第1志望は譲らない

中学受験本番が近づいてくると、模試の判定や過去問の点数に一喜一憂し、「本当にこの学校を目指していいのだろうか」と迷いが生じることがあります。
25年にわたり多くの子どもたち、特に最初から成績が優秀なわけではなく、もがきながらも目標に向かって頑張る生徒たちを指導してきて、強く実感していることがあります。それは「安易に第1志望校を下げてはいけない」ということです。
今回は、なぜ第1志望を譲るべきではないのか、そしてそのために保護者がすべき準備についてお話しします。
1. 第1志望校は「受験を始める原点」である
そもそも、なぜお子様は過酷な中学受験の勉強を始めたのでしょうか。「あの制服を着たい」「あの部活に入りたい」「文化祭が楽しかった」など、その学校に対する憧れがすべての原動力だったはずです。
特に勉強面で苦戦している子にとって、この「どうしても行きたい」という気持ちは、最後の最後で想像以上の力を引き出す起爆剤になります。
成績が足りないからといって大人が先回りして目標を下げてしまうと、これまで勉強に向かわせていた一番のモチベーションを奪うことになりかねません。原点を失った受験は、ただの辛い作業になってしまいます。
2. 志望校を変えるべき「唯一のケース」
もちろん、途中で志望校を変えることが悪いわけではありません。ただし、それは「他にどうしても行きたい学校ができた場合」に限ります。
〇 良い変更: 「新しく見学に行ったB中学校の教育方針に惹かれた。B中に絶対行きたい!」
× 避けるべき変更: 「A中学校は偏差値的に届かなそうだから、受かりそうなC中学校にしよう」
逃げの姿勢で志望校を下げると、入学後に「本当は別の学校に行きたかったのに」という後悔を引きずることになります。
お子様自身の「行きたい」という気持ちが変わっていないのであれば、どれだけ現状が厳しくても、初志貫徹で第1志望校を受験させてあげてください。
3. 保護者の最重要ミッション:万全の「抑え」を用意する
子どもには「第1志望を絶対に諦めるな」と背中を押す一方で、保護者の方には極めて現実的な戦略を練っていただく必要があります。
第1志望校に強気で挑むためには、万が一の時に進学できる「納得のいく併願校(抑えの学校)」の確保が絶対条件です。
確実な合格ラインを見極める: お子様の持ち偏差値から見て、無理なく合格できる学校を確実に組み込む。
第1志望校の前に「合格」を勝ち取る: 可能であれば、第1志望校の受験日より前に合格発表がある学校を受け、成功体験と安心感を持たせる。
「ここなら通わせたい」と思える学校を選ぶ: 抑えだからと適当に選ばず、校風やカリキュラムをしっかり調べ、親子ともに納得できる学校を見つけておく。
親がしっかりとした安全網(セーフティーネット)を張っておくからこそ、子どもは安心して、思い切り高い壁にチャレンジできるのです。
中学受験は、合否の結果だけでなく、目標に向かって最後まで逃げずにやり切ったという経験そのものが、お子様の今後の人生における大きな財産になります。第一志望は譲らず、親子二人三脚で最後まで走り抜けてください。
このブログに関連するオンライン家庭教師はこちら
中学受験におすすめの指導コース
- 漢検や中学受験に向けて、漢字や熟語を確実に覚えたい!
- 海外在住・帰国生・インター生で、漢字にじっくりふれる機会が少ない!
- 漢字の勉強の仕方がわからない、漢字を覚えるのが大変!
- マンスリーテストで思うように得点できなくてお悩みの生徒さん
- プラス30点を目標としている生徒さん
- わかりやすく丁寧に教えて欲しい生徒さん
- 💡 社会を苦手克服したい💡勉強に集中できない
- 💡中学受験に挑戦したいが、学力が心配
- 💡分からないところを質問しづらい💡たのしく授業を受けたい
- 塾の進度が速く、授業が「わからない」まま進んでしまう子
- 新学年(特に新4年・新5年)で良いスタートを切りたい子
- 塾の授業を「わかる!」に変え、自信を持ってほしいご家庭
- 育成テストや公開模試の偏差値が40-50を行ったり来たりし、クラスアップの壁にぶつかっている。
- 「栄冠への道」や「本科」の宿題をこなすだけで精一杯。答えを写す作業になり、実力が定着していない。
- 基礎クラスからの脱却、あるいはMクラス・難関校を目指したいが、親子だけでは学習管理が限界な方。