区別が出題されます。

時制問題の頻出パターン

  • ◇ 現在完了 vs 過去形:継続・経験・完了・結果の判別
  • ◇ 過去完了の用法:大過去、仮定法過去完了との区別
  • ◇ 未来表現:will vs be going to vs 現在進行形での未来
  • ◇ 時制の一致:例外的に一致しない場合の理解


▶ 分詞構文(出題頻度約15%)

現在分詞と過去分詞の使い分け、分詞構文の意味(時、理由、条件、譲歩、付帯状況)の判定が頻出です。

分詞構文の意味判別

  • ◇ 時間:When he saw her, ... = Seeing her, ...
  • ◇ 理由:Because he was tired, ... = Being tired, ...
  • ◇ 条件:If you turn left, ... = Turning left, ...
  • ◇ 譲歩:Though he studied hard, ... = Studying hard, ...
  • ◇ 付帯状況:He walked away, singing. = 歌いながら去った


▶ 関係詞(出題頻度約15%)

関係代名詞の格の判定、関係副詞との使い分け、先行詞の特殊なケース(the way, the reason, the time)が出題されます。

関係詞選択の判別法

  • ◇ 先行詞+関係詞以下の文の完成度確認
  • ◇ 格の判定:主格(who, which)vs 目的格(whom, which)vs 所有格(whose)
  • ◇ 関係副詞の判定:where(場所), when(時), why(理由), how(方法)
  • ◇ what の特殊用法:先行詞を含む関係代名詞


▶ その他の頻出項目(出題頻度約10%)

比較構文の特殊形、接続詞と前置詞の区別、否定表現の語法、強調構文の識別などが散発的に出題されます。

文法問題の瞬発力向上法

知識で瞬時に判断できる問題は3秒以内、考察が必要な問題でも15秒以内に処理することを目標とします。選択肢を見た瞬間に文法項目を特定し、該当する規則を適用する反射的な対応力を養成してください。


大問Ⅴ:語彙問題(配点20点・約10分)

語彙問題の出題レベル詳細分析

  • 立命館大学の英語では、時折、英検準一級〜英検一級程度の英単語が出題されることがありますが、基本的にはターゲット1900レベルの語彙が中心となります。極端に難しい単語は受験生のほとんどが解けないため特に対策する必要はありません。


空所補充問題の詳細傾向分析

▶ 紛らわしい語彙の使い分け(約60%)

economic(経済の)/ economical(経済的な), historic(歴史的に重要な)/ historical(歴史の), affect(影響を与える)/ effect(影響・効果), compliment(褒め言葉)/ complement(補完)などの類似語彙の使い分けが頻出です。


頻出紛らわしい語彙ペア

  • ◇ economic / economical:経済の / 経済的な
  • ◇ electric / electrical:電気の / 電気に関する
  • ◇ classic / classical:一流の / 古典の
  • ◇ industrial / industrious:工業の / 勤勉な
  • ◇ sensible / sensitive:分別のある / 敏感な


▶ 多義語の文脈判定(約25%)

run(経営する、流れる、実行する), develop(発達する、開発する、現像する), address(演説する、取り組む、宛先)など、複数の意味を持つ語彙の適切な意味を文脈から判断する問題です。

頻出多義語と主要な意味

  • ◇ run:走る / 経営する / 流れる / 実行する / 続く
  • ◇ develop:発達する / 開発する / 現像する / 発症する
  • ◇ address:演説する / 取り組む / 宛先を書く / 話しかける
  • ◇ subject:主題 / 科目 / 被験者 / 支配下にある
  • ◇ present:現在の / 出席している / 贈り物 / 提示する


▶ 語法を含む語彙問題(約15%)

make a sacrifice(犠牲を払う), take advantage of(利用する), pay attention to(注意を払う), make progress(進歩する)など、語法知識も必要な熟語的表現の空欄補充です。

同義語選択問題の攻略戦略詳細

完全に一致する同義語ではなく、文脈に最も適合する類義語を選ぶ柔軟な思考力が求められます。選択肢の語彙レベルは本文より易しく設定されることが多いため、難しい語彙を平易な表現に言い換える能力が重要です。

