【2027年度入試】私立医学部の英語長文 難易度ランキング|31校の過去問傾向と対策を医学部英語講師が解説
私立医学部の英語で、長文が本当に難しい大学はどこなのか。
偏差値ランキングとは別に、「英語長文の本文そのもの」の難易度で私立医学部31校をランキングしました。
2024〜2026年度の過去問の出題傾向をもとに、各大学の長文の語数、テーマ、出題形式、英作文や和訳の有無まで整理しています。
2027年度入試で私立医学部を受験する人、志望校の英語対策に悩んでいる受験生と保護者の方は、併願校選びと過去問対策にぜひ役立ててください。
この記事を書いているのは、マナリンクで医学部・難関大の英語を教えているオンライン講師です。医学部予備校や大手予備校で約20年英語を指導し、私立医学部医学科の合格者を数多く送り出してきました。実際に生徒と過去問を解いてきた経験も踏まえて解説します。
この記事でわかること
私立医学部31校の英語長文 難易度ランキング(最新版)
慈恵・日本医科・慶應・順天堂など難関私立医学部の英語の特徴
各大学の長文の語数・テーマ・出題形式の傾向(2024〜2026年度)
偏差値順と「英語長文の難しさ」順が一致しない理由
志望校別に、何から英語対策を始めるべきか
私立医学部の英語をオンラインで対策する方法
目次
私立医学部の英語長文ランキングの評価基準
最上位グループ(1〜3位):慈恵・日本医科・慶應
上位グループ(4〜8位):国際医療福祉・近畿・昭和医科・順天堂・自治医科
中位上グループ(9〜13位):大阪医科薬科・産業医科・東北医科薬科・久留米・関西医科
中位グループ(14〜22位):東邦・北里・獨協・兵庫医科・聖マリアンナ・東京医科・埼玉医科・金沢医科・岩手医科
英文が比較的素直なグループ(23〜31位):藤田・愛知・東海・帝京・東京女子・川崎・日本・杏林・福岡
私立医学部の英語長文 よくある質問(Q&A)
まとめ:私立医学部の英語対策で最初にやるべきこと
私立医学部の英語対策をオンライン個別指導で
1. 私立医学部の英語長文ランキングの評価基準
このランキングでは、偏差値や合格のしやすさはいっさい考えに入れていません。
比べているのは、私立医学部の入試で長文として出される「英文そのもの」がどれだけ手ごわいか、という一点だけです。
判断の物差し
単語のレベル(医学部頻出の専門語彙、英検準1級〜1級レベルの語彙を含むか)
文の組み立ての入り組み方(構文の複雑さ)
テーマの抽象度、専門度(医療系・科学系・人文系)
論の運び方の複雑さ
一題の長さ(語数)と、読み切るまでの負担
設問の難易や時間配分は「参考情報」として添えるにとどめ、順位そのものには入れていません。
各大学の解説は、2024〜2026年度入試の過去問の出題をもとにしています。
2. 最上位グループ(1〜3位)
英語長文が最も難しい私立医学部
【1位】東京慈恵会医科大学
英語長文の難易度は私立医学部トップ
形式:60分・長文3題だけで構成(英作文も長文の中で出題)
英文の特徴:語注ゼロ、英検準1級〜1級クラスの単語、科学誌並みの題材
大問は3つとも長文で、本文の内容と合うものを選ぶ問題、文脈から語句を埋める問題、言い換え表現を選ぶ問題が柱になっています。そのうえで、長文の流れを受けて100語前後の意見英作文を書かせます。
いちばんの特徴は、本文に語注がまったく付かないことです。空欄に入れる単語も上級者向けのものが並び、NatureやScientific Americanのような科学誌を読み慣れておきたいほどです。題材の硬さでは、私立医学部の中で群を抜いています。
2025年度は、炎症と老化の関係、幼い頃の記憶が消えていく仕組み、人の体の一部を商品として扱うことの倫理、の3本でした。
形式は前年と変わらないものの、英文の分量が増え、本文との照合で迷わせる選択肢も目立ちました。60分でこれを読み切り、さらに英作文まで仕上げるのは、ほとんどの受験生にとって時間との戦いになります。
★ ここがポイント
単語の難しさ、専門性、語注なし。この三つが重なる以上、英文の難度では1位以外に置きようがありません。
【2位】日本医科大学
2,000語級の超長文と英語記述
形式:90分・大問3題(超長文、意見英作文、発音・語の定義)
英文の特徴:A4で4ページに及ぶ、2,000語クラスの一本勝負
