公募推薦対策の有効な手段とは?概要やスケジュールも解説!

公募推薦対策の有効な手段とは?概要やスケジュールも解説!

「公募推薦」は近年とても人気の受験形態となっています。
なんとその数は「指定校推薦」と合わせると、大学進学者の中で約4割にものぼります。

当然、これは一般選抜に次ぐ規模を占めており、一般選抜での入学者に負けず劣らずの規模となっています。

「公募推薦」や「指定校推薦」は一見、ほぼ競争のないように感じられるかもしれませんが、実際はそんなことは無く、気を抜いていたり対策を怠ると合格出来ないという現実があります。

これだけの数の受験生が希望する入試形態ですから当然とも言えますね。

実際筆者の高校では指定校推薦でなかなかの有名所が揃っていました、そして指定校推薦での願書の提出の間近は本当に学校中が殺伐としていてライアーゲームみたいな雰囲気が流れていました。

実際評定0.1の差で志望校に合格出来ず…なんて話も聞きました。

少し話はそれてしまいましたが、こんな激戦必至の「公募推薦」や「指定校推薦」を勝ち抜き、志望校合格を掴み取るためにはどうすればいいでしょうか、この記事では特に「公募推薦」に話を絞って抑えるポイントをご紹介していきたいと思います。

公募推薦では何を対策すればいい?


公募推薦の試験内容

一般的に公募推薦というのは、調査書の他に面接、小論文、学科試験などが課せられますが、その内容は学校によって様々です。
一般入試に比べ推薦入試は合否の見当をつけることが難しく、対策を立てることも難しい面がありますが、面接・小論文・学科試験におけるチェックポイントを挙げておきます。

面接

面接では、「本学・本学部を志望した理由」「高校時代に頑張ったこと」「大学で何をしたいか」「自己PR」などが質問されます。
志望理由は必ず聞かれますので、まずは志望校の情報を集めましょう。
具体的には学校説明会や文化祭などへの参加・資料の取り寄せなどです。

また学校の公式ホームページを見て、大学の方針や入試情報もチェックしましょう。
学校について詳しく知ることが、質問の回答を考える手がかりになります。
面接の指導を学校の先生にお願いすることはできますが、志望理由や学習意欲は自分にしかわかりません。
「なぜこの大学に入りたいと思ったのか」「どうしてこの分野に興味があるのか」といった自身の内面について掘り下げる作業が必要です。
具体的なプランがまとまったら、面接の練習を可能な限り行いましょう。

スマートフォンで想定面接の模様を撮影するのもおすすめです。
普段気付かない自分のクセや姿勢、声の大きさなどをチェックできますよ。

そして最も気を付けたいことは、回答を「丸暗記」しないことです。
面接官は、何よりもオリジナリティーのある回答を求めています。
要点のみ頭に入れておいて、後は自分の言葉で話すことを心がけましょう。

小論文

小論文に関しては、学力チェックというよりはむしろ、日常への関心度が図られます。
社会問題や哲学、マナーなどのテーマに対する「自分の意見」が大切です。
対策として有効なのは、新聞や本を読むことです。

新聞には政治から経済、国際、コラム、社説など様々なトピックスがあります。
毎日読み込む習慣をつけることで、様々なテーマへの対応力がつきます。
気になる記事の内容を要約したり、自分の意見を原稿用紙にまとめることが、小論文対策になります。
また、小論文のテーマは大学・学部ごとに出題傾向が異なります。
例えば経済学部なら、国際貿易や経済政策、工学部ならエネルギー問題や先端技術などが頻出テーマとなりますので、志望校の傾向を探ることもとても大切です。

学科試験

国公立大学の公募推薦においては、共通テストを実施する大学も多いです。
2019年度では93大学・233学部で共通テスト(旧:センター試験)が課せられました。
また、私立大学においては一般的に高校の成績と面接・小論文によって合否が決まりますが、大学によっては共通テストの結果を活用したり、学力試験を実施する場合もあります。
私立大学の学科試験は、文学部や法学部なら国語や英語、医学部や理工学部、農学部は理科や数学といった専門科目を出題する大学が多いです。
対策するべき教科の過去問を何度も解き、学科試験対策を行いましょう。

もし落ちた時のために一般入試の勉強もするべき?


カフェで勉強する人

ですが、実際問題、もし公募推薦に落ちてしまったときのことも考えておく必要があります。

上述したように、国公立・私立大学ともに「共通テスト」の需要は高まっています。
従来の面接・小論文・評定のみでは今後志望校が限られる可能性があります。

共通テスト対策=一般入試対策をしておくことに越したことはありません。
また、共通テストが不要な志望校だったとしても、一般的に公募推薦は合否の手ごたえを感じにくい試験です。
「指定校推薦」は合格率がかなり高いですが、公募推薦は合格発表まで合否が読めません。

さらに、近年は文科省によって私立大学の定員厳格化が行われたことで、公募入試の合格者数は減少傾向にあります。
「合格」前提ではなく、「不合格」前提で動いておくことが得策です。

これらのことから公募推薦に落ちてしまうということは容易に起こり得る事態と言えます。

そのときになにも一般入試の対策をしていない…となってしまっては、はっきり言ってしまうともうほとんど手遅れです。

公募推薦の入試は10~11月に実施され、合否は11~12月にかけて分かります。
そして共通テストは1月中旬、私立の一般入試は2月の頭から始まります。


周りの受験生は一般入試に向けてずっと準備をしてきたわけです。
そんなライバルたちとまともに戦って勝ち目は有るでしょうか?


そういったことにならない様に「公募推薦はあくまで進学の窓口が1つ増える」程度に考えてしっかりと一般入試に向けての対策もすることを強くおすすめします。

公募推薦の対策はいつから始めるべき?


絵を考えている人

公募推薦の面接・学科試験対策は、遅くとも9月末にはスタートしましょう。
上述したように、面接対策では想定質問に対する答えの準備や練習、学科試験対策では過去問題の演習を行います。
学科試験対策においては、過去問題で出題傾向を押さえることと、時間配分の確認がカギとなります。
また、小論文対策は一筋縄ではいかない場合があります。

なぜなら、文章の書き方や小論文テーマの研究、社会問題のチェックなどは一朝一夕にはできないからです。
小論文に関しては9月末からと言わず、できれば高校2年生の頃から学校の先生に相談し、書き方を身に付けておくといいでしょう。

まとめ


いかがでしたか?
今回は公募推薦についてお話してきました。
公募推薦は、今後ますます人気が高まる受験方法です。
そんな公募推薦での志望校合格を掴み取るには万全の対策を講じる必要があります。
この記事で紹介したポイントを抑えて、しっかりと準備をすれば充分に合格は可能です、この記事を読んでくださったみなさんが良い結果になることを筆者も願っています!