同義語選択の判定基準

  • ◇ 語彙レベルの考慮:formal → informal への言い換え
  • ◇ ニュアンスの保持:肯定的・否定的・中立的な意味合いの維持
  • ◇ 文体の統一:学術的文章にふさわしい語彙の選択
  • ◇ コロケーション:周辺語彙との自然な組み合わせ


最適な時間配分戦略と解答順序

戦略的解答順序の理論的根拠

解く順番は文法→会話→長文がおすすめです。この順序にする理由は以下の通りです:

知識問題優先の理論

  • 文法・語彙問題は知識があれば確実に得点でき、思考時間が最小限で済みます。長文読解で疲労する前に処理することで、集中力を温存できます。

会話文の中間処理戦略

  • 会話文は長文ほど体力を消耗せず、かつ確実に得点できるため、文法・語彙の後に処理することで精神的な安定を図れます。


詳細時間配分の最適化

▶ 大問Ⅳ(文法・語法):7分間

  • 各問題30〜40秒のペースで処理。わからない問題は即座に次へ移行し、後で戻ってくる方式を採用します。

▶ 大問Ⅴ(語彙):8分間

  • 空所補充は各30秒、同義語選択は各40秒を目安とします。文脈理解に時間をかけすぎないよう注意が必要です。

▶ 大問Ⅲ(会話文):15分間

  • 選択肢の事前確認に3分、本文読解と解答に10分、見直しに2分を配分します。

▶ 大問Ⅰ(第一長文):25分間

  • 本文読解に15分、設問処理に8分、見直しに2分という配分が理想的です。

▶ 大問Ⅱ(第二長文):20分間

  • 本文読解に12分、設問処理に6分、見直しに2分を目安とします。

▶ 全体見直し:5分間

  • 特に真偽判定問題とマークミスの確認に重点を置きます。


時間不足対策の緊急プラン

制限時間内に全問処理できない場合の優先順位:

  • ◇ 最優先:大問Ⅳ・Ⅴ(文法・語彙)の完答
  • ◇ 第2優先:大問Ⅲ(会話文)の完答
  • ◇ 第3優先:大問Ⅰの内容把握・要約問題
  • ◇ 第4優先:大問Ⅱの空欄補充問題
  • ◇ 第5優先:大問Ⅰの内容一致問題

この順序で処理することで、限られた時間でも最大限の得点を確保できます。


設問タイプ別対策の深化

長文読解の効率的アプローチ

段落ごとの解答法の詳細手順

段落ごとで区切って解答する方が正答率は上がります。具体的な手順は以下の通り:

  • ◇ 手順1:第1段落を読んで主題を把握
  • ◇ 手順2:関連する設問があれば即座に解答
  • ◇ 手順3:第2段落を読んで論点1を理解
  • ◇ 手順4:該当する設問を処理
  • ◇ 手順5:この流れを最終段落まで継続

集中度の使い分け技術

文章の構成は主張、根拠1、根拠2、根拠3、結論などとある程度決まっており、集中して読むパートと流してもよいパートがあります:

  • ◇ 重点読解箇所:主題文、結論文、転換点の接続語
  • ◇ 流し読み箇所:具体例、引用部分、詳細な数値データ
  • ◇ 中程度注意箇所:根拠提示部分、比較対象の説明


選択肢判定の精度向上システム

消去法の段階的実行

本文ではこんなことを言ってるからこの選択肢は×、というようにすべての選択肢に理由を付けて消してこの選択肢だけは保留(正解かも知れないが、断言しずらい)というものだけが正解になります

消去法の具体的チェックポイント

  • ◇ 主語の一致確認:選択肢と本文で同じ主体について述べているか
  • ◇ 動詞の一致確認:動作・状態が本文の記述と合致しているか
  • ◇ 修飾語の確認:程度・頻度・時間の修飾が適切か
  • ◇ 論理関係の確認:因果・対比・例示関係が正しく反映されているか