大問1は、2021年度からA4用紙4枚分という桁外れの長さの英文が続いています。
記述では、動詞を文脈に合う形に変える問題、選んだ理由を日本語で書く問題があり、2024年度以降はこれに英語で説明させる問題が毎年加わるようになりました。
大問2は大問1のテーマについて100語ほどで自分の考えを書く英作文、大問3は発音・アクセントと、英語の定義文から単語を当てる問題です。
2025年度の題材は、長寿を追い求めすぎるアメリカの医療文化に疑問を投げかける論説でした。
正解をすべて選ばせる形式の選択問題が4つ含まれ、解くのにかなり手間のかかる大問でした。傾向、分量、難しさはいずれも前年とほぼ同じでした。
★ ここがポイント
一文ごとの難しさより、2,000語分の議論を頭に置いたまま最後まで読み通す持久力が問われます。
「論の運びの複雑さ」だけで比べれば、首位に立ってもおかしくない大学です。
【3位】慶應義塾大学 医学部
英文は素直、記述量は最多
形式:90分・大問3題(長文2題と意見英作文)
英文の特徴:一流紙・一流誌の論説。単語は高水準だが、文章自体は素直
2022年度に大問が4つから3つになり、それ以降は長文2題に設問がぎっしり詰め込まれる形が続いています。設問の中心は、和訳、英訳、内容の説明といった書かせる問題です。
2025年度は、The New York Timesに載った謝り方をめぐる記事と、Natureに載った「知らないことまで答えてしまうAIチャットボット」の記事が使われました。
書かせる問題は、日本語を英語にするものが4つ、英語を日本語にするものが7つ、日本語での説明が4つ、英語での説明が1つ。これに意見英作文が加わります。
その一方で、以前から定番だった「本文に一致・不一致・どちらとも言えない」の三択問題は、この年は出題されませんでした。
英文そのものは決して難解ではありません。手ごわさの正体は、限られた時間で大量の答案を書き上げることにあります。
★ ここがポイント
入試全体としては最難関でも、英文だけを取り出せば慈恵・日医より一段やさしい部類です。
偏差値の高さで慶應をトップに置くランキングは、英文の難しさを測れていません。
3. 上位グループ(4〜8位)
本文の難度が高い私立医学部
【4位】国際医療福祉大学
英文の特徴:題材も単語も高水準。ただし選択肢はひねりが少ない
文法・語法、並べ替え、誤りを見つける問題、読解で構成されます。誤り探しは文法の誤りだけでなく、話の筋に合わない箇所まで指摘させる手ごわいものです。
読解の英文は内容、語彙ともにレベルが高く、英文だけなら上位に入ります。選択肢が比較的素直なので、試験としての難しさは表に出にくい大学です。
時間のわりに問題数が多い点にも注意が必要です。
★ ここがポイント
「英文は重いのに、問われ方は素直」という型の代表例です。
【5位】近畿大学 医学部
海外メディアの生の英文
形式:語彙の小問と長文3題
英文の特徴:Forbes、Smithsonianなど海外メディアの英文をほぼそのまま使用
2026年度前期は、米国の食品医薬品局(FDA)が審査業務にAIを取り入れた話(Forbes)、日本の大卒者の就職率が過去最高になった話(英字版朝日新聞)、熱帯に住むカエルの鮮やかな色と毒の関係(Smithsonian)の3本でした。
後期も、AIに頼りすぎると脳の働きにどう響くかを扱ったNew York Postの記事が出ており、海外の一般向けメディアの英文が素材の中心です。
本文との一致を問う設問は、2025年度だけ本文の流れに沿った順に並んでいましたが、2026年度はまた順不同になりました。
答えの根拠を探して本文を何度も往復させられるため、時間を食う作りです。単語は、英検準1級から1級の単語集まで手を伸ばしておきたいところです。
★ ここがポイント
偏差値の位置は中ほどでも、英文の「生々しさ」と単語の水準は上位校に引けを取りません。
【6位】昭和医科大学
旧帝大レベルの学術的な長文
形式:大問3題(文法15問と長文2題)
英文の特徴:旧帝大の二次試験を思わせる学術的な論説、日本語での要約・説明
2026年度の長文は、言葉に頼らず察し合う文化と言葉で明示する文化の違いを入り口に、通信技術の発達が後者への移行を早めていると論じる文章と、病気を治すだけでなく感覚の回復まで視野に入れることが医療の目標を広げる、という文章でした。
