オンライン家庭教師マナリンク
情報

【数学の罠】プログラミングの「=」は等しいじゃない? 情報Iの「比較演算」でつまずく2つの壁

2026/3/19

こんにちは!オンライン家庭教師のこばやしです。

普段はフリーランスのITエンジニアとしてシステム開発を行いながら、中高生向けに「情報I」「理系数学」「英語」を指導しています。

前回の記事で、プログラミングの「=」は「等しい」ではなく「右のものを左の箱に入れる(代入)」という意味だとお話ししました。

では、いざコンピュータに「AとBは等しいですか?」と聞きたいときは、どうすれば良いのでしょうか?

今日は、情報Iのプログラミングで高校生が必ずつまずく「比較演算」の2つの壁について、現役エンジニアがわかりやすく解説します!

■ 壁その1:「等しい」は「==」を使う

数学では、左辺と右辺が等しいことを「a = b」と書きますよね。

しかし、情報Iのプログラミングでは、この書き方はエラーになります。なぜなら、先ほどお話しした通り「=」はすでに「代入(箱に入れる)」という超重要任務で使われているからです。

そこで、プログラミングでは「等しい」ことを表すために「==(イコールを2つ並べる)」という記号を使います。

  • a = b (bをaの箱に入れなさい)

  • a == b (aとbは等しいですか?)

全く意味が違いますよね!

また、「等しくない(ノットイコール)」は、数学の「≠」という記号がキーボードで打ちにくいため、プログラミングでは「!=」という記号を使います。(! は「否定」を表すマークです)

数学が得意な人ほど、うっかり「=」を1つだけ書いてしまってバグ(エラー)を起こすので、ここは最初の要注意ポイントです。

■ 壁その2:結果は数字ではなく「Yes / No」で返ってくる

比較の記号(==, >, < など)を覚えたら、次の壁が待っています。

例えば、プログラミングで 「5 > 3」 という比較演算を実行したとします。この「結果」はどうなるでしょうか?

数学の授業だと「ただの不等式だね」で終わってしまいますが、プログラミングでは、この式自体が「True(真)」または「False(偽)」という結果(データ)を生み出します。

ここが直感的に分かりにくく、高校数学の「命題と条件」の単元で挫折してしまった人にとっては、アレルギーが出やすい部分です。

難しく考える必要はありません。比較演算とは、コンピュータに対する「Yes / No クイズ」だと考えてください。

あなた:「ねえねえコンピュータ、5は3より大きいって合ってる?」

コンピュータ:「はい、合ってます!(True)」

あなた:「じゃあ、10と10は等しくない(10 != 10)?」

コンピュータ:「いいえ、違います!(False)」

このように、比較演算の結果は常に「True(真)」か「False(偽)」のどちらかになります。

■ なぜ「True / False」が必要なのか?

では、なぜわざわざこんなクイズを出すのでしょうか?

それは、この後に学ぶ「もし〜なら(条件分岐:if文)」で絶対に必要になるからです。

「もし(所持金 > 1000円)が True なら、ランチを食べる」

「もし(パスワード == "1234")が False なら、エラーを出す」

現場のエンジニアも、毎日この「True」と「False」を使って、システムがどう動くかの交通整理をしています。

■ 数学の「命題」も、情報Iを経由すれば怖くない

情報Iのプログラミングを学ぶと、「True(真)」と「False(偽)」が単なる数学の小難しい用語ではなく、システムを動かすための具体的なスイッチであることが体感できます。

ここを理解すると、不思議と数学の「命題」の単元もスラスラ解けるようになりますよ。

私の授業では、このように「情報I」と「数学」の繋がりを意識しながら、暗記に頼らない論理的な考え方を指導しています。

  • 「情報Iの記号がごちゃごちゃになってきた」

  • 「数学の命題や論理がどうしても苦手」

そんな方は、ぜひ一度体験授業にいらしてください。 現役エンジニアと一緒に、コンピュータとの正しい「会話の方法」をマスターしましょう!

【プロフィール】こばやし|納得感を大切にするフリーランスエンジニア

北海道大理系卒。現役のITエンジニアとして活動しながら、オンライン家庭教師として中高生に「情報I」「数学」「英語」を指導中。企業の新人IT研修のメイン講師も務めるプロが、「仕組みから理解する」論理的な指導を行います。

このブログを書いた先生

情報のオンライン家庭教師一覧

情報のブログ

【現役エンジニアが解説】プログラミングの計算は「小学校の算数」? 情報Iでつまずく「割り算」と「%」の秘密

こんにちは!オンライン家庭教師のこばやしです。 普段はフリーランスのITエンジニアとしてシステム開発を行いながら、中高生向けに「情報I」「理系数学」「英語」を指導しています。高校の「情報I」でプログラミングを学び始めると、いよいよコンピュータに計算をさせる「四則演算(足し算・引き算・掛け算・割り算)」が登場します。「数式が出てきた…やっぱり数学ができないとダメなんだ…」と身構えてしまう人も多いのですが、安心してください。実はプログラミングで使う基本的な計算は、「小学校の算数レベル」で十分なのです。ただし、共通テストの情報Iにおいて、「割り算」だけは少し特別なルールがあります。今日は現役エンジニ...続きを見る
こばやしの写真
こばやしオンライン家庭教師
2026/3/18