長文テーマ別対策の深化

頻出テーマの背景知識整備

科学技術系テーマの重要語彙

innovation(革新), breakthrough(突破口), sustainable(持続可能な), renewable(再生可能な), artificial intelligence(人工知能), genetic engineering(遺伝子工学), biotechnology(バイオテクノロジー), nanotechnology(ナノテクノロジー), automation(自動化), digitalization(デジタル化)

社会問題系テーマの重要語彙

inequality(不平等), diversity(多様性), inclusion(包摂), accessibility(アクセス可能性), urbanization(都市化), migration(移住), demographic(人口統計の), infrastructure(インフラ), welfare(福祉), sustainability(持続可能性)

教育・文化系テーマの重要語彙

curriculum(カリキュラム), pedagogy(教育学), literacy(読み書き能力), multicultural(多文化の), heritage(遺産), tradition(伝統), contemporary(現代の), aesthetic(美的な), cognitive(認知の), psychological(心理学的な)


テーマ別読解ストラテジー

科学技術系文章の読解法

  • 実験結果、統計データ、因果関係の説明が多いため、数値や研究結果に注目しながら読み進めます。「研究によると」「データは示している」などの表現の後に重要な情報が続くことが多いです。

社会問題系文章の読解法

  • 現状分析、問題点の指摘、解決策の提示という構成が典型的です。対比構造(昔vs今、A国vsB国)に注意を払い、筆者の主張の根拠となる部分を重点的に読んでください。

教育・文化系文章の読解法

  • 体験談や事例が多く含まれるため、一般論と具体例を区別して読むことが重要です。筆者の価値観や主観的判断が表れやすいテーマのため、客観的事実と主観的意見を分けて理解してください。


過去問演習の戦略的活用法

段階別過去問活用法の詳細

第1段階:実力診断期(基礎学習開始時)

まず1年分を時間無制限で解き、現在の実力と目標点との差を確認します。間違えた問題の分析により、優先的に強化すべき分野を特定してください。

  • ◇ 語彙不足による失点:単語帳の強化が必要
  • ◇ 文法理解不足:基礎文法書での復習が必要
  • ◇ 読解スピード不足:速読練習の強化が必要
  • ◇ 問題形式不慣れ:類似問題での練習が必要

第2段階:形式慣れ期(基礎力完成後)

各大問を個別に時間制限付きで解き、問題形式に慣れることを目的とします。特に立命館大学独特の真偽判定問題に重点を置いて練習してください。

第3段階:実戦力養成期(応用力向上時)

制限時間80分で複数年分を解き、時間配分の感覚を身につけます。目標は制限時間内に全問処理し、見直し時間を5分確保することです。

第4段階:調整・確認期(直前期)

本番と同じ時間帯に過去問を解き、集中力のピークを試験時間に合わせる訓練を行います。間違いノートを活用し、頻出の間違いパターンを最終確認してください。


復習の体系化と深化

根拠特定の訓練法

  • 正解の根拠となる箇所を本文の「第○段落第○文」まで正確に特定し、なぜその箇所が根拠となるのかを論理的に説明できるレベルまで理解を深めます。

復習ノートの作成システム

  • ◇ 間違えた問題番号と正解番号
  • ◇ 間違えた理由の分類(語彙・文法・読解・時間不足)
  • ◇ 正解の根拠となる本文箇所
  • ◇ 類似問題での注意点
  • ◇ 覚え直すべき語彙・表現

不正解選択肢の分析法

なぜその選択肢が不正解なのかを明確に説明できるようになることで、似たような問題での判断精度が向上します。

  • ◇ 事実誤認:本文の内容と明らかに異なる
  • ◇ 過度な一般化:部分的事実を全体に適用している
  • ◇ 時制の不一致:時間的設定が本文と異なる
  • ◇ 推論の飛躍:本文から導けない結論を述べている


