【警鐘】夏期講習“取り過ぎ”で受験に失敗する生徒が後を絶たない理由
2025/6/8
「夏は受験の天王山だから、できるだけ多く授業を取ろう!」
そう考えていませんか?でも、実はその思考こそが、あなたの受験を破滅に導く“落とし穴”かもしれません。
毎年、夏期講習の取り過ぎによって、9月以降に失速し、受験に失敗してしまう生徒が後を絶ちません。
なぜそんな悲劇が起こるのでしょうか?
なぜ「夏期講習の取りすぎ」が危険なのか?
①「消化不良」で全てが中途半端になる
10講座受けても、結局どれも理解が浅く、身につかない。その結果、3講座を完璧に復習した生徒に模試であっさり負けてしまいます。
授業を“受ける”ことが目的になっていませんか?大事なのは“定着させる”ことです。
②「復習時間」が確保できない
授業スケジュールがびっしり詰まっていて、復習の時間がゼロ。新しい知識が頭に入ってきても、定着しない。結果的に、夏前とまったく同じレベルで夏が終わってしまいます。
③「宿題地獄」で睡眠不足に
複数講座分の宿題に追われ、毎日が睡眠3〜4時間の強行スケジュール。気力・体力を消耗して、9月に入る頃には完全にバテてしまいます。
秋以降に踏ん張るべき時期に、すでに体力切れでは受験は乗り切れません。
④「授業を受けた満足感」で錯覚する
“勉強した気”になってしまうのが最大の罠。大量に授業を受けたことで「自分は頑張っている」と安心してしまい、模試や過去問演習でボロが出てはじめて、現実に気づきます。
⑤「お金の無駄遣い」で家計も圧迫
1講座2万円としても、10講座受ければ20万円。復習もできず効果が出ないなら、あまり投資の意味がありません。
しかも、家族の期待や支援に応えられないとなれば、精神的ダメージも大きい…。
夏期講習の「黄金ルール」
夏を制する者が受験を制す――これは事実ですが、そのためには**“正しい戦い方”**を知らなければなりません。
以下の3つが、夏期講習を成功させる黄金ルールです:
● 1. 「授業は3講座まで」に抑える
→ 1つひとつを深く理解し、確実に復習できる量に絞る。
● 2. 「復習時間を最優先」にする
→ 授業は“入り口”。本当の勉強は、授業後に始まる。
● 3. 「睡眠は絶対に削らない」
→ 睡眠=記憶の定着。削れば削るほど、勉強の意味は消えていく。
最後に:夏に“伸びる人”は「選択と集中」をしている
「たくさん受ければ伸びる」は幻想です。
実力をつける人ほど、
✔ やるべき講座を厳選し
✔ 1つひとつを丁寧に復習し
✔ 睡眠を削らず健康を維持している
この当たり前のようで難しい「選択と集中」が、あなたの受験を成功へと導きます。
夏期講習、申し込む前にもう一度だけ考えてください。“本当にその数、消化できますか?”
受験は、頑張った人が報われるのではなく、正しく努力した人が勝ちます。
この先生の他のブログ
「うちの子、予習もしっかりやっているのに、なぜか成績が伸びないんです…」そんな声をよく耳にします。一方で、学年上位にいる生徒たちが口を揃えて言うのが、「予習よりも、まず“基礎の復習”を重視している」ということ。実は、勉強ができる子ほど、“基礎”を何度も見直すという地味な作業を大切にしています。この「...
「授業では分かったはずなのに、テストになると解けない…」そんな経験、ありませんか?実はこの“あるある”こそが、学習の最大の落とし穴、わかったつもりの正体です。今回は、授業後の復習で見落とされがちなポイントと、“わかったつもり”を防ぐ具体的な復習法についてご紹介します。◆ 「わかったつもり」がなぜ危険...
「こんなに塾に通っているのに、どうして数学の点数が上がらないんだろう…?」そんな悩みを抱えるご家庭は、実は少なくありません。週3回以上通塾し、テキストも毎回こなしている。先生からは「理解できていますよ」と言われる。でも、模試やテストでは思うような結果が出ない――。今日は、そんな“伸び悩み”状態から脱...
こんにちは。数学・算数専門のオンライン講師の木村です。定期テストのあと、生徒や保護者の方からよく聞く言葉があります。「ワークはちゃんとやったんです」「予想問題も繰り返したんです」「でも点が取れませんでした…」一見、しっかり勉強しているように見えます。なのに点数につながらない——その理由は「努力が足り...