80〜100字で説明させる問題に加え、前年に続いて本文を100字にまとめる問題も出ています。
文法問題も、not least because、none the+比較級、such that構文の倒置などを、一ひねりした形で問うものが並びます。
丸暗記では太刀打ちできず、仕組みを理解しているかが試されます。分量は前年と同程度でしたが、書かせる量を考えると、負担はむしろ重くなったと言えます。
年によっては、日本医科大並みに抽象的で読みにくい長文が出たこともあります。
★ ここがポイント
文化論や医療の哲学といった抽象度の高い題材が定番で、読みながら考えさせる負荷は上位クラスです。
【7位】順天堂大学
長文4題と自由英作文の英語重視型
形式:長文4題と意見英作文(英語の配点が200点と高い)
英文の特徴:単語は高水準。ただ構文や抽象度はそこそこで、分量が難しさを生む
2025年度は、教授へのインタビューをもとにした長文、チンパンジーと人間の成長の速さの比較、手書きでノートを取る効果、ビタミンが発見されるまでの歴史、の4本に、子どもの遺伝子を親が選んで設計することの是非を論じる英作文が付きました。
形式も難しさも例年どおりでした。文法・語法の単独問題はほとんどなく、設問の大半は言い換え表現の選択と内容一致です。類義語の知識と、段落ごとの要点をつかむ力が重視されています。
★ ここがポイント
上級レベルの単語力は欠かせません。ただ一題ごとの英文は素直で、量と速さで差がつく大学です。
【8位】自治医科大学
英文の特徴:単語のレベルが高く、読む力そのものが問われる
文法を単独で問う設問はほとんどなく、読解が中心です。単語は上級の単語集まで、長文は難関大向けの問題集まで仕上げておきたい大学です。
英文の水準は上位グループに入ると見てよいでしょう。
4. 中位上グループ(9〜13位)
国公立型・専門系の長文
【9位】大阪医科薬科大学
形式:大問3題(長文2題と和文英訳)
英文の特徴:和訳に向く国公立型の英文。ただし2024年度から設問が軽くなっている
2026年度は、日常的にデジタル機器を使う高齢者ほど認知機能が衰えにくいかもしれない、という研究の紹介と、北米最初期の住民とされるクローヴィスの人々が何を食べていたかを考古学と環境学から探る文章でした。
大問3は、日本庭園と禅の考え方の結びつきを英語で書かせる問題です。もともとは和訳と説明が中心の国公立型でしたが、2024年度に大きく舵を切り、記号で答える問題が増えて書かせる量がぐっと減りました。
2026年度は大問2から記述が消え、全体としてはかなり解きやすくなっています。ただし英作文は、「修行」「一体になる」「凝縮する」など、そのまま英語にしにくい言葉が含まれ、やや難しくなりました。
★ ここがポイント
和訳対象となる英文の骨組みは今もしっかりしています。一方で設問の軽量化が続いているので、今後の動きは要チェックです。
【10位】産業医科大学
形式:読解と意見英作文だけ(英語の配点200点)
英文の特徴:文の骨組みを正しくつかめるかを見る国公立型
かつては記述が中心でしたが、ここ数年は選択式の割合がじわじわ増えています。2025年度は、文の構造を見抜けないと解けない設問が目立ちました。
英作文はここ数年100語前後で安定しています。
【11位】東北医科薬科大学
形式:長文2題、誤り探し、並べ替え
英文の特徴:科学ニュースサイトの記事。専門的でも筋道ははっきりしている
2026年度は、はしかにかかると体が過去に獲得した免疫の記憶が失われるという記事(図表付き)と、AIの発達で本当と作り話の見分けがつきにくくなっているという記事でした。
どちらもScienceNews系の媒体からで、2025年度も同じ系列の記事が使われています。
誤り探しは、言語が思考のあり方を左右するという一続きの文章を細かく切って出題する形式で、動詞の形や単数・複数の一致がよく問われます。傾向、分量、難しさは前年と変わりませんでした。
★ ここがポイント
題材は専門寄りでも、設問は段落ごとに答えを絞り込みやすい作りです。英文の専門度だけでこの順位としました。
【12位】久留米大学 医学部
形式:大問6題(文法、不要な文の削除、並べ替え、長文2題、日英の要約)
英文の特徴:単語は高め。社会科学寄りの題材も出る
