【SAPIX生必見】基礎トレと授業前テストは真剣に欠かさずやること!
2025/6/3
SAPIXに通う小学生にとって、日々の学習の中で最も軽視されがちなのが「基礎トレ」と「授業前テスト(確認テスト)」です。でも実は、この2つこそが、受験本番で“勝てる脳”をつくる土台となるのです。
今回は、なぜ「基礎トレ」と「授業前テスト」を真剣にやるべきなのかを、塾講師・家庭教師として多くの受験生を見てきた視点から、ハッキリお伝えします。
「基礎トレ」はただの計算ドリルじゃない!
SAPIXの「基礎力トレーニング」、略して「基礎トレ」。ただの計算練習と思っていませんか?
それ、大間違いです。
基礎トレは「計算力」「処理スピード」「集中力」のすべてを毎日トレーニングできる、最高の“脳トレ”です。しかも毎日やることで、勉強習慣のペースメーカーにもなります。
✅基礎トレを軽視した子の末路
・計算でつまづき、応用問題に時間を使えない
・ケアレスミスが多くて点が伸びない
・自分では「解けているつもり」でも、答案を見るとミスだらけ
こうした子の多くは、基礎トレを「ただ解いて提出するだけ」になっています。意味がないわけじゃありませんが、「時間を測って集中してやる」「間違えた問題は必ず見直す」この2点を意識するだけで、効果は何倍にもなります。
授業前テストは「予習」ではなく「実力チェック」
SAPIXの授業前にある確認テスト(復習テスト・小テスト)は、「これからやる内容の前に、前回の授業が身についているかを確認するため」のものです。つまり、このテストで「8割以上安定して取れている子」が、受験で合格に近づくのです。
ここを適当に受けてしまうと、何が起こるか?
❌授業の理解度がガタ落ち
授業は前回の内容ができていることを前提に進むため、確認テストでつまずく=授業でも置いていかれる、という構図になります。
その結果…
・授業がよく分からない
・質問したいけど、何が分かってないかも分からない
・復習に倍の時間がかかって、宿題が終わらない
負のスパイラルです。
成績が伸びる子の共通点
成績を伸ばしていく子たちには、ある共通点があります。
それは「毎日の小さな課題を、大事にする」ことです。
・基礎トレはストップウォッチで時間を測り、記録をつける
・前日の夜に確認テストの内容を自分で復習して臨む
・間違えた問題は翌朝にもう一度自力で解き直す
特別な才能や高額な教材ではありません。毎日の“当たり前”を真剣に積み重ねているだけです。
おうちの方へのメッセージ
お子さんが「やる気が出ない」「基礎トレって意味あるの?」と聞いてきたときこそ、チャンスです。
ぜひこう伝えてあげてください。
「大きな山を登る人ほど、小さな一歩を大事にしているんだよ。」
日々の小テストや計算練習は、“面倒な雑用”ではなく、“合格への階段”の一段です。
まとめ
SAPIXに通っているからといって、自動的に成績が伸びるわけではありません。塾の仕組みを活かすかどうかは、日々の“ちょっとした意識”で決まります。
だからこそ──
「基礎トレと授業前テストは、手を抜かず、真剣にやれ!」
それが、合格への一番の近道です。頑張ってください。
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