【現役エンジニア直伝】英語長文のように「雰囲気」で読んではダメ? 情報Iのプログラミングで必須の「変数のトレース」攻略法

こんにちは!オンライン家庭教師のこばやしです。 普段はフリーランスのITエンジニアとしてシステム開発を行いながら、中高生向けに「情報I」「理系数学」「英語」を指導しています。前回の記事では、「プログラミングのコードは英語の文章のように読める」というお話をしました。 しかし、いざ共通テストの「情報I」のプログラミング問題を解くとき、英語の長文読解と同じ感覚で読んでしまうと、必ず大きな落とし穴にはまります。今日は、情報Iのプログラミングで点数を大きく左右する最重要テクニック、「変数のトレース」について、現役エンジニアの視点から解説します。■ プログラムの「雰囲気読み」は絶対NG!英語の長文問題を解...続きを見る
こばやしの写真
こばやしオンライン家庭教師
2026/3/17

【文系必見】プログラミングは数学より「英語」? 現役エンジニアが教える「情報I」の意外な真実

こんにちは!オンライン家庭教師のこばやしです。 普段はフリーランスのITエンジニアとしてシステム開発を行いながら、中高生向けに「情報I」「理系数学」そして「英語」を指導しています。高校の「情報I」でプログラミングが必修化され、「数学が苦手だから、プログラミングなんて絶対に無理……」と絶望している文系志望の皆さん、あるいはその保護者様。今日は、毎日プログラミングの世界で生きている現役エンジニアから、とっておきの「朗報」をお届けします。実はプログラミングにおいて、高度な数学力よりも圧倒的に大きな武器になるものがあります。 それは、「英語への抵抗感のなさ」です。■ 変数名に「a」や「b」を使うと現場...続きを見る
こばやしの写真
こばやしオンライン家庭教師
2026/3/14

お子様が令和8年度高校入試を終えられて小6~中1生の弟さん、妹さんがいらっしゃる全国のすべてのご家庭の皆さんへ

こんにちは。マナリンク講師のカズマサと申します。皆様、令和8年度のお子様のご受験、本当にお疲れ様でした。本日は私から皆様にお願いがあります。皆さんはお子さんが高校進学するにあたって近日中に断捨離でお子さんが教科書や使用した問題集を処分されることと思います。ただ、皆さんに現在小6生~中1生の弟さん、妹さんがいらっしゃる場合、高校受験を終えたばかりの息子さん、娘さんが学校から支給され、一年間使用した5科目の厚物テキストだけは処分せずに必ず残しておいてください。厚物テキストで一番代表的なのが新学社の『新研究』になります。こちらの問題集は書店、塾では一切購入できません。この問題集の優れている点は各科目...続きを見る
カズマサの写真
カズマサオンライン家庭教師
2026/3/12

【現役エンジニアの失敗談】プログラミングの「=」は等しいじゃない?数学が苦手な人ほど情報Iに向いている理由

こんにちは!オンライン家庭教師のこばやしです。 普段はフリーランスのITエンジニアとしてシステム開発を行いながら、中高生向けに「情報I」や「理系数学」を指導しています。高校の「情報I」のプログラミングで、変数の次に必ず登場するのが「代入(だいにゅう)」という考え方です。実はここ、私自身が大学生のときに初めてプログラミング(Rubyという言語でした)に触れて、最もパニックになったポイントなのです。今日は、現役エンジニアのちょっと恥ずかしい失敗談も交えつつ、「数学が苦手な人ほど、実はプログラミングの素質があるかもしれない」という秘密をお話しします。■ 理系脳をショートさせた「x = x + 1」の...続きを見る
こばやしの写真
こばやしオンライン家庭教師
2026/3/10

この先生の他のブログ

こばやしの写真

【現役エンジニアが解説】プログラミングの計算は「小学校の算数」? 情報Iでつまずく「割り算」と「%」の秘密

2026/3/18
こんにちは!オンライン家庭教師のこばやしです。 普段はフリーランスのITエンジニアとしてシステム開発を行いながら、中高生向けに「情報I」「理系数学」「英語」を指導しています。高校の「情報I」でプログラミングを学び始めると、いよいよコンピュータに計算をさせる「四則演算(足し算・引き算・掛け算・割り算)...
続きを読む
こばやしの写真

【現役エンジニア直伝】英語長文のように「雰囲気」で読んではダメ? 情報Iのプログラミングで必須の「変数のトレース」攻略法

2026/3/17
こんにちは!オンライン家庭教師のこばやしです。 普段はフリーランスのITエンジニアとしてシステム開発を行いながら、中高生向けに「情報I」「理系数学」「英語」を指導しています。前回の記事では、「プログラミングのコードは英語の文章のように読める」というお話をしました。 しかし、いざ共通テストの「情報I」...
続きを読む
こばやしの写真

【文系必見】プログラミングは数学より「英語」? 現役エンジニアが教える「情報I」の意外な真実

2026/3/14
こんにちは!オンライン家庭教師のこばやしです。 普段はフリーランスのITエンジニアとしてシステム開発を行いながら、中高生向けに「情報I」「理系数学」そして「英語」を指導しています。高校の「情報I」でプログラミングが必修化され、「数学が苦手だから、プログラミングなんて絶対に無理……」と絶望している文系...
続きを読む
こばやしの写真

【現役エンジニアの失敗談】プログラミングの「=」は等しいじゃない?数学が苦手な人ほど情報Iに向いている理由

2026/3/10
こんにちは!オンライン家庭教師のこばやしです。 普段はフリーランスのITエンジニアとしてシステム開発を行いながら、中高生向けに「情報I」や「理系数学」を指導しています。高校の「情報I」のプログラミングで、変数の次に必ず登場するのが「代入(だいにゅう)」という考え方です。実はここ、私自身が大学生のとき...
続きを読む