2026年度は、毎日わずか5分の自宅トレーニングでも体と心に効果があるという記事、東アジアで子どもが減っている理由を探る文章、前科の情報をどこまで開示するかをめぐる日本とイギリスの比較などでした。
大問1で極端に難しい単語が問われることは2025年度から減っていますが、不要な文を探す問題では難しい語を含む英文が選ばれる傾向が強まっています。
日本語と英語の要約は、何を残して何を削るかの判断が難しく、例年よりも手を焼いた受験生が多かったはずです。
【13位】関西医科大学
形式:大問3題(長文2題と英文の誤り訂正)※2026年度
英文の特徴:一般読者向けの論説。難しい単語より、論理の取り違えで点を落とす
2026年度は、幸福に関する心理学研究が再現できないという問題と、本を読むことで心を癒やす「読書療法」の長文2題に、英文の誤りを直す問題が新たに加わりました。
2023〜2025年度に出ていた意見英作文は姿を消し、全体としてはやや取り組みやすくなりました。2023年度以降は毎年のように形式が変わっており、どんな形で出ても慌てない準備が必要です。
5. 中位グループ(14〜22位)
分量・スピードで差がつく私立医学部
【14位】東邦大学 医学部
形式:長文4題、正誤の指摘、和文に合う英文の選択(すべてマーク式)
英文の特徴:理系・医学系の題材、語注なし、4題合計で3,500語前後
2026年度も2025年度と構成は大きく変わらず、どの大問でも高い読解力と語彙力が求められました。700〜800語の英文を15分あまりで片づけていくペースが必要です。
★ ここがポイント
一題ごとの英文は標準的で、手ごわさの中心は総量です。
【15位】北里大学 医学部
形式:70分・すべてマーク式(2026年度は大問6題)
英文の特徴:環境や医学に関わるテーマが中心
2025年度は大問7題でしたが、2026年度は読解、文法、読解、会話2題、並べ替えの6題になりました。
文の構造をつかむ力が問われ、本文との一致を問う設問があちこちの大問に出てきます。時間に比べて問題量が多い大学の一つです。
【16位】獨協医科大学
英文の特徴:ここ数年、人文系の長文が続いている
医学部を目指す受験生がふだんあまり読まない人文系の題材が続いており、予想以上に読むのに時間を取られがちです。単語や構文は標準的でも、なじみのないテーマが読みにくさを生んでいます。問題量の多さも特徴です。
【17位】兵庫医科大学
形式:90分・大問4題(長文3題と和文英訳)
英文の特徴:医療や生き方に関わる英文をじっくり読ませる
2026年度は、自分の人生を語ることがもたらす効果、片頭痛が起こる原因と対処法、詩人ヘレン・ダンモアとホスピスで過ごした日々から生と死を考える文章、の3本でした。
並べ替え、和訳、指示語の内容説明が中心で、和文英訳は3文から2文に減っています。英文の語数も書かせる量も前年より少なく、時間に余裕が生まれました。
【18位】聖マリアンナ医科大学
形式:90分・大問3題
英文の特徴:科学や考古学の論説。日本語で書かせる量が多い
2026年度前期は、血を吸う動物が進化の上でどれほど特殊な存在かを論じる文章(80〜100字の説明問題付き)、3万年以上前の人々が台湾から与那国島へどう渡ったかを実際に舟を漕いで確かめた研究、そして他人への共感をテーマにしたポスターを読ませる問題でした。
100字クラスの日本語説明を求める私立医大はほとんどなく、答案をまとめる力がそのまま得点差になります。後期は、地中の菌類の網を通じて植物どうしが情報をやり取りする話でした。
【19位】東京医科大学
形式:大問4題(2026年度からすべてマーク式)
英文の特徴:英字新聞や医学研究。筋道は明快
2026年度の長文は、日本の「ひきこもり」を扱った社会的な文章と、ジャガイモを食べる量と2型糖尿病の関係を調べた研究報告でした。2025年度まであった和訳がなくなり、全問マーク式に切り替わっています。
前年の、脳に損傷を負った患者の意識をめぐる文章に比べ、日常に近いテーマで読みやすくなりました。
★ ここがポイント
報道記事の書き方と、研究報告の型(目的、方法、結果、考察)に慣れていれば読み進められる英文です。
【20位】埼玉医科大学
形式:大問4題・40問(文法1題と長文3題)
英文の特徴:医療系の単語がときどき出るが、全体は標準的
