オンライン家庭教師マナリンク

【帰国子女の国語】「会話はできるのに成績が伸びない」を解決する3つの視点

2026/3/27

帰国子女のお子さんを持つ保護者の方から、このようなご相談をよくいただきます。 「日本語の読解が苦手」 「日常会話は問題ないのに、国語のテストになると点数が取れない」……

しかし、帰国子女のお子さんはすでに「複数の言語で考える力」という最強の武器を持っています。

今回は、帰国子女のお子さんが国語でつまずきやすい「3つのポイント」とその対処法についてお伝えします。

1. 「音読ができる」と「内容を理解している」は別物

帰国子女のお子さんの多くは、漢字や語句を声に出して読むことはできます。しかし、「読める(音読)」ことと「読めている(理解)」ことは全く別物です。

日本の国語入試では、登場人物の心情や筆者の主張が直接書かれていない「行間を読む」力が求められます。これは日本独特の「察する文化」が反映されているため、海外生活が長いお子さんは「書いてある通りに読めばいい」と思い、失点してしまうケースが多いのです。

【対処法】

読んだ後に「なぜ主人公はそうしたと思う?」と問いかける習慣をつけましょう。「文章に答えは書いていないけれど、背景を考える」という体験の積み重ねが、行間を読む力を育てます。

2. 「日常語」と「学習語彙」の間の落とし穴

「日常会話は完璧です」というお子さんでも、国語の試験に出てくる「授業語彙(学習語彙)」でつまずくことが多々あります。

例えば、「対比」「象徴」「心情の変化」といった用語や、「〜について述べよ」といった設問の指示語などです。これらは海外での生活では触れる機会が少ないため、テストになると「何を聞かれているのかわからない」状態に陥ります。

【対処法】

問題を解く際、「この言葉の意味、正確にわかる?」と一つずつ確認してください。地道に語彙の穴を埋めていく作業が、着実に点数へと結びつきます。

3. 「英語エッセイ」の型は、日本語作文の武器になる

意外かもしれませんが、帰国子女のお子さんは「文章の構成力」において大きなアドバンテージを持っています。 英語圏で学んだ「Introduction(序論)→ Body(本論)→ Conclusion(結論)」という型は、日本語の論理的な作文構成とほぼ同じです。

【ポイント】

「英語でエッセイを書くときと同じ型だよ」と一言伝えるだけで、スイッチが入るお子さんは非常に多いです。すでに持っている「論理構成の力」を日本語に翻訳して活用するイメージを持たせてあげましょう。

まとめ:その「違い」は、国語の武器になる

海外での経験は、国語学習において決してマイナスではありません。「違う視点から考えられる」ことは、深い読解や豊かな表現に繋がります。

一人ひとりの「どこで止まっているのか」を丁寧に見極め、すでにある力を引き出すこと。それが私の指導の原点です。

お子さんの国語学習、特に帰国子女枠での受験や日本語保持でお悩みの方は、ぜひお気軽にご相談ください。

このブログを書いた先生

帰国子女の指導が得意なオンライン家庭教師一覧

この先生の他のブログ

いくこの写真

【受験の合否を決める】「やる気が出ない日」の過ごし方

2026/4/17
入試本番で役立つのは「不機嫌な時の勉強法」4月も中盤ですね。新しい環境に少しずつ慣れてきた一方で、そろそろ隠れていた疲れが顔を出し始める時期でもあります。「今日はなんだか、理由もなくイライラするな」 「やる気が出ないどころか、教科書を見るのも不快だ」そんな風に、心がザラザラしたり、重く沈んだりする日...
続きを読む
いくこの写真

【4月の学習習慣】途切れても立ち上がる「再開力」を育てよう

2026/4/10
新しい学年が始まり、 「今年こそは」と、新しい計画表を前に気合を入れている人も多いのではないでしょうか。世の中には「21日間続ければ習慣になる」とか「カレンダーにシールを貼って可視化する」といった、キラキラした成功法則が溢れています。親御さんも、そんな言葉を信じて「毎日必ずこれをやりなさい」「習慣に...
続きを読む
いくこの写真

【入試で勝つ鉄則】読解力より「処理能力」

2026/4/4
指導現場で多くのお子さん、そして親御さんと向き合っていると、共通の課題に直面することがあります。 それは、「本はたくさん読んでいるし、内容も理解している。なのに、なぜか国語のテストの点数に結びつかない」という、切実な悩みです。「うちの子には国語のセンスがないのでしょうか?」 「読解力を鍛えるために、...
続きを読む
いくこの写真

【受験の合否を左右する親の関わり方】NGな声かけ3つとOKな行動2つ

2026/3/20
来年の受験に向けて、そろそろ準備を始めようとしている親御さんも多い時期だと思います。勉強のサポートはしたい。でも、どこまで関わればいいか分からない。そんな悩みを持つ方に向けて、今日は親の関わり方についてお話しします。愛情があるからこそ、つい口出ししてしまう。でも、その関わり方が逆効果になっていること...
続きを読む