【実践編】カナとミサキのタスク組み立て完全ガイド|勉強時間はこう決める!
2025/8/11
はじめに
前回の記事で、「勉強時間は○時間と決めるより、やるべきタスクから逆算するべき」という話をしました。
このテーマは、生徒さんからもよく質問される内容で、「具体的にどう組み立てるのか分からない」という声も多いです。
そこで今回は、女子校に通う同級生のカナとミサキが、実際のタスク組み立て方法を会話しながら解説します。
この記事を読めば、
◎ テスト前に「何から手をつけるべきか」迷わなくなる
◎ 無理のないスケジュールが作れる
◎ 勉強時間のムダが減り、効率が上がる
はずです。
会話本編+解説
ミサキ
「カナ、この前の“タスクから決める”ってやつ、やってみたいんだけど…具体的にどう作るの?」
カナ
「じゃあ今日は実践編ね。まず【ステップ1】は“テスト範囲を全部書き出す”ことからスタート!」
【ステップ1】テスト範囲ややるべき内容を全部書き出す
◎ 教科ごとにページ数、問題番号、ワーク名、ノートまとめなど具体的に書く
◎ 「ワークP.10〜30」「理科ノート単元3つ」など目に見える単位にする
◎ 配布プリントや先生の口頭説明も確認して漏れを防ぐ
ミサキ
「ふーん…じゃあざっくり『英語と数学やる』って書けばいい?」
カナ
「ざっくりすぎ(笑)それだと“やった気”になるだけ。細かく書くと、後で日数で割れるの。」
ミサキ
「なるほど…で、次は?」
カナ
「【ステップ2】は“残り日数と範囲を割り算”して、1日分のタスクを決める!」
【ステップ2】残り日数と範囲を割り算して、1日分のタスクを決定
◎ 均等割りが基本だが、苦手科目には多めの日数を配分する
◎ 例:残り5日で英語長文が苦手なら、英語に2日、他教科をまとめて3日など
◎ 毎日の分量がほぼ同じになるよう調整すると続けやすい
ミサキ
「でも私、数学の証明問題は時間かかるんだよね…」
カナ
「そういう時は【ステップ3】、“1タスクあたりの所要時間を見積もる”のが大事!」
【ステップ3】1タスクあたりの所要時間を見積もる
◎ タスクは1時間以内に終わる大きさに分割する
◎ 見積もり時間はやや短めに設定すると集中しやすい
◎ 時間オーバーしたら翌日の計画で調整
ミサキ
「ふーん…でもさ、計画通りにいかない日って絶対あるよね?」
カナ
「だから【ステップ4】、“予備日を作る”のよ!」
【ステップ4】予備日を作る
◎ 計画通りにいかない日がある前提で組み込む
◎ 残り日数の最後1〜2日を復習や未達分に充てる
◎ 予備日があると計画崩れのストレスが減る
ミサキ
「なるほど…最後まで計画通りにいったら予備日は何するの?」
カナ
「総復習とか、間違えた問題のやり直しに使うのがベスト!」
カナ
「最後に【ステップ5】、“毎日の進捗をチェックする”のも忘れずにね。」
【ステップ5】毎日の進捗をチェックする
◎ チェック欄に✓を入れる、終わったタスクを赤線で消すなど
◎ 見える形で達成感を作ると継続力が上がる
◎ 前倒しで終わった分は苦手科目の強化に使える
実例(中間テスト5日前の場合)
【英語】
◎ Day 1:単語20個暗記、長文1題(P.10〜15)
◎ Day 2:単語20個暗記、長文1題(P.16〜20)
◎ Day 3:文法問題集P.30〜35
◎ Day 4:単語テスト+間違えた問題のやり直し
◎ Day 5:総復習+苦手分野だけ確認
【数学】
◎ Day 1:2次方程式5問
◎ Day 2:文章題3問+図形問題2問
◎ Day 3:過去問1年分
◎ Day 4:間違い直し
◎ Day 5:全範囲通し演習
まとめ
◎ 勉強時間は数字ではなく「タスク基準」で決める
◎ タスクは「書き出し→日数で割る→1時間以内に分割」が鉄則
◎ 予備日を必ず作ることで計画崩れを防ぐ
◎ 毎日のチェックで達成感を可視化する
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