2026年度前期は、東南アジアを襲う熱波をメールのやり取りの形で読ませる問題、自分の考えと行動が食い違うときの心の動き(認知的不協和)、顔の表情の読み取り方が文化で違うことがマスクへの抵抗感にどうつながるか、の3本でした。
前年より少しやさしくなり、極端に難しい問題は見当たりませんでした。長文3題を最後まで集中して読み通せるかが分かれ目になります。
【21位】金沢医科大学・【22位】岩手医科大学
どちらも、時間に対して問題量が多い大学として知られています。金沢医科は空欄補充と言い換え選択の割合が高く、読む量の多さが特徴です。
岩手医科は英語と数学を合わせた120分の中で、発音、文法、会話、並べ替え、不要な文の削除、段落の要点を問う読解など、大問7題をこなさなければなりません。どちらも英文そのものは標準的で、苦しさの源は量にあります。
6. 英文が比較的素直なグループ(23〜31位)
高得点勝負の私立医学部
【23位】藤田医科大学
形式:90分・大問6題(マーク4題、記述2題。英語200点で、最低点の基準あり)
英文の特徴:科学系の題材だが、内容はとっつきやすい
2026年度の長文は、古代の遺物を傷つけずにDNAを取り出す新技術、腸内細菌を回復させるうえで食事が果たす役割、鳥の鳴き声の学習と知能の関係、でした。和文英訳はインドネシアのバイオ燃料生産がテーマです。
文法問題はやさしくなる流れが続いており、長文の内容一致も根拠を見つければ選択肢を絞りやすい作りでした。
一方で、Suffice it to sayのような決まり文句を知らないと解けない並べ替えや、英作文はやや難しくなっています。
【24位】愛知医科大学
並べ替えと、文の構造や文法を手がかりに語句を選ぶ問題が中心です。読解は300〜500語程度の英文を丁寧に読めれば対応でき、英文の水準は標準的です。
【25位】東海大学 医学部
形式:大問8題(長文、文法、言い換え、会話、文の並べ替え、図表、和訳、英作文)
2026年度1日目は、イギリスで市民が自分たちの暮らしや考えを記録した調査計画を扱う長文、最新の機器でピラミッドの内部を壊さずに調べる研究の和訳、深海の水温上昇をどう測るかの英作文などでした。
言い換えの問題で難しめの単語が増えてきている点には気をつけたいところですが、英文自体はやさしめから標準です。
【26位】帝京大学 医学部
タイプの違う長文3題(発音、和訳、説明まで含む総合問題、文脈で空欄を埋める問題、内容一致だけの問題)と並べ替えで構成されます。医療系の英文が多いものの、内容一致の選択肢は慣れてしまえば迷いにくい作りです。
【27位】東京女子医科大学
過去問が公開されていない大学です。文法の単独問題はなく、標準的な単語集で足り、共通テストの読解に近い練習が役立ちます。
英文に文を補う問題は、他大学ではあまり見かけない形式です。
【28位】川崎医科大学
形式:文法問題と長文2題
2026年度は、アヒルが冷たい水の中でも足から熱を逃がさない仕組みと、宝くじに当たった人が感じる孤独と本当の幸せ、の2本でした。前年より少しやさしくなり、高い得点での競り合いになりました。
【29位】日本大学 医学部
全学部共通のN方式で、文法、語法、熟語の知識を問う問題が中心です。純粋な読解は1題しかありません。
2026年度はチャットのやり取りを使った会話問題など細かな変更はあったものの、医学部受験生にとってはやさしい水準のままで、取りこぼしの少なさが勝負になります。
【30位】杏林大学 医学部
2021年度にぐっとやさしくなり、その流れが今も続いています。2026年度の長文は、医師と患者の会話のあり方と、宗教がどう生まれ、なぜ続いてきたかを考える文章でした。
後者はやや抽象的でしたが、全体に奇抜な問題はありません。目を引くのは、AIと創造性などを題材にした文の並べ替え問題です。
読解の英文は300〜400語ほどと短めです。
【31位】福岡大学 医学部
形式:和訳、長文、ふさわしくないものを選ぶ問題、発音、並べ替え
2026年度の長文は、デジタル化で人が手で字を書かなくなったことの影響を扱ったもので、とても読みやすい英文でした。
いちばん手ごわいのは不適切なものを選ぶ問題で、英文の難しさで差がつく試験ではありません。問題量も他大学より少なめです。
7. 私立医学部の英語長文 よくある質問(Q&A)