年間学習スケジュールの最適化

段階別到達目標の詳細設定

春期(4月〜7月):基礎力完成期

▶ 語彙目標:ターゲット1900の1800語完全習得

  • 受験頻出の基本語彙を確実に定着させ、多義語の主要な意味も併せて覚えます。1日50語のペースで36日間かけて一周し、その後は復習中心で定着を図ります。

▶ 文法目標:Next Stage全項目の80%理解

  • 基礎文法の全項目を理解し、標準的な問題であれば瞬時に判断できるレベルを目指します。特に動詞の語法、前置詞、関係詞は完璧に仕上げてください。

▶ 長文目標:500語レベルの文章を辞書なしで70%理解

  • まずは正確性を重視し、一文一文を丁寧に読み取る精読力を養成します。わからない語彙があっても文脈から推測する力も併せて鍛えます。

▶ 会話目標:基本的な会話表現100パターンの習得

  • 日常会話でよく使われる表現パターンを体系的に覚え、会話の流れを予測できるようになることを目指します。


夏期(8月〜9月):応用力養成期

▶ 語彙目標:速読英熟語・リンガメタリカでの専門語彙拡充

  • 基本語彙に加えて、学術的な文章で使われる専門語彙や熟語表現を習得します。特に立命館大学で頻出する科学技術・社会問題分野の語彙を重点的に学習してください。

▶ 文法目標:応用問題での90%正答率達成

  • 基礎文法の知識を応用し、複雑な文構造や例外的な用法にも対応できる実力を身につけます。間違えやすい項目を重点的に復習し、弱点を克服してください。

▶ 長文目標:700語レベルの文章を制限時間内で処理

  • 立命館大学の実際の長文に近い分量で、速読と精読のバランスを取る練習を行います。段落ごとの要旨把握と全体の論理構造の理解を同時に行う技術を習得してください。

▶ 会話目標:文脈に応じた適切な表現選択能力の養成

  • 単なる表現の暗記ではなく、会話の状況や話者の関係性に応じて最適な表現を選択できる判断力を養成します。


秋期(10月〜12月):実戦力完成期

▶ 過去問目標:10年分以上の演習完了

  • 立命館大学の全学統一方式、学部個別方式の過去問を体系的に解き、出題パターンを完全に把握します。同じ問題形式の他大学の過去問も活用してください。

▶ 時間配分:80分での全問処理と5分見直しの実現

  • 本番と同じ条件で過去問を解き、安定した時間配分で全問処理できる実力を身につけます。時間配分の調整により、得点の最大化を図ってください。

▶ 弱点克服:模試結果に基づく個別強化の完了

  • 模試や過去問の結果から特定した弱点分野を、この期間で完全に克服します。苦手な問題形式に対する対策を徹底的に行ってください。

▶ 表現力:立命館特有の問題形式への完全適応

  • 真偽判定問題、会話文の選択肢選択など、立命館大学特有の問題形式に完全に慣れ、確実に得点できるレベルに到達します。


直前期(1月〜2月):調整・確認期

▶ 知識の最終確認:頻出語彙・文法事項の総チェック

  • これまで学習してきた知識に漏れがないか最終確認を行います。特に立命館大学で頻出する語彙・文法項目を重点的にチェックしてください。

▶ 時間配分の微調整:個人の特性に合わせた最適化

  • これまでの練習結果を踏まえ、自分の解答スピードや得意分野に応じて時間配分を微調整します。

▶ 体調管理:本番に向けたコンディション調整

  • 規則正しい生活リズムを確立し、試験当日に最高のパフォーマンスを発揮できるよう体調を整えます。

▶ 精神的準備:自信の構築と不安の解消

  • これまでの学習成果を確認し、本番への自信を築きます。想定される問題やトラブルへの対処法も事前に準備しておいてください。


効果的な参考書・問題集選択指南

段階別推奨教材の詳細解説

基礎段階の教材選択

▶ 語彙強化教材

  • 「システム英単語」は効率的な記憶法で定評があり、立命館大学レベルには十分対応できます。「ターゲット1900」は例文が豊富で、文脈での理解を深めるのに適しています。どちらか一冊を完璧に仕上げることが重要です。

