成績急落からの逆転ストーリー——停滞の夏を抜け出した生徒の実話と伴走アドバイス

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2025/8/20

■ 停滞の夏、成績急落の現実

高3の夏。模試の判定はE判定。特に数学は苦手意識が強く、テストのたびに空欄が目立つ。

授業は聞いているつもりでも「解ける問題」と「解けない問題」の差が広がり、自分の努力が空回りしている感覚に陥っていた。


今回紹介する生徒Aさんも、そんな状況に苦しんでいました。春までは「平均点くらいは取れていた」ものの、夏の模試で偏差値が急落。保護者からも心配の声が上がり、「もう間に合わないのでは」と本人も焦燥感を抱いていました。



■ 逆転のきっかけ——「基礎を徹底的に言語化」

転機となったのは、「解法を暗記する勉強」から「考え方を言葉にする勉強」へと切り替えたことです。

Aさんは、先生から「問題を解いたあと、自分の言葉で“なぜその解き方になるのか”を説明してみよう」と指導を受けました。


例えば、二次関数の最大・最小を求める問題。

以前は「とりあえず平方完成をする」とパターン的に覚えていましたが、指導後は


・軸が動くとどうグラフが動くのか

・定義域の端点を調べる理由は何か



■ 成績回復のプロセス

毎日の小テスト形式で基礎確認→基礎計算・公式暗記を徹底し、「わかっているつもり」を排除。基礎計算・公式暗記を徹底し、「わかっているつもり」を排除。

週ごとの「言語化ノート」作成→解いた問題を「なぜそう解いたのか」を文章でまとめ、先生と一緒に添削。

過去問演習の段階的導入→いきなり本番形式ではなく、分野ごとに分割し「得点できるパーツ」を増やしていった。


その結果、秋の模試では数学の偏差値が10ポイント以上上昇。「やっと努力が形になった」と本人の自信も回復。最終的に志望校判定もC→B判定に改善しました。




■ 停滞を抜け出すための伴走アドバイス

Aさんの逆転劇から得られる教訓は、次の3つです。

基礎に戻る勇気を持つ:焦って難問ばかりに取り組むより、基礎計算や定義の確認こそが逆転の第一歩。

「言葉にする」ことで理解を深める:焦って難問ばかりに取り組むより、基礎計算や定義の確認こそが逆転の第一歩。

小さな成功体験を積み重ねる:「この分野なら解ける」という感覚を持つことで、停滞感から抜け出せる。


■ 最後に

成績が急落したとき、多くの生徒は「自分には才能がない」と思い込んでしまいます。しかし、Aさんのように勉強法を切り替えれば、状況は必ず変わります。


停滞の夏を抜け出し、冬に逆転するためには「基礎を言語化する」というシンプルな一歩から始めましょう。

あなたの努力が報われる瞬間は、必ず訪れます。

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