新課程地歴公民の解体新書 【地歴編】

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2025/3/2

2025大学入学共通テストの最終平均点が公表されました。今年は新課程入試元年ということもあり、現役生は、特に地歴公民対策に悩まされたのではないでしょうか。

大学入試センターが公表した「歴史総合・日本史探究」、「歴史総合・世界史探究」の最終平均点は以下の通りです。

「歴史総合・日本史探究」(56.99点)

「歴史総合・世界史探究」(66.12点)


探究科目に関しては、難易度や問題傾向は昨年度の旧課程「B科目」とさほど変わらなかったことを考えれば、「歴史総合」で明暗が分かれたようです。特に「日本史探究」で出題された「歴史総合」では、世界史の知識が求められる問題が複数出題されました。2022年11月に大学入試センターが公表した「歴史総合」の試作問題は、日本史の知識でほぼ解答できる問題であったため、現役生は戸惑ったかもしれません。一方、「世界史探究」で出題された「歴史総合」の問題は、世界史の知識で十分対応できる問題が目立ちました。これは、「歴史総合もしっかり学習して試験に臨むように」という大学入試センターからのメッセージと捉えるべきでしょう。ですから、「歴史総合・日本史探究」の受験者は、「歴史総合」の世界史分野もしっかり学習しなければ、大学入学共通テストで高得点は期待できません。これは、私立大学の一般入試にも言えることです。


これからは、受験における地歴の比重が大きくなります。「日本史探究」に加え「歴史総合」の世界史分野ともなれば、かなりのボリュームです。高校3年の夏休み明けから受験勉強を開始しても間に合いません。高校3年4月から地歴の受験勉強を始めましょう。特に、難関文系国立・私立大学を志望している方は、高校2年から受験を見据えた学習を始めても良いかもしれません。


「歴史総合」は、高校の週2時間授業では網羅できないのが現状です。でも大丈夫です!私の授業では、「歴史総合」専用に作成した教材を用いてしっかりと対策を行います。高校1年・2年生の方も大歓迎です。お待ちしております!

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