【語り合い】カナとミサキの勉強時間トーク|「一日どれくらい勉強すればいいの?」の本音
2025/8/11
はじめに
先生、一日どれくらい勉強したらいいですか?
これは、私がマナリンクで授業をしていても本当に頻繁に受ける質問のひとつです。
特にテスト前や受験期になると、「3時間ですか?5時間ですか?」と“時間の数字”を基準に考えてしまう生徒さんが多いです。
ですが、単純に「○時間やればOK」というものではありません。
今回はこのテーマを、女子校に通う同級生のカナとミサキが語り合いながら掘り下げます。
二人の会話を通じて、「自分に合った勉強時間の考え方」を一緒に整理していきましょう。
会話本編
ミサキ
「ねぇカナ、やっぱりテスト前って1日5時間とか勉強しないとやばい?」
カナ
「5時間? いや〜、時間だけで決めるのってあんまり意味ないよ。」
ミサキ
「え、そうなの?じゃあ何で決めるの?」
カナ
「“何をやるか”だよ。タスクを先に決めて、それに必要な時間がその日の勉強時間になるって感じ。」
ミサキ
「タスクって、例えば?」
カナ
「例えば今日なら、英語は単語20個覚える+長文1題、数学は2次方程式の練習5問、理科は化学変化の復習ノートまとめ…みたいにね。」
ミサキ
「あーなるほど。じゃあそれ終わったら勉強終了?」
カナ
「そうそう。もちろん余裕があればプラスしてもいいけど、“時間だけ”を目標にすると、逆にダラダラやっちゃうんだよね。」
ミサキ
「確かに…。前に『3時間やろう!』って決めたら、スマホ触ったりお茶飲んだりして、結局中身スカスカだった…」
カナ
「あるある。それに、人によって必要な時間って違うじゃん? 例えば暗記が得意な人と、書いて覚える派では同じ内容でもかかる時間が変わるし。」
ミサキ
「じゃあ勉強時間の正解って、人によってバラバラってこと?」
カナ
「うん。だから“時間”じゃなくて“その日に終わらせたいタスク”を基準にするのが一番現実的。」
ミサキ
「でもタスクってどうやって決めるの?」
カナ
「テスト範囲を全部書き出して、それを逆算して割り振るの。残り日数÷範囲の分量で、『今日はここまで』って具体的に決めるんだよ。」
ミサキ
「なるほど〜!それなら『何やればいいの?』って迷う時間もなくなるし、終わりも見えるからやる気出るね!」
カナ
「そうそう。で、終わったらしっかり休む! 勉強時間は“多ければ正義”じゃなくて、“中身が濃いかどうか”が大事。」
ミサキ
「よし…今日は帰ったらタスク決めから始めよっと!」
まとめ
◎ 勉強時間は「○時間やる」よりも、「何をやるか(タスク)」で決めるべき
◎ タスクはテスト範囲を全て書き出して、残り日数から逆算して割り振る
◎ 人によって得意・不得意や作業スピードが違うため、時間の数字だけでは意味がない
◎ 勉強は“中身の濃さ”が成績につながる
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