信頼関係高めていくために 自己の内側に目を向ける
2024/1/20
信頼関係を高めるためには、自分の内側にあるものを、チェックし、様々な工夫をほどこしていくことが大事なのではないでしょうか。
なぜなら自分の内側は、言葉にせずとも相手に、無意識的に伝わることも多いからです。
そんなことを感じた三つの体験を話していきます。
一つ目の話
かつて若い時に、クラブ活動において、あまりにも中途半端に活動を行い、それもその状態が長く続く場合、生徒に「そんないい加減な状態でするならやめなさい」ということがありました。
そんな時、こっちの肚が決まっていない時には、
「先生そう言っても本気じゃないだろ」
と見透かされたような対応をとられがちでした。
そういう経験を繰り返すうちに、いつしか、そのような言葉を投げる場合には、必ず肚を決めてから行うようになりました。そう、嘘じゃない、本気でそうすると。
すると、それが伝わるのか、
以降、生徒の対応はいつも真摯なものになっていきました。
自分でもとても不思議な体験だった気がします。
*今現在、「クラブをやめなさい」などと言っていた自分の指導については強く反省しています。
二つ目の話
これも若い時の話です。ある知り合いのお母さんの息子さんが、ハンドボール部に入ろうと思ったけど、やっぱりやめて帰宅部になりそうという話が雑談の中ででてきました。私は、「ああ、そうなんですか」と普通に対応していたつもりだったのですか・・・・
お母さんが、キッとなって「先生は、つまらないと思っているんでしょ!」と少し厳しく私に言ったのです。
「おーー」と思いました。
大当たりだったのである。
私は心の中で「男の子なんだから、運動部入ってがんばるべきだろ」という価値観を心に持っていました。
それが、お母さんには伝わったのではないでしょうか。
今ではそんな価値観を持っていた自分を恥じていますが、当時は本当にそれが正しいと思っていた浅はかな私でした。
人と接する場合、
自分の中の「それはおかしいんじゃないですか?」という感覚が出てきたら・・・
それは直観として自分に浮かんできた自分自身の感覚として認識し・・・
そして、それを一旦脇に置いて、
白紙の状態で相手に接することが大事なのではないかと思います。
自分の価値観にどっぷり浸かったままだと、相手をその価値観で測ってしまい、
その判定の結果は、この例のように口に出さずとも相手に伝わってしまうことがあるからです。
三つ目の話
コーチングをしている時、次にどういう展開にしようかと自分の頭で考えた時、相手は自分自身に対する関心が薄れたことを感じとることがあります。
だから今は、コーチングの時は相手に集中することにしています。
そして、相手に対する反応は頭では考えずに、
直観で自分の中からぱっと出てきたもので対処するように心がけています。
そのために、普段からいろいろな手を頭に入れ、イメージし、肉体化できるように努めています。
繰り返しになりますがコーチング中は、頭をできるだけ使わないようにして、とにかく相手に集中することにしています。
また、思ってはいけないのですが・・・
相手の過去の出来事の情報、そして相手の言動・思考を受け取った時、
「それはダメじゃろ!」と心が反応してしまうことがあります。
裁いてしまっているのです。
ただ、その感覚はが微妙に相手に伝わってしまうことがあります。
そうなると、コーチングの前提である信頼関係にひびが入ります。
どんなにひどいマイナスな情報が入ってきたとしても・・・・・
それでも、
「目の前にいる人は、最高の可能性をもった素晴らしい人である!!!」
と心から思うようにならなければいけないと努力しています。
まだ道半ばではありますが・・・。
自分の内側も、相手に伝わります。
そう考え、自分の内側も意識して、良いものにしていかないといけないのではないでしょうか。そんなことをよく考えるようになりました。
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