Q. 私立医学部で英語長文がいちばん難しい大学はどこですか?
A. 本文そのものの難しさで見るなら、東京慈恵会医科大学です。語注がなく、英検準1級〜1級レベルの単語と科学誌並みの題材が並びます。
2位は2,000語級の超長文を出す日本医科大学、3位は記述量が非常に多い慶應義塾大学医学部です。
Q. 偏差値が高い私立医学部ほど、英語長文も難しいのですか?
A. 必ずしもそうではありません。慶應義塾大学医学部は偏差値トップですが、英文自体は素直で、難しさの中心は記述量です。
逆に、国際医療福祉大学や近畿大学は、偏差値の位置に比べて本文の難度が高い大学です。
Q. 英語長文の語数が多い私立医学部はどこですか?
A. 一題の長さでは日本医科大学(A4で4ページ、2,000語前後)が突出しています。
試験全体の総量では、長文4題・合計3,500語前後の東邦大学、長文4題と自由英作文を課す順天堂大学も、スピードが求められる大学です。
Q. 自由英作文が出る私立医学部はどこですか?
A. 東京慈恵会医科大学、日本医科大学、慶應義塾大学医学部、順天堂大学、産業医科大学などで意見型の英作文が出ています。
大阪医科薬科大学、兵庫医科大学、藤田医科大学、東海大学などでは和文英訳が出題されています。形式は年度によって変わるので、志望校の最新の過去問で確認してください。
Q. 英語長文が比較的やさしい私立医学部はどこですか?
A. 本文が素直なのは、福岡大学、杏林大学、日本大学、川崎医科大学などです。
ただし英文がやさしい大学ほど合格点が高くなり、ケアレスミスが命取りになる高得点勝負になります。
Q. 私立医学部の英語長文対策は何から始めればいいですか?
A. まず志望校の過去問を1年分解き、「英文が難しいのか」「設問が難しいのか」「量が多いのか」を見極めることです。
英文が難しい大学なら上級語彙と精読、量が多い大学なら時間を計った速読演習、記述が多い大学なら和訳・説明答案の添削を優先しましょう。
8. まとめ:私立医学部の英語対策で最初にやるべきこと
私立医学部の英語長文は、偏差値の順番と、英文そのものの難しさの順番がまったく一致しません。
順位が大きく上がる大学
国際医療福祉、近畿、昭和医科、自治医科
→ 英文は重いのに、設問が素直だったり、出題が国公立寄りだったりする
順位が下がる大学
順天堂、東邦、東京医科、藤田医科
→ 手ごわさの正体が「量」「時間」「形式」にある
志望校の過去問に向き合うときは、「英文が難しいのか」「設問が難しいのか」「量が多いのか」を切り分けて考えると、何から手をつけるべきかが見えてきます。
9. 私立医学部の英語対策をオンライン個別指導で
ランキングを見てわかるとおり、私立医学部の英語は大学ごとに「何が難しいか」がまったく違います。
慈恵や日本医科のように英文そのものが重い大学、慶應や聖マリアンナのように記述答案で差がつく大学、順天堂や東邦のように量とスピードが勝負の大学。同じ勉強法では、すべてに対応できません。
マナリンクの私の講座では、志望校と併願校の組み合わせに合わせて、次のような指導をしています。
志望校の過去問を一緒に解き、「英文・設問・量」のどこで失点しているかを分析
医学部頻出テーマの長文で、構文の精読と速読を両立させる訓練
和訳・内容説明・自由英作文の答案を一枚ずつ添削
併願校の出題形式に合わせた、受験直前期の時間配分の組み立て
私立医学部 医学科 合格指導実績(2017〜2025年)
昭和大学 4名(うち地域枠2名)
埼玉医科大学 4名
日本医科大学 3名(うち後期特待生1名)
東京医科大学 3名
杏林大学 3名
順天堂大学 2名
東京女子医科大学 2名
北里大学 2名
岩手医科大学 2名
東北医科薬科大学 2名
日本大学 1名
東邦大学 1名
帝京大学 1名
ご相談はマナリンクから
「志望校の英語で何から手をつければいいかわからない」「過去問を解いても点数が安定しない」という人は、マナリンクの講師ページからお気軽にご相談ください。志望校の組み合わせを伺ったうえで、今やるべきことを具体的にお伝えします。
マナリンク 講師ページ
https://manalink.jp/teacher/17184
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