型が重要なのではない! 小論文の書き方のコツとは?

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2025/4/21

小論文は型が重要だと言われます。また、小論文が書けない人はまず型を覚えようと言われます。市販の小論文の参考書にはそのようなことが書かれていますが、間違いです。


小論文というのは論文の小さなものでしかありません。論文の定義は、問い、主張、論拠の三点が書かれてあることです。その三点さえあれば論文になります。


例えば・・・・

なんかさみしいとはどういった感情なのか=問い

生まれもった良さ(善さ)を忘れて恣意的な生きざまに拘泥する感情のことだ=主張

キルケゴールの『死に至る病』にそのように書かれてある=論拠

という具合です。


多くの場合、問いは課題文の著者の主張から立ち上げるので、さほど問いを作るセンスは必要ありません。問題は自分の主張とその論拠を考えることです。

こればかりは訓練です。それができる人について職人技的に教わらないとできません。それができるようになると、おのずと書き方が決まってきます。


私はAはBであると主張する。なぜなら~。例えば~。ゆえにAはBである。これだけのことを書けばいいのです。つまり、あなたの書いた小論文を誰かが読むとき、知りたい情報がちゃんと書かれてあれば、それが型になるのです。AはBですと主張したら、ふつう、人は「なぜそう思うのか」を知りたくなりますよね? だから、なぜなら~と書くのです。そして論文は最後、自分の主張を再度くりかえして終わりますから、主張をくりかえす1文があればそれでオッケーです。

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