小論文と現代文の力は大学教育にどのように生きるのか?
2025/4/9
小論文と現代文の力、すなわち読むと書くの力は大学教育におおいに生きます。
いずれもレポート課題に即、役立ちます。大学の試験ってほぼ全部レポートですからね。理系は知りませんが文系はレポート。
レポートは本を読まなければ書けません。そこに書かれてあることを書かれてあることとして読む必要があります。これ、共通テスト対策で身につく能力です。
共通テスト対策をはじめたばかりの生徒は、「まさに目の前に書かれてある文字列」をそれとして読めていません。目の前に文字があるのに、です。そこをまず「矯正」します。
小論文の力は即、レポートを書く力に役立ちます。アカデミックライティングを知っている学生と知らない学生では大違いです。言うまでもありませんが。
もっとも、アカデミックライティングの基礎から教えてくれる大学も多くあり、たとえば、ネットで大阪大学や関西学院大学が出している学部生向けのアカデミックライティングのマニュアルみたいなものが読めますから、多くの人はそれを読んで勉強するのでしょうけど。しかし、これも言うまでもなく、マニュアルを読んだから書けるわけでもなく・・・・。
さらに言うなら、私は国語と英語の授業をとおして生徒に推論を教えています。推論とは、明示されている情報をもとに、不明瞭な情報Xが何であるかを推理する能力のことです。その力がないと、たとえば早稲田大学や大阪大学に合格するのはしんどいのです。
推論の力は即、生きる力です。具体的には、他者や国に騙されずに生きのびる力です。推論はおもに構造に依拠してなされますが、文章も人生も会社組織もすべて構造をもっているので、応用がききます。
というわけで、私の読むと書くの授業、すなわち、現代文、古文、漢文、小論文、英語の授業はすべて、高校を卒業しても使えることを教えています。人見読解塾でもマナリンクでも医学部受験予備校でもまったく同じように教えています。ひとりひとりの生徒に真の力をつけてもらいたいからです。なぜなら、彼ら彼女らは、これからの日本を背負うかけがえのない人なのですから。
この先生の他のブログ
東京ローカルのMXテレビに出ます。たぶん3回目です。以前お世話になったディレクターさんはわいせつ容疑で逮捕されたので(笑)――お昼のニュースをなんとはなしに見ている時に知っている人の名前が出てくるのって不思議な気がしますよね(笑)――、今回は「はじめまして」のディレクターさんと打ち合わせしています。...
志望理由書は「過去、現在、未来」というストーリーで書きます。具体的には以下。高校でこういう勉強をやってきた。その結果、これがわかった。これができるようになった。しかしこれがわからないので、貴学貴学科で勉強したい。卒業後はこういう仕事をとおして、こういう社会貢献をしたい。これだけです。わたしたちはふつ...
共通テストの古文漢文は、基礎力に加え、推論読みの力が必要です。具体的には、作問意図は以下の3点です。1、基礎的な文法知識をもとに高校生が絶対に読めなくてはいけない箇所2、推論読みのスキルが必要な箇所3、適当に読み飛ばしても、何ら問題のない箇所以上の3つのパートが共通テストの古文漢文には存在します。以...
だれしも能力の限界をもって生まれてきていますから、どんなに頑張っても成績が頭打ちになることはあります。しかし、多くの生徒は、希望する大学と自分の能力の限界との関連をなんとなくであっても理解しているように、私には見受けられます。例えば、香川大学に行きたいという人は、「私には東大は無理だ」ということを知...