大学受験、最後に落ちるのは学力が低い子ではない。18年間“親に決められてきた子”だ
大学受験で最終的に合格出来ないのは誰なのか?

――学力差を超えて、最後に結果を分ける“本当の要因”
大学受験で最終的に合格するのはどんな生徒なのか。
この問いに対し、多くの人は「学力」「偏差値」「要領の良さ」を思い浮かべるでしょう。
しかし、実際の受験現場では、同程度の学力の生徒同士、あるいはわずかに学力で劣る生徒が逆転合格するケースは決して珍しくありません。
では、最後に何が合否を分けるのか。
結論から言えば、
本当にその大学に入りたいと、自分の意思で思い続けられたかどうかです。
学力差は、最後にはほとんど意味を持たない
受験直前期になると、学力差は急速に縮まります。
模試の偏差値が5違っても、本番の得点差は数点ということも珍しくありません。
この段階で差を生むのは、
・どれだけ過去問を分析したか
・出題傾向を理解しているか
・弱点を自分で把握しているか
つまり、主体的に受験と向き合っているかどうかです。
そして、この主体性は「やらされている受験」からは決して生まれません。
本気で入りたい大学がある生徒は、行動が違う
本当にその大学に行きたい生徒は、行動の質が違います。
過去問の1問1問に意味を見出し、
なぜ間違えたのかを自分の言葉で説明し、
「次はどうするか」を自分で決めます。
ネットで情報を調べ、合格体験記を読み、
「自分ならどう戦うか」を考え続けます。
この姿勢は、他人に方向を決められている受験生には生まれません。
ここで、少し立ち止まって考えてほしいことがあります
この時期になると、
「この大学で本当にいいの?」
「もっと安全なところにしたら?」
「その勉強法で大丈夫?」
そんな言葉を、親が無意識のうちにかけてしまう場面があります。
しかし、ここで一つ、考えていただきたいのです。
あなたのお子さんは、もう18歳前後です。
日本の法律上も「成人」として扱われる年齢です。
つまり、
人生の選択を「自分で引き受ける年齢」に来ているということです。
親が方向付けを続けた子は、受験で伸びない
少し厳しいことを言いますが、重要な事実です。
この時期になっても、
・志望校を親が決め
・勉強の進め方を親が管理し
・不安になるたびに親が口を出す
そうした環境で育った子は、最後の最後で伸びません。
なぜなら、
「自分で決めて、責任を取る経験」を18年間ほとんどしてこなかったからです。
これは突然の問題ではありません。
そうなるように、18年間かけて育ててきた結果なのです。
本来、この時期の子供は親に反抗する
これは自然なことです。
自分の価値観を持ち、
自分の目標を定め、
「親とは違う選択」をし始める。
この反抗こそが、
「自分の人生を生き始めたサイン」でもあります。
このプロセスを奪われた子は、
受験でも、社会に出てからも、
常に「誰かの正解」を探し続けます。
大学受験は、親が一歩引いた家庭ほど成功する
最終的に合格を勝ち取る生徒の多くは、
親が「何もしない」のではなく、
「口を出さない覚悟」を決めています。
信じて任せる。
失敗の可能性も含めて、子供の選択を尊重する。
この環境があるからこそ、
子供は初めて「本気でやらなければならない受験」に向き合います。
大学受験で本当に問われているもの
大学受験は、単なる学力テストではありません。
・自分で目標を決められるか
・不安の中でも前に進めるか
・結果を自分の責任として受け止められるか
これらは、社会に出てから必要な力そのものです。
そして、その力は
親が手を離した瞬間からしか育ちません。
最後に
もし今、受験を前にして不安を感じているなら、
それは子供だけでなく、親も同じでしょう。
しかし、だからこそ問い直してほしいのです。
この受験は、誰の人生の選択なのか。
答えが「子供自身」であるなら、
今こそ、信じて任せる時期なのかもしれません。
大学受験で最終的に合格するのは、
学力が一番高い人ではありません。
自分の意思で進む覚悟を持った人です。