【英語と国語共通】あなたが定期試験で平均点くらいしかとれない理由とは?
2025/4/21
定期試験で平均点あたりをうろうろしている人は、読解の底力=基礎力がないからうろうろしています。つまり、どれだけ教科書を丁寧に勉強したところで基礎力がない人は、勉強が体の中に入っていかないのです。
例えば、英語の定期テストの場合、教科書のレッスン1からレッスン3などと範囲が指定されます。その範囲の英文をスラスラ読むことができ、すらすら和訳することができ、当たり前ですが単語やイディオムを覚える。さらには、空欄で抜かれる前置詞などをもれなく覚える。おそらく皆さん、そういったことをやっておられると思います。しかし、少しひねった問題が出ればとたんに解けません。
読解の基礎力がないからです。
ではどうすればいいのかといえば、読解演習をやるしかありません。読解の問題集――私はハイパートレーニングを使っていますが、それを使って読解力の底力をつけるしかありません。
国語も同じです。特に古文漢文は試験範囲を丸暗記して試験に臨む方が多いと思います。しかし、こちらも少しひねった問題が出た途端に解けなくなります。初見問題、すなわち読解演習の問題集で、問題をバンバン解くかないと満点をとれません。
つまり、教科書の勉強と読解問題集における読解演習の二本柱でやっていかないと平均点以上をとることはできないのです。
ちなみに、私のもとにやってくる高校三年生で、学校の勉強はまあまあできるけど、模試の初見問題が解けないという生徒の多くは、読解演習の量が圧倒的に不足していることがほとんどです。したがって、かなりの量の読解演習問題を私は宿題にします。すると、3カ月もすれば読めるようになったという人が現れます。
これまたちなみに、定期試験の点数が平均点を超えないからという理由で、頻繁に家庭教師を変えるご家庭があると聞きます。そういう人は家庭教師を変えても無駄です。誰かが読解の基礎力、すなわち教科書とは別に読解演習の訓練をしない限り平均点以上はとれないと断言してあげる必要があります。
この先生の他のブログ
小論文は型が重要だと言われます。また、小論文が書けない人はまず型を覚えようと言われます。市販の小論文の参考書にはそのようなことが書かれていますが、間違いです。小論文というのは論文の小さなものでしかありません。論文の定義は、問い、主張、論拠の三点が書かれてあることです。その三点さえあれば論文になります...
国語ができる人は前に前に読み進めます。つまり、わからないところで立ち止まらない。国語ができない人、すなわち文章が読めない人はわからないところで立ち止まります。そこを穴があくほどじっと見つめます。しかし、そのわからなさは先を読めば解決します。文章とはそのようにできています。自分で書くとよくわかります。...
大学受験国語は問題文に書いてある内容が十分に理解できなくても、基本的には問題ありません。なぜなら、文章の構造に依拠して選択肢を消していけばいいからです。例えば、大阪大学の現代文の問題文はかなり抽象的な内容です。学部生が読んでも何を言ってるのか判然としない問題文です。そういった問題文の内容を理解してく...