診療放射線技師のリアル2025。需要はある?就職は厳しい?現役が本音で語る

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2025/7/31


医療系の仕事=安定、というイメージは今も根強いです。

でも、現場に立っていると


「診療放射線技師って本当に安泰なのか?」


と感じることが増えてきました。


今日は、現役の放射線技師として、就職の現実 、AI時代の変化 、二極化する職場事情 を正直にまとめます。

これから医療系を目指す中高生に、少しでも参考になればうれしいです。


◎ 現状:免許は増えたが、ポストは増えていない


ここ数年で診療放射線技師の養成校はどんどん増えました。

大学も専門学校も「医療=安定」のイメージで志望者が集まるため、合格さえすれば免許は取りやすい時代です。


しかし、就職先は別問題です。


◆ 病院は定員がほぼ埋まっている

◆ ベテランは定年まで辞めない

◆ 新卒は毎年大量に出てくる


結果、免許は持っていても希望の病院に就職できない人が多いのが現実です。


しかも就職口は二極化しています。


◆ 大学病院や人気の市中病院 → 枠が空くとすぐ埋まる

◆ 健診センターや人手不足の病院 → 常に求人があるが、待遇はやや厳しめ


◎ AIと最新機器が変える技師の役割


もう一つ、現場で強く感じるのがAIの浸透です。


今やAIはChatGPTだけではありません。

医療の世界でもAIは着実に仕事を変えています。


◆ CTやMRIに「自動ポジショニング」「自動画像再構成」機能

◆ 患者さんを寝かせてボタンを押すだけで、医師が見たい断面を瞬時に作成

◆ 被ばく線量の自動最適化や異常検知もAIがサポート


もちろん、これは一部の最新装置だけですが、

「技師は何をするのか?」と感じるほどの進化です。


つまり今後の技師は、ただ撮影するだけでなく、


◆ 新しい装置やAI機能を使いこなす

◆ 被ばく管理や安全管理などの専門性で差別化する

◆ 医師やチームの一員として判断力を持つ


こうしたスキルがないと、単純作業はどんどんAIに置き換わっていく未来が見えます。


◎ 就職のリアル=二極化と長期戦覚悟


まとめると、診療放射線技師の就職は二極化しています。


◎ 人気病院・大学病院

◆ 枠が空くとすぐに埋まる

◆ 長期的なキャリアは安定するが、空きが出るまで待つ可能性大


◎ 健診センター・慢性的に人手不足の病院

◆ 比較的入りやすい

◆ 勤務条件はハードな場合も多い


さらに、ベテラン技師は定年まで働くケースが多く、

新卒はしばらく待機か非常勤スタートになることも珍しくありません。


◎ 未来を目指す中高生へ


厳しい話ばかりしましたが、悲観する必要はありません。


◆ 医療画像の進化は止まらず、専門知識を持つ技師は必要とされる

◆ AIが進んでも、人の目と判断力は必ず残る

◆ 技術を磨き続ければ、どの職場でも重宝される


大事なのは、


◆ 最新機器やAIに対応できる柔軟性

◆ 医療安全や被ばく管理など、人にしかできない価値を磨くこと


これができれば、どんな時代でも「必要とされる技師」になれます。


医療系を目指す人には、

「免許を取れば安泰」ではない現実を理解してほしいです。


でも、そのうえで挑戦するなら、

診療放射線技師は間違いなく

人の命と健康に直結するやりがいのある仕事です。



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