勉強は「分かる」の積み重ね…ではない❢❢❢
2024/6/3
一所懸命に勉強し続けているのに、なかなか点が伸びない…
そんな悩みを抱えている人はいませんか?
もしかすると、勉強を「分かる」段階で満足しているだけかもしれません。
実は、「分かる」をいくら積み重ねても、点を取ることはできません。
勉強は「分かる」の積み重ねではない
では、どうすれば良いのでしょうか。
多くの学生は「理解した」と感じることで安心してしまいます。
そして、次のステップに進むことを怠るのです。
このため、試験の結果が思うように出ません。
その結果、自己評価が低くなってしまうことがあります。
しかし実際には「分かる」だけではなく「出来る」さらには「速く出来る」という段階を経ることが重要なのです。
「分かる」と「出来る」の違い
まず、勉強には「分かる」と「出来る」という二つの段階があります。
「分かる」とは、問題の解き方や原理を理解することです。
その一方「出来る」とは、理解を実際の問題に適用して正確に解答することです
「分かる」段階では、教科書や参考書を読み、問題の解法や公式を覚えます。
これは重要なステップですが、これだけでは不十分です。
次の「出来る」段階に進まないと「テストで点が取れない」のです。
テストで点を取らない限り、勉強の労苦は何の意味も持たなくなります。
具体的な事例
例えば、数学の問題を解くことは「分かる」の段階です。
しかしその類題を解けるかどうかは「出来る」の段階です。
多くの生徒は1つの問題を理解することで満足してしまいます。
しかしそれでは、テストで点を取ることは難しいのです。
類題を何も見ずにスラスラと解けて、初めて「出来る」と言えます。
三角形の面積を求める問題を解く問題を理解することは「分かる」です。
しかし「円に内接する四角形の面積」を同様に求められなければ「出来る」とは言えません。
さらに、物理の問題でも同じことが言えます。
運動方程式を理解することは「分かる」段階です。
しかし「斜面を滑り降りる物体の速度を求める」という問題を解けるかどうかが「出来る」かどうかを判断する基準です。
こうした実践的な応用力を身につけることが重要です。
化学では、化学反応式を覚えることは「分かる」段階です。
それを使って実際に化学反応の計算問題を解くことができるかどうかが「出来る」段階です。
歴史では、年号や出来事を暗記することが「分かる」段階です。
それを使って歴史的な流れや因果関係を説明できるかどうかが「出来る」段階です。
「速く出来る」とは
「出来る」段階をクリアしたら、次は「速く出来る」段階を目指します。
「速く出来る」とは、限られた時間内で解答を終えることを意味します。
試験には「時間制限」があります。
だから「出来る」だけではなく「速く出来る」ことが求められます。
この段階に到達するためには、理解したことをランダムに引き出す訓練が必要です。
これにはスマホを用いたカード化が効果的です。
具体的な事例
例えば、英語の長文読解。
内容を理解し正確に解答できることが「出来る」段階です。
しかし、試験時間内に全ての問題を解答し終えねばなりません。
そのためには、理解と知識の中から、適切なものにランダム・アクセス出来ねばなりません。
よって、普段から素速くアクセスできる訓練をせねばならないのです。
そのためには、スマホのカメラで、勉強内容の写真を撮っておくのです。
そしてアルバム化して、順序をバラバラにするのです。
そうすることでランダムな確認作業が出来ます。
それが速く出来るようになるためのベストな方法なのです。
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