▶ 文法強化教材

  • 「肘井の読解のための英文法」は読解に直結する文法事項を効率的に学習できます。「Next Stage」は網羅性が高く、立命館大学の文法問題に必要な知識をすべてカバーしています。

▶ 長文読解教材

  • 「英語長文レベル別問題集3・4」は段階的なレベルアップが可能で、解説も詳細です。立命館大学の長文レベルへのスムーズな移行ができます。

応用段階の教材選択

▶ 語彙発展教材

  • 「速読英熟語」は長文の中で熟語を覚えられるため、実戦的な語彙力を身につけることができます。「リンガメタリカ」は学術的なテーマの語彙を分野別に学習でき、立命館大学の長文テーマ対策に最適です。

▶ 文法応用教材

  • 「全解説頻出英文法・語法問題1000」は大学入試で実際に出題された問題を体系的に学習できます。立命館大学レベルの文法問題に十分対応できる実力を養成できます。

▶ 長文発展教材

  • 「英語長文ポラリス2」は最新の入試問題を使用し、立命館大学の出題形式に近い問題で練習できます。「やっておきたい英語長文700」は分量的に立命館大学の長文に最適です。


実戦段階の教材選択

▶ 過去問・類題教材

  • 「立命館大の英語(赤本)」は11年分の過去問を分析し、良問64題をセレクトしており、出題形式別の構成で苦手克服に最適です。「関関同立の英語(河合出版)」は関関同立レベルの類題演習に適しています。

▶ 会話文専門教材

  • 「大学入試英語会話問題が面白いほど解ける本」は会話文問題に特化した対策ができ、立命館大学の会話文問題攻略に直結します。



関関同立併願戦略

他大学との出題形式比較

同志社大学との比較

同志社大学は記述問題があり、より高度な英作文能力が求められます。立命館大学で培った読解力と語彙力は同志社対策の基盤となります。

関西大学との比較

関西大学は長文の分量が多く、より高い速読力が必要です。立命館大学での時間配分感覚を基に、さらなるスピードアップを図ってください。

関西学院大学との比較

関西学院大学は会話文の比重が高く、より実践的な英語運用能力が問われます。立命館大学の会話文対策を発展させ、より複雑な状況設定に対応する練習を行ってください。


併願校対策の効率化

共通分野の活用

語彙力と文法力は全大学共通で必要なため、立命館大学対策で身につけた基礎力を他大学でも活用できます。

差別化分野の対策

各大学の特徴的な問題形式については、個別の対策が必要です。立命館大学の真偽判定問題で培った精密な読解力は、他大学の複雑な問題にも応用できます。


合格体験談に基づく成功パターン

高得点合格者の共通戦略

基礎の徹底

  • 合格者の多くが基礎的な語彙・文法を完璧に仕上げてから応用に進んでいます。特に文法問題と語彙問題での取りこぼしを最小限に抑えることが高得点の鍵となっています。

過去問の徹底活用

  • 10年分以上の過去問を複数回解き、立命館大学の出題パターンを完全に把握した受験生の合格率が高くなっています。

時間配分の最適化

  • 自分の解答スピードと得意分野を正確に把握し、個人に最適化された時間配分を確立した受験生が安定した高得点を獲得しています。


逆転合格者の特徴

弱点の明確化と集中対策

  • 模試で偏差値50台前半だった受験生でも、弱点を明確に特定し、該当分野に学習時間を集中配分することで逆転合格を果たしています。

問題形式への適応

  • 立命館大学特有の真偽判定問題に苦手意識を持っていた受験生も、過去問での反復練習により克服し、むしろ得点源にしています。

最後まで諦めない姿勢

  • 直前期まで語彙力の向上や過去問演習を継続し、試験当日まで実力向上を図った受験生の合格率が高い傾向にあります。


立命館大学全学統一入試の英語は、基礎から標準レベルの問題を確実に処理する能力が合否を分けます。奇問や難問に惑わされず、着実な学習を継続することで、必ず合格圏内の得点力を身につけることができます。このガイドを参考に、計画的かつ効率的な学習を進め、立命館大学合格を勝ち取ってください。

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