コーチングの手法 心のブレーキや思い込みを簡単になおす方法
2024/1/20
〇コーチングの手法(心のブレーキ)-蚤と象
蚤のジャンプ
サーカスの象
この二つの言葉をだせば、察しのいいひとは
「ああ、あの話だ!」ということがわかりますよね。
ここではもうしませんので、わからない方はネットでググってみてください。
さて、そうテーマはブレーキですね。
人間の心のブレーキです。これについてお話ししていきましょう。
〇コーチングの手法(心のブレーキ)-人間は心のブレーキを手に入れる
人間は成長していく中でブレーキを手にいれます。
しばらく前に、珍しい光景を見ました。
お母さんが小さな子供に、まるで散歩するペットの犬のように子供にひもをつけて、その
端をお母さんが持っているという光景でした。お―人間では珍しいなと思いました。
気持はわからないでもないですよね。子どもは、あっちこっちに勝手にいく。いろんなものを口に入れたりもする。
だから、お母さんはじめまわりの人間は
「危ないだめよ」「だめじゃない」「めっ!」とうふうに様々注意し、あるいは叱ったりするのですね。
そうすると子どもの頭の中にブレーキがつくられて、危ない行動を慎んでいくようになるわけです。そして安全に生きていくということを学んでいくわけですよね。
フロイトのいうところの超自我ですよね。
*ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説
超自我 精神分析の用語。パーソナリティを構成する3つの精神機能の一つ。快楽追求的なイド (エス) と対立して道徳的禁止的役割をになうもの。5~6歳頃,両親の懲罰が内在化して,みずから自分を禁止するようになることと,その後の両親その他の価値観への同一視を通じて形成される。良心に近いがより無意識的に働くとされる。
そして、人間はさらに成長していく中で・・・・・
「〇〇ちゃんはできるのに・・・・・なんでできないの」
「人に比べて僕は劣ってるなあ」
「先生が、私には向いてないって言ったもんな・・・やっぱり
そうなのか」
「お兄ちゃんにくらべて、だめだね」
「またしくじったもんな・・」
こんな言葉を他人から、そして自分で・・・
いっぱい頭の中にいれこんでいって・・・・
「失敗するくらいなら・・・やらない方が」
「どうせ・・・無理だからやめておこう」
「私には向いてない」
みたいな感じでブレーキを強化していっているということもあるわけです。
そして、そのつくられたブレーキは点検調整されることなく、ずっとその人の中で作動しつづけるブレーキとなっていくのです。
何かしようと思っても、無意識のうちに作動していってしまうのです。
〇コーチングの手法(心のブレーキ)-本当にそのブレーキでいいのですか
あなたの心の中につくられていったブレーキ。一生そのまま使用し続けていっていいのでしょうか。
古いブレーキの基準では、行動が必要以上に抑制されているかもしれません。
古いブレーキが自分の可能性を摘んでいるのかもしれません。
古いブレーキが大事なことまでやめさせているかもしれません。
もしそうならば・・・・・人生において大きな損失を蒙るということになるのではないでしょうか。
だから、気が付いたところで・・・・・・
ブレーキの点検・調整を行っていくことが大事なのです。
どうやってブレーキを調整していくか。このことにコーチングはとても役立ちます。コーチングでは、ブレーキの再構築を図っていくことにより、人の可能性を伸ばしていくということをとても大事にしています。
〇コーチングの手法(心のブレーキ)-Sさんの場合
ある例 Sさんの場合
Sさんに人生振り返ってもらうと・・・・
いろんなことに二度失敗すると、もうチャレンジする気が起きなくなってしまうというのです。
バイクの免許取得も・・・・スキーにチャレンジするのも・・・・・
二度うまくいかないと、もうチャレンジをやめてしまうのです。
周りが「がんばれ!「がんばろう!」といくら励ましても・・・・・
自分でもわからないくらい猛烈にやる気がなくなってしまうのです。
昔・・・・・実はSさんこんな体験をしていたそうです。いろいろ話していく中で、思い出されました。
小さい時に父親に買い物をたのまれたのですが、途中で品物を忘れて・・・戻ってきたのです。
「どうして忘れるんだ!頭どうかしてるんじゃないか」(父親)
それから、また次の機会に買い物頼まれていったのですが、似てるものだけど違うものを買って帰って父親に激しく叱られたのです。
「本当につまらない奴だな・・・お前は」(父親)
さらに別の時に、買い物を父親が兄に頼んだのですが、Sさんは今度はちゃんと成功させようと思って
「僕が行くから、兄ちゃんいいよ。僕が行くよ。いいよね父さん」(Sさん)
というと
父親が
「お前みたいな出来ん奴には、頼まん。」と静かに言いました。
その言葉が当時のSさんには相当こたえた・・・・・・ということでした。
もしかしたら・・・・それ以来、Sさんは3度目に何かチャレンジしようとすると、もうなんでかわからないくらいやる気が起きなくなってしまったんじゃないかとおしゃっていました。
コーチングを通して・・・
そして、Sさんは次のように思ったそうです。
◆三度目のチャレンジを怖がる原因は、もしかしたら・・・たった一つのあの体験にあるかもしれない。だったらそれをひきずるのはもったいない。
◆そういえばあのころ、父親は会社がうまくいってなくいつもイライラしていた。たんに機嫌が悪かっただけなのかもしれない。
◆思い返せば、父親が自分を可愛がり、信頼を示してくれた体験をいくつもあった。
そして、ホームワークとして与えられた
小さなチャレンジを、何度失敗しても繰り返すということにも挑んでいきました。
また、コーチから
カーネル・サンダースやエジソンや鑑真に学ぶことをすすめられて、数多く失敗した後、成功した人々の勉強もしていきました。
そういう取り組みの結果、Sさんは3度目のチャレンジを猛烈に嫌がるという習性を弱めていくことに成功していったのです。
Sさんは、自分のブレーキを点検し、そして再構築していくことができたのです。
〇コーチングの手法(心のブレーキ)-おわりに
いろんなブレーキが人にはあります。
〇少しわからないことに出会うと猛烈にやる気がなくなるブレーキ
〇人から批判されると、一切やる気がなくなるブレーキ
〇変化することを極度に嫌うブレーキ
自分は今どんなブレーキをもっているかということを知ることはとても大事です。そして、そのブレーキをよくよく吟味して、そのまま使うか、強めるか、弱めるか、なくすか・・・
その再構築を行うことが、進歩のためには重要になってくるわけです。
ぜひみなさんにも、ブレーキの点検そして再構築おすすめします。どうぞチャレンジしていってみてください。
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