パフォーマンスを上げるために自分に優しく接する! 逆説的だが・・・
2024/1/20
今からいう二つの家庭どっちがいいと思いますか?
Aの家庭
子どもに対して、ご両親が上手くできた時はほめるが、上手くできないと時には、ほめない。それだけじゃなく、「へたくそ」「つまらない」「なんでできないの」というような言葉を並べる。
「兄ちゃんとくらべて・・・」「同級生の〇〇ちゃんはできるのに・・・・・」など人と比べて評価を下される。
Bの家庭
子どもに対して、ご両親が上手くできた時にはほめるが、上手くできない時には、一生懸命勇気づける。落ち込んだ時には、「しんどいね」「つらいね」と共感してくれ、そして「でもこれからぜったい上手くいくようになる」「そう心から信じてるよ」「あなたは大丈夫よ」
人とくらべることはなく、「昨日のあなたより1mmでも進めばいいのよ、人と比べる必要なんかないのよ」と声かけしてくれる。
Aの家庭、Bの家庭どっちがいいですか。どっちの家庭の方が、子どもはすくすく成長していくでしょうか。
またスポーツの指導でも、Aの家庭タイプのやり方とBの家庭タイプのやり方だったら、どっちがパフォーマンスが上がっていくでしょうか。
おおかたの皆さんは、Bの家庭と考えられるのではないでしょうか。
私も間違いなくそう思います。
人間には、二つの心があるといわれます。「自分」と「自分を見つめるもうひとつの自分」です。
さっきの話でいうと
子どもを「自分」、ご両親を「自分を見つめるもうひとつの自分」と考えることができます。
あなたの中の「自分を見つめるもうひとつの自分」は、Aの家庭のタイプでしょうか。それともBのタイプの家庭でしょうか。
◆営業の成績が悪かった時
◆資格試験の落ちた時
◆経営する飲食店の売り上げが激減した時
◆模試の判定がとっても悪かった時
◆友人にひどい言葉を投げて後悔している時
こんな時、あなたの中の「自分を見つめるもうひとつの自分」はどんな言葉を「自分」であるあなたにかけていますか。
「本当つまらない」「〇〇比べて、何でできないの」「最低だね」「もうやめたら」
みたいな声でしょうか?
それとも
「しんどかったね、でも絶対がんばれるよ」「たまたま今回は悪かったけど、次取り返せばいいよ」「全然大丈夫だよ。必ずやれるよ」「失敗は成功への通過点にすぎないよ」
みたいな声でしょうか。
「自分に厳しく」という言葉があります。己の意志を強くもって、欲望に流されず、自分のやるべきことをやっていく。そのために、「自分に厳しく」接することは大事だと思います。
ただし、「自分に厳しく」、Aの家庭のようにダメ出しや人と比較することにより、身動きがとれなくなったり、ひどく傷ついて沈んでしまったり、物事に対して尻込みしたりするようなこともよく起こります。
そうなるとパフォーマンスは著しく落ちます。
それに対して、「自分を見つめるもうひとつの自分」がいつもBの家庭のように
「しんどかったね、でも絶対がんばれるよ」「たまたま今回は悪かったけど、次取り返せばいいよ」「全然大丈夫だよ。必ずやれるよ」「失敗は成功への通過点にすぎないよ」
という言葉をかけてくれ、共感してくれ、勇気づけてくれる。
そうだと、がんばろうという気持ちが高まり、パフォーマンスがあがっていきます。
逆説的かもしれませんが、
自分に優しく接することが、パフォーマンスを上げることになっていくのです。
だから、大事なことは・・・・・・・
いつも言っていることですが、自分に気づくということです。
自分の「自分を見つめるもうひとつの自分」は、どんな声を発しているのか?
そのことに気づくことが大事なのです。
「自分を見つめるもうひとつの自分」とは、一生付き合っていくことになります。したがって、これを自分にとっていいものにしていけたなら、とても素晴らしいことになりますよね。
気づくことができたなら、修正していくことができます。まずは、気づくことです。
自分のなかの「自分を見つめるもうひとつの自分」にしっかり気づくことです。
そうすれば、あなたの中につくられてしまった「自分を見つめるもうひとつの自分」を点検し、変えるべきところは変えていけばいいのです。
意識化できて、変えていこうという意志をもって、少しずつ練習していけば必ず変えていくことができると私は信じています。
「ダメじゃない」と思って落ち込んでいる自分に気づけたなら・・・・・・
「だめっと思って落ち込んでいるんだね。そういう部分ももっている自分だよね。そのダメは成功への通過点なんだよ。自分は絶対に大丈夫だよ」「大丈夫だよ」
と何回も心の中で繰り返していけばいいのです。
すぐには変わりませんが、1年2年とやっていけば・・・・効果が出てきますよ。
今日も読んでいいただきどうもありがとうございました。
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