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【2025年最新】英検準1級合格の鍵は語彙力!大問1で13問以上取る勉強法|18問中10問以下は不合格の真実

2025/10/20

英検準1級合格のための語彙力とは?

         大問1で13問が合格の分かれ目

英検準1級の合格を目指す受験生にとって、最初の関門となるのが大問1の語彙問題です。2024年度の試験リニューアル以降、この大問1は18問という構成になり、そのうち単純語彙が14問、熟語が4問という内訳になっています。実は、この18問の中で何問正解できるかが、合格への道を大きく左右する決定的な要素なのです。

合格のボーダーラインは13問

 私の指導経験から明確に言えることがあります。それは、大問1の語彙問題で18問中13問正解できるか否かが、合格の基準になるということです。これまで多くの生徒を見てきましたが、10問以下の正答率では合格した生徒は一人も存在しません。なぜ13問という数字が重要なのでしょうか。

 英検準1級の一次試験は、リーディング、リスニング、ライティングの3技能で構成され、合格ラインは1792点とされています。この合格ラインを突破するためには、各セクションで平均597点以上、つまり全体で7割から8割程度の正答率が必要です。語彙問題で13問正解できれば約72パーセントの正答率となり、これが他のセクションとのバランスを保ちながら合格圏内に入るための最低限の目安となるのです。

語彙問題が試験全体に与える影響

 大問1の語彙問題は、単なる点数稼ぎの場所ではありません。試験開始直後に取り組むこのセクションは、その後の試験全体のリズムを決定づける重要な役割を果たします。語彙問題でスムーズに正解を重ねることができれば、自信を持って長文読解やライティングに臨むことができます。逆に、ここでつまずいてしまうと、焦りが生まれ、後のセクションにも悪影響を及ぼしかねません。

 さらに、語彙力の向上は他のセクションの成績向上にも直結します。長文読解では、文脈から意味を推測する力も必要ですが、やはり基本となる単語を知っているか否かで理解度が大きく変わります。リスニングにおいても、聞き取った単語の意味を瞬時に理解できなければ、内容の把握が困難になります。つまり、語彙力は英検準1級における全ての技能の土台となる能力なのです。

準1級に必要な語彙レベルと出題傾向

 英検準1級で求められる語彙レベルは、大学中級程度とされ、約7500語が必要とされています。これは難関大学の入試に相当するレベルで、日常会話で使用する語彙よりもはるかに高度です。社会性の高いトピックで使われる語彙が中心となり、deteriorate(悪化する)、substantial(実質的な)、meticulous(細心の注意を払う)といった語彙が頻出します。

 大問1の語彙問題では、名詞、形容詞、動詞がほぼ同数ずつ出題され、副詞も問われます。選択肢として提示される4つの単語はいずれも準1級レベルの難易度を持つため、あいまいな知識では正解を選ぶことができません。確実な語彙力が要求されるのです。

効果的な語彙学習法

 では、どのようにして13問以上の正解を確保できる語彙力を身につければよいのでしょうか。まず重要なのは、頻出語彙を優先的に学習することです。英検準1級に特化した単語帳を使用し、出る順に効率よく覚えていくことが基本となります。

 ただし、単語帳を眺めるだけでは不十分です。単語を覚える際には、必ず例文とともに記憶することが重要です。単語が実際にどのような文脈で使われるのかを理解することで、試験本番での対応力が格段に向上します。また、音声を活用して発音を確認しながら学習することで、リスニング対策にもつながります。

 さらに、単語を覚えたら積極的にアウトプットする機会を作りましょう。英文を書く際や英会話の中で新しく覚えた単語を使ってみることで、記憶の定着率が高まります。インプットとアウトプットのサイクルを回すことが、語彙力を本物にする秘訣です。

試験直前の戦略

 試験が近づいてきたら、過去問や予想問題を使った実戦練習が欠かせません。大問1の語彙問題は、知識問題である性質上、考えても分からないものは分かりません。そのため、時間配分が非常に重要になります。目安としては、18問を10分程度で解答することを目標にしましょう。1問あたり約30秒のペースです。

 分からない問題に長時間悩むのは避けるべきです。むしろ、知っている問題を確実に正解し、分からない問題は消去法や語源からの推測などを活用して素早く判断することが重要です。残された時間を長文読解やライティングに充てることで、全体のバランスを保つことができます。

語彙問題の比重変化と対策

 2024年度の試験リニューアルで、語彙問題は25問から18問に減少しました。一見すると語彙の重要性が下がったように思えるかもしれませんが、実際にはそうではありません。問題数が減った分、一問一問の重みが増しているのです。従来であれば25問中17問程度の正解で合格ラインに達することができましたが、現在は18問中13問という高い正答率が求められています。

 この変化は、より確実な語彙力を身につける必要があることを意味しています。あいまいな知識では通用せず、確実に正解できる語彙の数を増やすことが合格への近道となります。

まとめ:語彙力こそが合格への最短ルート

 英検準1級の合格を確実なものにするためには、大問1の語彙問題で18問中13問以上の正解を目指すことが必須です。これは単なる目標ではなく、長年の指導経験から導き出された合格のための明確な基準です。

 語彙力の向上は一朝一夕にはいきません。しかし、正しい方法で継続的に学習を積み重ねることで、必ず結果はついてきます。頻出語彙を優先的に覚え、例文とともに記憶し、実際に使ってみる。このサイクルを回しながら、過去問での実戦練習を重ねることで、13問以上の正解を確保できる確実な語彙力を身につけることができるのです。

 語彙問題を制する者が英検準1級を制すると言っても過言ではありません。今日から、そして今この瞬間から、語彙力強化に向けた学習をスタートさせましょう。あなたの合格を心から応援しています。

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